71.これはまともな映画だと思います。リーマンショックの次の年にこの映画を公開できた紀里谷和明は悪くない勘の持ち主です、CASSHERNもイラク戦争開戦の次の年ですからね。CGを使った派手なアクションシーンばかり注目されますが、蛍が飛び交う水場、年少時代の五右衛門と茶々の寝室でのシーン、オルゴールの音が流れる五右衛門と秀吉の最期の会話シーン、こうした静のシーンもちゃんと作られていて静と動のリズム感があります。映画は蛍の光に始まり、中盤で蛍の水場での茶々との再会のシーンが挿入され、最後は空の蛍の光で終わる。物語の時間軸としては信長の兜を五右衛門が投げ渡されることで始まり、最後には信長の鎧兜を身に付けて終わる。反復構造による演出も考えられています。単にCGを多用するからダメだとは思いません、我々はCGアニメで描かれる物語にもリアリティを感じることができます。CGによってリアリティが損なわれるのは映像に統一感がなくなることが一番の原因です。この映画の映像には統一性があります、まあ確かにアクションシーンはやりすぎなんですが。惜しむらくは叩かれすぎたのか後の作品ではCGを多用した映像美を捨ててしまったことです。上手く手綱を握れる人間さえいれば実写映画で新海誠と庵野秀明を足して割らないような監督になっていた可能性すらあると思います。結局宇多田ヒカルと別れちゃったのが一番の失敗だったのかもしれません。 |
70.荒唐無稽ながらも、映像・脚本・役者等々各々それなりに頑張ってはいたのかなと。期待しないで見ればそれほどヒドイということもない。ただし、広末はミスキャストかな。 |
69.《ネタバレ》 まあ、おそらくCGてんこ盛りなだけの大勘違い時代劇なんだろうな・・・とあまり期待せずに見始めたのですが、意外に面白い。天然系を飄々と演じられる江口洋介と、画面にいるだけで静かな迫力を滲ませる大沢たかおが上手く機能しています。半蔵や家康や三成の不気味な存在感もいい感じですし、史実などはおよそ考えていない美術や衣装のデザインも潔い。脚本は随所で地雷を踏みまくっていますが(五右衛門と才蔵が野原で語り合うシーンなんか、まるまるいらなかったのでは)、全体に台詞少なめの構成なので助かっています。●なんだけど、なぜ最後にグダグダになってしまったかというと、クライマックスの置き方を完全に間違えているからですね。才蔵を五右衛門の対立軸として置く以上、メインは当然処刑場面であるべきですし、最後は広末を救出して終わり、でしょう。家康や半蔵にしても、その後あれこれ出てきてしまったことによって、かえって存在感が薄れています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-12-31 00:49:53) (良:1票) |
【afoijw】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-09 20:22:59) |
《改行表示》67.《ネタバレ》 ちょっとナメきってました。所詮はオタク系のゲーム脳に侵食されたキャラ売り映画だと思ったんです(自分もゲームとか好きなのに大分失礼な言い方ですね)。 ところが、その映像美やら色彩美といったら、、、とても舐められたものではありません。絢爛豪華。 「ザ・セル」の日本版といったら誉めすぎでしょうが(あっちの方はもっと寓意的なものや詩的な表現があるから美術的にも上という意味です)、日本の誇るゲーム美術を生かして、観客の目を充分に楽しませる映像作品としては完璧です。 FF‐Xの影響を良い感じに受けた作品で、それと類似した映像世界観がしばしばみられます。 ただ、やはりゲームCGやアニメ文化からの影響の中で作られた印象があり、10代向けに作られているようなので、自分も10代のころに観たらもっと興奮したり、カッコイイと思えたでしょう。 いや、カッコイイんですよ!(自分の感性が幼いからか?)だけどそのカッコ良さがらせ方が10代指定のものなんです。 自分は楽しめるけど、もしこの映画をじいちゃんに見せたらどんな反応するであろうか? ふとそんなことを考えた。 浮世離れしすぎた映像世界が、あんまり社会人向けではないかも、、、 現代版浮世絵みたいな感じかもしれないけど、 たとえ美しいと感じても、この美しさをあまり自分の心のコアの部分にまで持っていくことがためらわれる。 でも茶々の美しさは別物です。 茶々が超可愛いです。優れたデザインの着物と相まって美人の妖精のようです。彼女の大人姿も子役姿も凄く好いです。 まるでゲームのヒロインの実写版といった感じです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-03 02:34:46) (良:1票) |
66.《ネタバレ》 期待以上に面白かったです。しょんべん臭い花魁役の戸田恵梨香は可愛かったですし。最後は五右衛門に助かって欲しかったですけど。それにしても、信長カッコ良い♪ 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-02-26 21:42:32) |
65.ストーリーは荒唐無稽だけど、意外感があって飽きさせない。映像は現実感から程遠いスペクタクルさなんだけど、慣れれば案外これも良いかと思えてしまう。迫力とか情熱とか、そういったものを感じさせてくれるこの映画、自分は結構気に入りました。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-25 14:00:26) |
64.何でこんなに評価が高いんだ?! キャシャーンより若干マシといった程度の出来。相変わらずお粗末なCGで見難い画面、ドタバタと不出来なアクション、拙いストーリー……etc。 何が可笑しいって、馬に乗って走るシーンなんか、CGに頼りすぎて逆にスピード感もリアリティも無くなってる。TVドラマで松平健が馬走らせてる方が悠にスピード感も臨場感もあるってのは本末転倒なんじゃねーかい? 紀里谷は、今後も映画を撮ろうってんなら、そろそろ『映画』ってモンを勉強し直さなきゃダメだろう。見様見真似じゃ金は取れねぇってコトを、いい加減わかるべきだ。 【TERRA】さん [DVD(邦画)] 0点(2011-01-11 18:13:28) |
63.才能が無いということは悲しいことです。技術屋は作成者になってはいけません。自分の得意分野で大成してほしいものです。 【ダルコダヒルコ】さん [地上波(邦画)] 4点(2010-12-26 21:43:27) |
62.《ネタバレ》 前作「CASSHERN」よりは遥かに見やすいし面白かったとは思うけど、中身にはやっぱりついていけない、というか感動出来ない。限られた予算の中で、邦画としてのある種の限界に挑戦している点は評価に値するけれど、逆に言うと、やはりここまでが邦画の限界なのか、と思ってしまう。背景、遠景が、全てにおいて曇りがかってぼんやりし過ぎである。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 5点(2010-12-19 00:26:37) |
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61.もともと石川五右衛門て人は、釜茹での死刑になったということくらいの記録しか残されていない人なんですね。ストーリーや映像にもいろいろと難はあると思いますが、何よりもっとGOEMONがカッコよければ、もうちょっとみれた映画だったと思います。広末涼子はすさまじく可愛かった。 【なこちん】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-12-14 05:58:04) |
60.《ネタバレ》 良くプレステ2みたいとバカにされがちな紀里谷監督の作品ですが、結構面白かったです。初めは「うわぁ……、GCショボいなー」と思っていたのですが、2時間も見続けているとこれはこれでありかなと思えてくるから不思議です。物語も子供っぽいと言うしかないですけど、逆にいえば適当に観れる手軽い作品ってことでしょう。不満だったのが、これはゲームやマンガに良くありがちですが、合戦のシーンで主人公が文字通り一騎当千の力を持ってしまっていること。石田光成を打ち取るシーンとか、ゴエモンが遠くからピョーンと飛び上がって敵将の本陣まで届いちゃう。じゃあ末端の兵士は何のために戦場にいるんだよ! 【民朗】さん [地上波(邦画)] 3点(2010-12-12 16:56:04) |
59.《ネタバレ》 映画というよりもゲーム。最近のCGバリバリのゲームがどんなだかは分からないけれど、そういうレベルのゲームに比べれば、クソゲーの部類なんでしょう。それでもそこそこ楽しめるよ。大沢たかおさんはかっこ良かった。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 6点(2010-12-12 12:45:27) |
58.《ネタバレ》 前作「CASSHERN」が評価出来ずだったため(途中で早回し、汗)、それを思うと格段に向上しています。ハリウッドのCGと比べてはいけません、これはこれでありで、この世界観は嫌いではないです。特に船上の戦いのシーンは見せ場ありで中々魅せます。個人的には五右衛門より大沢たかお演じた才蔵が良かった。彼らの青年時代を演じた2人の俳優も良かったのに、茶々(子役と広末共々)が駄目でした。広末涼子は黙って俯いているだけなら絵になるけど、しゃべりだすと途端に薄っぺらくなる。涙も何か嘘臭く、自らの立場を憂う悲しみや哀しみが全く伝わってこない(この女優さんは、邦画よりフランス映画の方が本来の良さが出るのでは)。重要な要素である五右衛門と茶々の間に何のケミストリーも感じられないんですよ。内容が破綻していようと、この部分に共感出来ればまだ良かったけど。残念すぎる。しかし不満はありつつも才蔵が処刑されるまでは7点でした。が、終盤で一気に減速・・・五右衛門、才蔵のもとに向かう時は普通の人間並みに群衆を掻き分け掻き分けなのに、戦闘になった途端に何十メートルも跳躍しちゃうんだもんなあ、それかあの鎖状の飛び道具を使えば何とかなっただろうと。後は完全にゲームバトルの世界、にしては半蔵との対決がしょぼ過ぎる。細かい事を言い過ぎるのは野暮ですが、整合性がある程度とれてないと一気に冷めます。ラストも何だかなあ。映像を楽しむだけでも一見の価値はありますけどね。 【LORETTO】さん [地上波(邦画)] 5点(2010-12-12 09:18:11) |
57.映像、美術、CG、動きがまさに映画のCASSHERN(キャシャーン)そのままで少し呆れましたが、これが監督の個性、拘りというものなんでしょう。見ていくうちにそれもアリかなと思えました。 【クロ】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-12-10 16:17:31) |
《改行表示》56.美術設定と物語は悪くないと思います。一番の問題は、残念なことに一番の売りである特殊効果もろもろではないでしょうか。おそらく監督本人も頭の中で思い描いていたものとまったく違う出来に仕上がってショックだったはず。要は、テクニックやお金の問題じゃないと思うんですよ。監督の執拗なこだわりとか情熱が、末端のスタッフすべてにまで行き届いてみんなが本気にならないとダメだと思うんです。普通の映画なら、それは主に役者を始めとする現場のスタッフだけに徹底すれば良かったから伝えやすかった。でも、特殊効果を全面に押し出した映画は、現場の情熱なんて知らない下請けの映像制作会社のさらに末端の人達が主要なシーンのほとんどを創らなくてはならない。その温度差がこのような出来を許してしまったのではないでしょうか。 あと奥田英二の演技が憐れみを覚えるほど下手!!!!! 【HAMEO】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2010-12-08 19:47:06) |
《改行表示》55.まぁ、思ったより悪くはなかったかな。 画面はワチャワチャして観にくいけど、まぁ慣れてしまえば気にならなかった。 才蔵が五右衛門に成り代わり死んでいくところまでは、意外(?)と面白かったんですが、それ以降が蛇足でしたね。 あそこで終わった方が綺麗な終わり方だったんじゃ・・・と思いましたが、どうなんでしょうか。 【バニーボーイ】さん [地上波(邦画)] 6点(2010-12-07 23:40:03) |
《改行表示》54.この映像技術が高度なのかどうか判断する知識はありません。 しかし、バトルシーンをこのような映像で表現することが果たしていいことなのか?これで日本の作品はいいのか?と疑問に思ってしまいます。 残酷さ、悲惨さ強調の何度も観たようなストーリーに、芸のない中華風なカラフル映像・・・特に新鮮味はなし。 豪華俳優陣を並べたことが、かえってB級映画を表面的に繕ったような感じで空しい限りです。 なかなか雰囲気のあるキャラクターが登場して期待させたのも序盤だけで、全く個性もなく、話が尻すぼみ状態でした。 五右衛門には、かぶき者的キャラを期待しましたが、最初を除き完全にテンパッた熱血キャラ状態・・・息苦しくて仕方ありませんでした。 【午の若丸】さん [地上波(邦画)] 3点(2010-12-07 18:49:44) |
53.とりあえずCGがゲーム並です。登場人物とCGが合ってない為、見てて残念な気分になります。城や鎧の造形も、普通にした方がまだマシになった気がします。 【真尋】さん [地上波(邦画)] 2点(2010-12-07 18:05:50) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 この作品は時代劇という名の「映像作品」ですね。 決して「映画」では無い気がします。 監督のバックボーンからしたら狙いはそこかなと思えますし、事実素晴らしい映像を魅せてくれてます。 これにストーリーがしっかり組み合わされば素晴らしい「映画」になっていたのではと思います。 勿体無い。 江口と大沢の友情は不要だったかなと思うし、豪華な出演陣を配した史人(有名人)も多すぎたと思います。 ラストもゴリに刺されてしまいますがびっくりさせなくていいです。 もっとスリムに石川五右衛門を魅せてくれたらよかったなと思います。 そしてそして・・・僕らの鶴田真由があんなちょい役だったとは・・・(涙) 映像も出演陣も豪華過ぎるくらい豪華。 それによってストーリーが散漫になってしまった勿体無い映像作品だと思います。 【ゆたさん】さん [地上波(邦画)] 6点(2010-12-07 11:35:53) |