1.知る人ぞ知るニール・ヤングが映画を作った!興味本位で鑑賞、そして、最初10分でこの映画は一体・・・?と、困惑させられた。というのも登場人物はなにも喋らない。いや、正確に言うと口パク。どういうことかというと、ニール・ヤングの歌声が全部セリフなのである。映画にするという意図がアルバム製作時からあったのかわからないが、歌詞は台本(?)的だ。映画の内容や状況は、全部「グリーンデイル」というアルバムに沿って進行している。音楽を映像化したのではなく、音楽が映画になったというところか。この映画によって、映画を「観る」ことが当たり前だと思っていた人は衝撃を受けることと思う。この映画は「聴いて」こそ響いてくる。これは単なるアメリカ批判映画では決してない。というかこんな映画みたことない!(追記)時間が経って思い返すとこの映画は思ってた以上にすごい映画なんじゃないかという気がしてきた。そして上映を行った吉祥寺バウスシアターは震源あるいは音源として映画館の常識を覆してくれたとも思う。