15.《ネタバレ》 悩める中年男エリックの、抱えてる問題はそこそこ重たいけれど監督は随分彼を生暖かく処遇するのでした。エリック、大丈夫だよ。だって友達があんなにたくさんいるんだもん。別れた奥さんだって懐深く聞く耳持ってくれるし、息子二人もややグレているけれど更正の余地あり。あとはハッパで妄想のヒーローに力づけてもらえれば、一歩踏み出す勇気も出るぞ、と。シリアスに展開するのかと思ったら、逆にユルさは加速してギャングのボス家での騒ぎはほとんどコメディ。なんかなんでも上手くいくなあと思わないでもないけど、主人公が元気を取り戻す話は楽しいし、サッカーに詳しければ倍、詳しくなくてもほのぼのできます。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-17 00:18:15) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 やり方が正しいとは思わないが、家族の問題が解決したのは良かった。 ただ、この監督の作品はイマイチしっくりこないなーと。 麦の穂~、カルラ~、今作しか見ていないが、どれも印象に残っていないので合わない模様。 |
13.なんとなく気持ちが入り切らないまま終わってしまいました。いい映画だとは思いますが、紙一重で自分の守備範囲外といった感じです。エリック・カントナのことやサッカーのこと、もう少し知っていれば印象が違ったかもしれません・・・ 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-12-09 21:53:55) |
12.《ネタバレ》 あんなリアルな幻覚が見えるなんてどれだけいいネタ吸ってるんですかwww |
11.《ネタバレ》 カントナ目当てで観たのですが、あまり出演時間は長くありませんでした。バスに乗り込んでやってくるカントナ達、カントナの被り物の下に襟を立てたカントナとか、カントナの出ているところは面白かったです。逆にカントナが出ていない場面は退屈でした。カントナありきですね。 |
《改行表示》10.《ネタバレ》 台詞はfor God's sake や *uck… ばっかりだけど愛に満ちていて、みてよかったなあと感じる一作。だめだめ50男のエリック親父。血がつながっていない息子たちのために命がけなんです。感動しましたが終盤の「カントナ作戦」に対する報復が本当にないなんて楽観的には考えられないのは私だけでしょうか、、、ところで親父さんの友達が最高でしたね!友情が本当にうらやましかったです。特にミートボール!(でも万引きはいかん)!!パブにいる文句言っているイギリス人たちを幸せそうに感じられてしまうのはなぜだろうか、自分は不幸と思わないのだがうらやましいと思ってしまうのでした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-09 17:20:28) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 カントナの知識のある方が見たら楽しめると思います。私もサッカー好きなので、カントナの言葉ならどれだけ励まされるだろうかという思いで見ていました。結局は自分と向きあうためにカントナだったらこういうだろうという妄想なのでしょうけど、尊敬する人の言葉は誰しもが心に刻み、思い返すものだと思います。人それぞれカントナを誰かと置き換えることが出来るはずです。元々の家族の不甲斐なさが目につきすぎましたが、それを補って余りある教訓であったり、大切な友人達の存在を再認識させてくれる良い作品だと思いました。レビューが偏っている印象なので、厳しめに採点します。 |
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《改行表示》8.《ネタバレ》 エリック・カントナの幻が出てきたり、クライマックスの展開などコメディ色はあるものの、やはりケン・ローチらしいイギリスの日常風景で起きる様々な問題を描いた作品でした。途中の絶望的な状況なんてまさに「いつもの」という言葉を使いたくなるような展開でした。で、「いつも」なら我々に強烈な問題提起を叩きつけて物語は終わるのですが、この作品についてはやはり「KING」エリック・カントナのカリスマ性が為せる技なのか一味違う印象を受けましたね。カントナの語る格言やアドバイスが中々心に沁みました。一番印象的だったのは「最大の復讐は赦すことである」ですかね・・・・・。 カントナの現役時代のプレー(本当に威厳があって格好いいです)もところどころに散りばめられていますし、マンチェスターユナイテッドがアメリカの実業家に買収された後に反対するサポーターがFCユナイテッド・オブ・マンチェスターを新たに結成したことなんかも触れられていたりして、サッカーファン(プレミアリーグ好きなら特に)の方には是非劇場で見ることをお勧めしたいですね。 【TM】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-04-17 16:01:40) |
7.《ネタバレ》 サッカー好きの英国らしいファンタジー映画。前半は少々だるいが、徐々に緊張感が盛り上がり、最後の"カントナ作戦"には思わずにんまり。ダメ親父と二人の連れ子(しかも一人は黒人とのハーフ)との関係が妙にリアルだが、うまくいきそうでいかない(最後はハッピーエンドだが)元女房との関係が最後まで宙ぶらりんな印象。しかし、何よりカントナ自身の演技とプレイが良かった。サッカーファンじゃないがカントナファンになりそう。「どこに逃げても見つけ出すぜ。なぜなら俺たちは…郵便配達だからな」のセリフには笑った。 【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-06 21:34:59) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 予告編を観て以来ずっと気になっていた作品。予告編を見る限りでは何だか普通のコメディ。ここまでなら気にならないのですが、監督がケン・ローチであることに凄く興味が沸いたのです。 やっと見る事ができたのですが、最後の四の五の言わせない勢いで突っ走ってしまうカントナ作戦まで、自らの人生を「クソ人生」と表現した主人公のおじさんの家族の再生、自らの人生の再生を周りの愛べき仲間達と共にあたたかく描いた作品です。 主人公のおじさんも息子達もそれぞれの事情で少し人生の道に迷っている。そんな困っている友人のために仲間が一致団結して助け合い、悪い連中をこれでもかとコテンパンにやっつける。実に単純で分かりやすい。友情とか人情とか、こういう映画に弱い自分を再認識。 それにしても主人公にしか姿が見えないエリック・カントナは何だったのか。(本作で初めて知ったのですがエリック・カントナ自体は実在するイギリスのサッカーの英雄なんですね。)誰の心の中にも必ず自分にとってのヒーローがいるはず。そんな自分のヒーローを見るたびに励まされ、勇気や元気を貰う。人それぞれの心の中にいる自分だけのヒーローであり勇気の源の象徴だったのかな。 本作も主人公を初めサッカーの事となるとやたらと熱くなる仲間達も、これまでもケン・ローチが見つめてきた自らの祖国イギリスの庶民、労働者階級の人々が主人公の作品でした。いつもとはガラリと味付けが変わっていますが、イギリスへの愛情を一杯感じる(ローチさんもサッカーのこととなると熱くなるのかな)本作もやはりケン・ローチの映画なんだなと感じました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-07 22:37:40) |
5.《ネタバレ》 普通に良く出来た大人のおとぎ話だと思います。序盤少々かったるかったけど、『ノン!』『ノー!』『ノン!!』『ノオオオオオオオオオオオオ!!』のやり取りあたりから、スッと軌道に乗れました。もちろんこれ、原題そのままの直訳だけど、別にエリックを『探して』るわけじゃないんですよね。どちらかと言うと『エリックに見守られて』『エリックに憧れて』『格言好きの博学エリックさん』っていうオハナシ。自分、サッカーそれほどメチャクチャ好きというわけでもないので、この点数止まり。そもそも『エリック・カントナ氏』自体、この映画で初めて知ったわけで・・・(汗)イギリス国民のサッカー好きって、これまでもいろんな映画で描かれてきたので、別に驚く事はなかったけれど、ここまでサポーター気質が濃く描かれた作品は珍しいのでは?ただ、逆に「ここをこういう風にちょこっと修正したらもっと面白くなったのになあ・・・」っていう箇所も幾つか。「人生のイエローカード」云々の文字がポスターにもあったけど、さほど主人公の親父さんは、金銭的にはもちろん精神的にも、それほど切羽詰って追い詰められているようには見えなかったんですよ、僕には。だって液晶テレビが家に何台もあって、見くびられてるとはいえ、ちゃんと息子二人も養えてるわけだし。ラストの解決方法(←面白かったけど少々安易に感じた)にも繋がるけど、あんな良い友人をたくさん持ってるんなら、元奥さんとの復縁を20余年(!)もの間で、彼らが巧く取り持ってやるとか、そういう心遣いがなかったのかなあとか。色々考えてしまいました。10年間くらいの別離にしておけば、話に無理がなかったような気がします。しかしあの奥さんは、主人公にはもったいないくらい人間的に出来た女性ですよね。ゲソパン20発くらい食らわせてもいいような仕打ちをしたのに。もし日本でこれリメイクしたら、誰がタイトルロールに登場するんだろなあ・・・。『ヒデトシ・ナカタを探して』・・・ヤツは愛嬌に欠けるからなあ・・・。ニッポン国の国技として考えると『千代の富士を探して』・・・。あと、四字熟語格言好き(←噂で聞いた事あり)なところを買って『郷ひろみを探して』とか・・・。うん、これで決定!! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-26 15:19:59) (笑:1票) |
《改行表示》4.これまでこんなチャーミングなケンローチ作品があったっけ。優しく爽やかで、軽やかで微笑ましい。カントナ作戦とはつまり、リスクを恐れず挑戦する気持ち。そこにはテーマとして仲間を信じることや観客を喜ばせることがあった。ぼくは観客、彼らはカントナ。 エリックの中にもカントナがいて、彼の力強くて健気で、無条件な愛情が本当に気持ち良かった。 自己啓発して現れたカントナは、自分自身。無条件で自分を愛してくれるのは自分自身以外の何者でもない。 自分でみずからの背を押す、誰もがそうやってでしか決断し、前へは進めない。 ケンローチがいつも教えてくれる事と、根底は変わらない。イギリス社会で働き、家庭があり、苦しみ、迷いながら生きる庶民の話。ただ、憎しみや妬み、恨みのベクトルの向かう方向やその強さをちょっと変えただけ。 今後もケンローチさんには、この作品のような作風の映画をたまに描いて欲しい。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-23 22:23:47) (良:1票) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 リアルにダメな中年男の再生がファンタジックに描かれてます。 こんなに家の中がごたごたで、こんなに仕事も出来なくて、息子のはっぱを失敬するくらいダメな父を、どうやって生き返らせるんだろう?と疑問が湧くほど、前半はダメっぷりがこれでもかと繰り出されます。 でもこれが見事再生するんだから!なんて素晴らしいストーリーテリング!笑っちゃうくらいの幸福感! エリックを救ってくれてありがとう、ローチ監督。見て良かった。 【えんびす】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-01-23 20:49:09) |
《改行表示》2.《ネタバレ》 郵便物の仕分け作業が遅くなった主人公の姿を皆が高い所から覗いている…。てっきりこの後、肩を叩かれて解雇通告されるのかと思いきや、そうはなりません。どうやら彼を救うことにしたらしく、いつものローチ作品とは違うようです。 昔、心の底から惚れた女性と復縁し、心酔しているヒーローと酒を酌み交わし、多くの友人に恵まれ、息子たちから尊敬され、悪党どもは叩きのめす…〝勇気を持って一歩踏み出せば大丈夫さ〟と男のロマン全開の甘美な物語なのですから厳しいローチ先生はどこへやら?という感じで、こうなるともうこれはファンタジーの世界で当然のようにカントナが登場してくるのですが、となればどうしても気になってしまうのがこのカントナの登場シーンです。 カントナは主人公の幻でオーディオプレーヤーのスイッチを魔法のように入れられることからも何でもアリの幽霊の如き存在で、他人には見えていないという面白い設定ですが、このカントナをどう見せたいのかがイマイチ良く分かりません(最初はわざと視線が交錯しないようにしているのかと思ったが、そうでもないようだ)。というのも彼は助言するだけの存在であり映画的な面白さがあまりうかがえず、上手く使っているとはいい難いからです。 “カントナ作戦”を決行する郵便配達人たちの過剰とも思えるパワフルな描写は凄いんですけどね。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-21 18:45:55) (良:1票) |
1.登録申請しなかったのに一番乗りですみません。・・・さて、本作ですが、ローチ特有のシビアさはなりをひそめ、非常に暖かみのあるコメディーに仕上がっております。随所に、ちょっと上手く行き過ぎな展開はあるのですが、私はこういう作品好きなんです。映画って、見て、「あー、良かった」と思わせて欲しいもの。本作のように、ホッとできるのも「良かった」と思えるものの一つ。主人公のエリックは、どん詰まりの人生には違いないんだけれども、何より素晴らしいのは、どん詰まりの自分をリスクを省みずに手を差延べて助けてくれる真の仲間達がいたってことです。「勝ち組」と言われる人の中に、真の仲間・友人を持っている人がどれほどいるのか。どちらの人生がより価値があるかは、もちろん人それぞれなんだけれども、こんな仲間のいる人生は心底羨ましいです。カネだけでも満たされない、人情だけでも腹はふくれない、人間って難しいなぁ、、、。仲間のいるエリックに向って、カントナの「あんたの方が上等だ」というセリフもグッと来る。サッカー音痴の私は本作を見るまで知らなかった(往年のスターだったのね)エリック・カントナは、要所要所で出てきますが、ゼンゼン説教臭くありません。そこがイイ。笑わないところもイイ。漁船のセリフは「??」だったけれども、エンディングで腑に落ちます。上手い。うーん、ケン・ローチ、新境地を開いたと言ったら言い過ぎかしら? 結構イイと思うんですけれど、レビューがないのは淋しいなぁ。ローチファンとしては意見が割れそうですね。皆さんの感想が聞きたいです。 【すねこすり】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-17 22:44:05) (良:1票) |