1.《ネタバレ》 バーブラ・ストライサンドが過去に何度も生まれ変わったことがある女性を演じています。バーブラの映画は全部観たわけじゃないですが、これは飛び抜けて面白くなかったです。“何度も生まれかわった”と言っても19世紀初頭の英国貴婦人しか映像表現はないので肩すかしです。催眠術でその貴婦人の記憶がよみがえると、突然口調がキングス・イングリッシュに変わるところはさすがに芸達者なところを見せてくれますし、相変わらず歌は素晴らしいの一語に尽きます。ただバーブラ主演ミュージカルに共通しているのは、共演男優が喰われちゃって精彩がないことで、せっかくイヴ・モンタンが出てるのだからもっと生き生きとしたナンバーを披露して欲しかったところです。名匠ヴィンセント・ミネリの晩節を汚してしまった様な作品です。そういや、若きジャック・ニコルソンも出てましたね(はっきり言って意味不明な役でしたけど)。