1.《ネタバレ》 日本文化に造詣が深い監督が桜や富士山などをテーマにして撮った作品。だが重要な要素となる「舞踏ダンス」だけは日本人としていただけない。死者との対話を表現するという主題から取り上げたのだろうが、あれを日本文化として表現するのは避けてほしかった。ほかにいい題材は無かったのだろうか。音楽も琉球民謡だし。妻を亡くした主人公が、妻の夢見た日本を旅し、壮大な富士山にたどり着く。滑稽さに彩られながらも、常に悲しさをまとわせた上質のロードムービーとして見ごたえがあっただけに、舞踏ダンスが残念でならない。
好み30/50、演出10/15、脚本13/15、演技7/10、技術7/10、合計67/100→7/10点