114.《ネタバレ》 ただの変な仮面をかぶっただけのヒーローもの映画だと思ってました。
しかしこの映画はメッセージ性が非常に強く、真面目に作られ、大変な意義のある作品であると思います。
悪とは?正義とは?自由とは?そしてヒーローとは?
この映画にあるのは象徴です。それが非常に強いです。
そしてその象徴が観客に与える影響も強いんだと思います。
そこで「自由とはなんなのか?」「正義とは?」みたいな気持ちになってくるんだと思います。そういうものを自分の胸に探りたくなります。
また「ヒーローとは大衆にとっての何であるのか?」というところまで描き出したこの映画はヒーロー映画の良作です。
しかしこの映画の中の政府は腐敗が凄いです(政腐ですか)。
歪められ方が凄いですが、これは日本の政治に対して多くの国民が抱いている感情もだいたいこんな感じなのかもしれません、すみません。
もちろんこんな威圧的じゃないと思いますが、この映画の政治悪に強く共感できて怒りを覚えるというのは明らかな問題が自分の国にあるからなんでしょうか。
しかし仮面が怖すぎますよ、Ⅴさん。
でもⅤさん妖艶過ぎて超カッチョええです。
ビョーキ度も適度にある彼は真正のダークヒーローです。
地下コレクションやべーっすよ。オペラ座の怪人みたいな気もします。
この映画はコミック原作なのに非常にダークで血生臭いところもあって苦しかったです。
トーチャー系ホラー映画かとも思いましたけど。
イギリス映画の騎士道とか正義とか自分は苦手で三銃士も好きじゃなかったんですが、
この映画は面白かったです(三銃士はフランスでした・・・)。
大勢が一つの心で団結し一つの場所に集う場面は心揺さぶります。
そしてその「心」を自分の中にも発見できたような気になりました。
少しだけ洗脳の色があります。キューブリックの映画を何故か思い出す箇所があった。