10.エスプリってのは、単にちょいと気のきいたことを言う、って程度のものじゃないんだ。実にナマナマしい、丁々発止の武器なの。日本の王朝時代の和歌に近いのかも知れない。自分で笑ってはいけない、とか、駄ジャレはいけない、とか決まり事がきちんとある世界。本筋は、田舎貴族がエスプリを武器に、しかしそういう社交とは正反対の干拓事業を目的としてノシていく展開。ロシュフォールが、エスプリを言うチャンスをのがして悔しがるのが、おかしくも真剣で、確かに馬鹿馬鹿しい時代ではある、革命直前の頽廃感もあるが、こういう時代がモーツァルトの音楽を生んだのも事実で、そこらへんの愚劣と愚劣が織りなす華麗との対比が、たぶんこの映画の味わいなのだろう。貴族と対照されるのが聾唖者で、しゃべる武器を持たない者たち、彼らがまた映画を広げている。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-25 12:00:40) |
【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 2点(2007-09-03 16:26:47) |
《改行表示》8.<エスプリ>であれ<ユーモア>であれ、日本人には程遠いもの。 言語(仏語)がわかれば尚、楽しかっただろうに。 女優二人(ファニー・アルダンとジュディット・ゴドレーシュ)が印象強く。。 ルコント・マジック?? 【GUSUTAV03】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-15 00:16:37) |
7.フランス版、在原業平といっては言いすぎか。革命前夜の宮廷貴族の放蕩三昧を笑いたいところだが、民衆革命を知らず、お上の言いなりのわが国では、高級官僚の放蕩三昧に革命を起こす訳も無く、理想を掲げた国会議員もやがて貴族生活に堕落してゆく。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2004-01-10 20:50:04) |
6.《ネタバレ》 手話のシーンが(まったくわからないが)よかったです。コミュニケーションについて考えさせられました。 【its】さん 7点(2004-01-05 02:05:03) |
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5.ルコント作品は好きなのですが、これはあまり面白くなかったです。ただ貴族の嫌らしさが見事に描かれていましたね。貴族のそういうところが民衆の反発を買いやがてフランス革命へつながっていったのでしょうね。エスプリなんて貴族の暇つぶしなのにそれを真面目に勉強せざるを得ない主人公も大変だったことでしょう。「謙虚になって民衆と共に生きよ」というのがこの映画のメッセージでしょうか。 |
4.面白い映画でした。エスプリって会話の中でとっても重要な要素だと思います。でも宮廷内のエスプリは、本末転倒。聞かせる内容も無いのに、単に相手を蹴落とすための言葉遊び。それではエスプリが雄弁に取って代わられても仕方が無いのかな。主人公の不本意ながら馬鹿げた宮廷ゴッコに飛び込まざろうえない状況が痛々しい。 【ヨシオ】さん 8点(2003-01-11 21:33:31) |
3.パトリス・ルコントの中で一番好きです。フランス貴族社会の優雅な生活の部分だけが描かれて羨ましい・・・ 【ハイスコア75】さん 7点(2002-05-18 23:40:30) |
2.豪華絢爛たる衣装の数々。そして「エスプリ」の力を見出され上流階級へと上り詰めていく地方貴族の主人公。とにかくこのエスプリ、解りやすく言えばユーモアなんでしょうが(本編ではユーモアとは一味違うといってましたが)この言葉巧みな技(セリフ)に感心してしまいます。計算し尽くされた言葉遊びは口で言う程容易ではなく、少しの失敗も許されないプライドとの戦いなんです。しかも彼の背後には病気で苦しめつづける農民達の人生がこの一言にかかっている。こういうバックグラウンドがあってこそこのエスプリが生きてくるんですよね。ラブストーリーも情熱的で(お乳がかなり気になりましたが)、結果的にはハッピーエンドじゃなかろうか?ジャン・ロシュフォールはいい味だしまくります。ほんと、ご自分の役割をしっかりと把握されてますよね。この俳優さん。映像は常にきらびやかです。死を予感させるシーンはブルー、生き生きと映し出すにはオレンジ掛かったセピアと、その臨場感があふれてきます。 【さかQ】さん 7点(2002-02-17 17:32:22) |
1.フランス革命前夜の貴族社会が丁寧に描かれている。純粋に楽しめる。 【わおん】さん 8点(2001-06-04 19:57:26) |