《改行表示》6.《ネタバレ》 鑑賞後、マリアンヌは結局実在したのかよ!?夢か現かどっちなんだよ!という野暮な疑問に襲われたけど、これはまあ一つの寓話というか、結論なんてあってないようなものでは?というところに、自分の感想は最終的に着地した。 色んな解釈や議論が生まれる作品としてみても、とても幻想的で美しく、そして魅力的な作品ではないかと思う。 まさしくクラシック名画と呼ぶにふさわしい作品だ。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-01-01 23:37:33) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 あらすじ: クラブのママみたいな年増の玄人で そのうえショタコンのマリアンヌに狙われた 超マザコンで超能力者のヴィンセントが 母親似の彼女との情事に夢中になるあまり リーゼの同志的無償の愛に気付く余裕がなくなり 同年代の女友達という 女性との新たな関係性の構築に失敗し その超能力でウザいリーゼを殺し たいして成長しないまま 行方不明になったマリアンヌを探す旅に出る 【皮マン】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-03-22 09:32:27) |
4.《ネタバレ》 この映画についてはマリアンヌは実在したのかなどの議論がありますが、私に言わせれば彼女はヴァンサンの母親の象徴みたいな存在だったと思います。ヴァンサンが学校にやってくる冒頭のシーン、車の中の母親は最後まで画面には登場しません。ここに監督のこの作品に対する考え方が現れていると思います。中盤ではやはり車に乗ったマリアンヌがのお祭りを見に来るシークエンスがありますが、ここではチラリとですが窓から顔を覗かせます。これは顔すら見せずに去って行った母親に対するヴァンサンの哀しみを、彼自身も無意識なんですけどマリアンヌが代替してくれた様に見えました。また男爵と望まぬ婚礼を強いられるマリアンヌは、息子の気持ちを忖度することもなく大尉と結婚する実際の母親と見事に裏表の関係になっています。こうやって考えると、この映画は幻想的な寓話じゃなくて理詰めで計算された心理学的な脚本だと思います。 また全篇に漂うホモセクシャルチックな雰囲気がまた独特です。寄宿学校の生徒たちが普通に会話しているシーンでも、互いを見つめる視線になんかヘンな雰囲気が感じられてしまうのです。そんな濃密な男の世界に紛れ込んだ娘リーゼがだんだんと疎外されてゆき、最後は鹿の群れに踏み殺されてしまったのは当然の成り行きだったのかもしれません。 あと気になった登場キャラは男爵の用心棒兼ドライバー役の男で、あの太いまゆ毛が繋がった容貌はコントによく見かける西郷隆盛のパロディにそっくりです。彼の着ている制服をどっかで観た様な気がするなと気になったんですけど、気が付きました。松本零士がこの映画からインスパイアされてメーテルを創造したという話は有名ですけど、実は『銀河鉄道999』の車掌はこの西郷さんがモデルだったんじゃないかと思います(笑)。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-22 21:23:47) |
3.《ネタバレ》 マリアンヌは本当にいたのだろうか。肖像画だけの彼の幻想だったのでは、って思うことができる面白みのある映画。ところで、鹿に追いかけられた娘はどうなったんだろう。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-02 20:03:36) |
2.《ネタバレ》 松本零二先生お薦めの作品。そうか!メーテルのイメージはここから来たのか!それにしてもジュリアンデュヴィヴィエは、こんなに可愛い作品も残していたのか。それが発見だった。動物たちのうっとりする表情。池上遼一のキャラクターかよ!と思わせるような執事の風貌。罪のない、集団生活する子供たちの世界を絵本のような風景の中で描く。あの人はお嫁に行ってしまった。でも想い出を抱いて、僕は生きていく。愛を信じて・・ 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-15 08:52:26) |
1.美男美女のベタベタな話は苦手だし、少年探偵団のなかに20代の半ズボン青年が出てくるのも馴染めない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-12-02 20:20:39) |