2.《ネタバレ》 70年代前半からのブラックスプロイテーション(ブラック・ムービー)流行の嚆矢となった作品…とのコトなのですが、正直言って「は?」とゆーか、その手のヤツとは全く完全に方向性の違う、エンタメでもナンでもない(⇒B級ではある…のかも知れませんが)完膚なきまでのアート系!みたいな作品なのですよね⇒余りにも、余りにも全てが「異質」すぎるのです。お話の内容自体は、クライム系(逃避行系)…なのかも知れませんし、んで描写の所ドコロは(確かに)ポルノだったりバイオレンスだったり…とマデは言えるかとも思うのです。が表現自体としては、諸々の演技の感じも・雑な録音の質感も・画面のつくり方&音楽の流し方とかだって(その終始一本調子でかき鳴らされ続けるやや暢気なBGMは、あのアース・ウィンド・アンド・ファイアーが演奏してるらしーのですが)フツーの映画だったら全部「在り得ない」ってレベルの逸脱だと思われるのです。再度、到底、エクスプロイテーションってレベルの(娯楽的に使用できる)作品ではないと確信しますし、芸術系だとしてもそのエキセントリックさはモ~最高レベルに近い方かとも思います。そして、それでもその一方で、作品の背景に明らかにメッチャクチャ明確に、監督の「言いたいコト=叫び」が完全に貫かれて存在している…が故に、映画としてはともかく表現物としては何一つ「成立してない」なんて感覚が皆無…でもあるのですよね。。確かに、凄い作品かな…とは思ってしまいますかね。。