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希望の国

[キボウノクニ]
The Land of Hope
2012年台湾上映時間:133分
平均点:5.88 / 10(Review 17人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-10-20)
ドラマ
新規登録(2012-10-07)【+】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督園子温
キャスト夏八木勲(男優)小野泰彦
大谷直子(女優)小野智恵子
村上淳(男優)小野洋一
神楽坂恵(女優)小野いずみ
清水優(男優)鈴木ミツル
梶原ひかり(女優)ヨーコ
菅原大吉(男優)志村(町役場職員)
河原崎建三(男優)産婦人科医
筒井真理子(女優)鈴木めい子
でんでん(男優)鈴木健
浜田晃(男優)松崎
大鶴義丹(男優)田中(警官)
並樹史朗(男優)橋本(避難する住民)
吹越満(男優)水島(避難所の人)
伊勢谷友介(男優)谷川(避難所の人)
手塚とおる(男優)TVの中の司会者
深水元基(男優)荒井(洋一の同僚)
大森博史(男優)林(洋一の同僚)
堀部圭亮(男優)TVの中の官僚
田中哲司(男優)海辺の父親
占部房子(女優)ひろみ(妊婦)
山中崇(男優)加藤
米村亮太朗(男優)ガソリンスタンドの店員
志村玲那(女優)
間宮祥太朗(男優)
松尾諭(男優)
酒向芳(男優)
井上肇(男優)
脚本園子温
作曲グスタフ・マーラー交響曲第10番 第一楽章「アダージョ」
製作キングレコード(『希望の国』製作委員会)
ビターズ・エンド(『希望の国』製作委員会)
ピクチャーズデプト(『希望の国』製作委員会)
配給ビターズ・エンド
美術石毛朗
録音深田晃(整音)
照明松隈信一
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17.園子温監督作品は苦手だし、嫌いであることを忘れてましたorz 監督のマスターベーション以外の何物でもない。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 1点(2019-07-06 22:38:35)
16.外を出る時は必ずマスクをしてたり、洗濯物を外に干さなかったのに、いつの間にか次第にそれらを止めてしまっている。皆が普通にやってるから大丈夫だろうという、いかにも日本人的な考えだ。そこへ宇宙服を身にまとった女の出現である。この非日常的な光景が強烈な印象をもたらしている。当然周りの人々は特異な目で彼女を見る。はたまた怯え蔑んで、しまいにはこの街から出て行けという。この街は安全だから、普通に暮らしても大丈夫なんだと、誰もがそう思いたいからだ。しかし、放射線量は確実に事故の前よりも増えているのだ。この、現実を見ようとしない人々の姿がよく描かれていたと思う。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-10 21:47:38)
15.不謹慎だとは思うが見るのが疲れる。それにしてもストレートな表現だ。ここまでしなくても十分にメッセージは受け取れると思うのだが・・・。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-12 06:42:56)
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14.《ネタバレ》 2回に分けてテレビでやれ。園子温独特の演者に台詞を喋らせている感を強調する演出がダサい。橋田壽賀子みたい。言いたい事はわかるが青臭さがずっと抜けない。夏八木勲と大谷直子の夫婦はかわいかったけど、神楽坂恵(と村上淳)が出てくると台無し。カリカチュアという意味では大成功。園子温は1か10かに別れるタイプだと思っているので、好きな人には物足り(無いけど受け入れるだろうけど)ず大嫌いな人にはいつもどうり同じ部分が鼻に付く。テーマで観てはみたけどキツい。ダサイ台詞と演出が邪魔をして気が散って素直に受け止められませんでした。 子供の幽霊出てくるシーン+1 意外と合ってたマーラー+1
Peccoさん [地上波(邦画)] 2点(2013-07-28 01:38:47)
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13.《ネタバレ》 この映画に面白さを求めるのは違うと思うが、とても長く感じてしまった。 実際に130分と長い映画なのだが、それが180分ぐらいに感じた。 ボケ老人の問題と原発の問題は別々にしたほうが良いと思ったのだが・・・。 あれだけのことがありながらこの国では原発再稼動が時間の問題なんだよなぁ。 所詮は 金>人 ってことなのか。
虎王さん [DVD(邦画)] 5点(2013-06-20 03:39:55)
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12.《ネタバレ》 園子温監督らしくない作品で、肩透かしを喰らった感が残る。 どぎついほどの描写や問答無用に巻き込んでいくような展開は影を潜め、じっくりと正攻法で描いた社会派ドラマになっている。 過激で異常ささえ覚える演出を抑えたのは、原発事故がもたらす世界自体が異常だからか。  生きた証を捨てることができずに避難勧告に応じない夫婦。 認知症の妻と銃を手にした夫の最後の会話は、長年連れ添った絆が見えて胸に迫るものがある。 悲しい選択ではあったが、それしかないとの思いも伝わる。 その夫婦に苛立ちをぶつけていた若い職員が、次第に共感を示す過程が興味深い。 原発事故から生じたさまざまな不協和音に、事の重大性や罪の深さを考えさせられる。 ただ、この作品で描かれたことはドキュメンタリーを凌ぐかというとそうは思えず、改めて映画でやる必要があったのかどうか。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-11 00:14:38)
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11.《ネタバレ》 「まあ大丈夫だろう」 「騒ぎすぎ」 「格好付けるなよ」 「知ったかぶっちゃって」 「これくらい」 「気持ち悪い」 「面倒くさい」  こう言った雑音が、その日所々から聞こえた。 「落ち着こうよ」 「気をつけないと」 「大変なことになったらどうするんだ」 「何かおかしいほどじゃない?」 「どうなっちゃうんだよ」  それでも一様に、誰もが心の中で何度も、何度も繰り返して、口の中で唱えるようにつぶやいた。 「大きいぞ」   我々が住む東京は、今から考えれば絶望的な地震が襲って何もかもが崩れてしまった、と言うことは無かった。それは東北でも同じようなことだったかもしれない。だけど、その「思ったより揺れていない」と言う事実は人を急速に蝕んだ。油断が、である。  あの日、仕事を途中で切り上げて国道一号前のレストランでだらだらと、帰るか帰らないか、止まってしまおうか明日休んでしまおうか等とまだ明るい窓の外を眺めながらひたすらおしゃべりに興じた。  しかし、異様な光景がずっと止まらずに繰り返しそこにある事に段々と気付く。  人の列がいつまで経っても途切れない。一人が気付くと、そこに居る何人もが「あ」と声を上げる。一斉に帰宅した我々も、窓の外の人の列もどうという予定も無く出てきてしまったのだった。  このまま歩いては帰れないと言う人を残して、比較的近所に自宅のある私は群れの中に紛れて見慣れた交差点まで一緒に歩くことにした。   水田に流れ込む津波や燃える街などのリアルタイム映像が止むこと無くテレビで流れ続ける。次の日には原発が爆発してしまった。もう生きていけないんじゃ無いだろうか。とすら誰もが思った。だけど、生きてる。もう二三台原発が爆発しても私たちはきっと生きてる。だから、今はまだ諦める時じゃ無い。   地震や原発がある人がその人であると形作る決定的な物を壊してしまって、その人はその人じゃ居られなくなってしまった。死んだら何もならない、そんな気持ちを伝えてしまうと自分が残酷な人間になってしまう。でも、もう完全な手詰まりをそこに見とがめてしまったら、やはり人は自分の命を絶つ。   母親は生き残って、狂ったような生き恥を晒して、護っていたのは何だろう。少々のセシウムから子は護れても、狂ってしまったお母さんからその子を護れない。  色々な物が、そう言えばボロボロになってしまった。
黒猫クックさん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-28 02:30:31)
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10.《ネタバレ》 あまりにもダイレクトなメッセージと、それを体現する人物がしっくりこない。息子から親父への愛情もあそこまで直接的に繰り返し表現されると白けてしまう。リアリティのあるフィクションと言う形であるならば、もう少し抑えるところを抑えてくれないと、見ていたい気持ちにならない。  これであれば、ドキュメンタリーをみたほうが有意義。内容が主観のゴリ押しであるため、後世に残したい作品とも思えない。  煽るだけ煽って「愛があれば大丈夫」って、それでいいのか…?
すべからさん [DVD(邦画)] 3点(2013-05-19 10:25:50)
9.《ネタバレ》 う~ん、どうなんでしょう。個人的には園子温作品は、「非現実的な面白さ」とか、「直球の映像表現」なんかに惹かれて観ていたところがあるんですが、本作は東日本大震災という巨きなる現実を取り扱った内容。あのあまりに大きな災害、そして悲しみを目の当たりにした中、正直この程度かという思いがしてしまった。園子温監督自身、一人の作家として作らずにはいられなかったのでしょう。作ることが、彼なりの鎮痛剤になるんだと思う。でも内容的には、これまでニュースで取り上げられた逸話をいくつか取り上げて、彼なりのユーモアもまじえて、それなりに話をつないでいるだけという印象。銃声の後の、燃え盛る木と花とか、相変わらずの直球な映像表現は印象的だったけど、これならまだドキュメンタリー映画とかのほうがより深い代物になるんじゃないのかと思う。
あろえりーなさん [DVD(邦画)] 5点(2013-04-25 21:35:07)
8.《ネタバレ》 今日的な舞台設定で、市川森一か山田太一の書いたドラマを見たような気分です。こんなのも撮れるんですか。園子温、恐るべし。夏八木勲、よかった。この映画は、とても高い可能性で起きる日本の近未来です。いいから、原発をとめろ。
なたねさん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-14 21:50:28)
7.長島県という設定は良かったのですが、その後福島県出したら意味がねーと思いました。既に原発の安全神話が崩れた後の世界なら、あそこまで住民が呑気にしているはずがありません。それとなく危機感は口々に言っていますが・・・それでもあの突然地域を追われ、どこにも居場所がなくなった感じは、現在の福島の状況とリンクし、とても他人ごとには思えませんでした。放射能への恐怖もあの人程はないと思うが、それに近いものを感じている人は実際いると思います。この映画を観て、原発を推進しようと思う人はいないと思いますが、だからといって日本中にある原発をゼロにはできません。なぜなら日本は希望の国だからです。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 6点(2012-12-29 23:00:56)
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6.警察官と揉み合いながら、封鎖を突破していく清水優と梶原ひかりのロングショットや、 村上淳と神楽坂恵の記念写真といった、ふとしたシーンの軽妙なユーモアがいい。  生真面目一辺倒の『生きものの記録』路線でないのが救いだ。  『ヒミズ』の貸ボート店のソファも良かったが、本作の縁側や花壇や牛舎なども、 身近な生活空間が魅力的で切実な舞台として映えている。  背景の花と手前で打ち込まれる杭を組み合わせたショットなど、 意味性が強く観念的すぎる箇所も多いが、 逆光を効果的に使った白バックのシンプルなショットが要所要所で印象強い。  花壇中央にそそり立つ立木を包む光。 夏八木勲への感謝を電話で伝える神楽坂恵を包む光など、 今作の園子温はかなり照明に意識的である。  あるいは、透明ビニルシートを背景に父親に電話する中村淳の横顔。 一面の雪の中で踊る夏八木勲と大谷直子の夫婦の楽しげな様。  いずれも白をバックとした画面が、人間の像を一層引き立てている。  
ユーカラさん [映画館(邦画)] 8点(2012-12-02 22:50:02)
5.園監督の作品をぼくは手放しで賞賛してしまう。客観性を若干欠如した無意識的な同調心が強烈にぼくの中に育成されている。発端は「自殺サークル」であの作品はカルト的に「やっている事」、つまり表層的な面を評価、あるいは揶揄する声が多い中でぼくは監督の"誠実さ故の強烈さ"に打ちのめされた。表層的に描かれている事が非常に直接的に強烈な意思を表現しているのにも関わらず、結果的に強烈さに目を奪われ、見過ごされている"内面"という構造そのものもまた現代的だったりするのだが「監督の祈り」を受け取り、己の気付こうとしなかった世界の側面に気付かされ、当時のぼくは感謝の思いで一杯だった。それ以降、監督が描き出す世界は、いつもぼくが見過ごしている世界の実情を間違いなく教えて下さってきた。それらにいつも驚かされ、感動させられ、勉強させられてきた。今回は、表層的なテーマと内面的なテーマが同一線状にある為、明確であると同時にある種の「押し付け」が感じられる。というのもこれまでは気付いていないことを能動的に感じ取ろうとする事で「観客が自発的に気付く」というのが園監督作品のある種の醍醐味だったが、今回のは見ていればわかる具体的な台詞等もある。つまり意図的にアピールしているとしか思えない。要するに「祈る」レベルではなく、それを「共有(もしかすると強要)」したいレベルで今回の作品は作られたのだと思う。園監督の焦りや憤りがあまりにも強過ぎる、もはやデモ行為と等しい作品だった。だから全体的に演出のあざとさに違和感があったのだと個人的には納得。空白(内面的テーマ)があるとすればお母さんの「帰ろうよ」という台詞が監督の真の願望、思想だったのではないだろうか。「自殺サークル」で言えば「あなたはあなたの関係者ですか?」に匹敵するほど能動的に自分自身を内省させてくれる。余白は圧倒的に少ないが、現代日本の著名な監督で唯一作品で意思表示をなさった監督に敬意を持たずにいられない。その誠実さ故の強烈さにやはりぼくは強烈に感動させれらてしまった。
ボビーさん [映画館(邦画)] 9点(2012-11-05 18:36:51)(良:1票)
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4.《ネタバレ》 観た感想を率直に言うと、今観れて良かったです。劇中では何度かこんな言葉が繰り返されます。ニュース番組のキャスターは「大変な時こそ大きく騒がないで大きく構えていきましょう」、お笑い芸人は「こんな大変なことは置いといて僕らはお客さんを笑わせますよ」とか。人間は嫌なことや辛いことを忘れる能力が備わっている生き物です。大抵の人がご自身で被災されたり肉親を震災で亡くさせたりしなければ夜に悪夢で飛び起きたりすることは無いでしょう(テレビじゃ一応今でも日本中の人に傷跡がとか言うけど)。誰だって震災から1年半以上も経つと目の前の仕事とか生活とかの方が身近な問題になってしまう。今じゃニュースも新聞も被災地の状況より原発の再稼働の是非の方をよっぽど大きく報道するようになっている。 その1年前の出来事が段々過去になりつつある今、福島以外の原発が爆発してしまったら、というifを描いたのが本作です。この前、園監督の自伝を拝読したのですが、監督は前々作の「ヒミズ」で福島の被災風景をスクリーンに写したことでかなり非難の声を浴びたそうです。無神経であると。しかし福島の方には、よくぞ撮ってくれた、忘れ去られずに済んで良かったと感謝されたそうです。本作はその「ヒミズ」の被災風景のみで構成された映画と言えると私は思いました。つまりあの震災当時あったことそのものを今描こうと。皆は過去の出来事にしようとしているが、今一度思い出してみようと。私は本作を観て自分が震災を忘れようとしていることを自覚できましたし、そんな自分を仕方ないと許すと同時に恥じました。本当に今この映画を劇場で観れて良かった。 ただ映画としてどうかというと手放しで喜べないシーンも多いと思います。一番ガックシ来たのは、痴呆症で勝手に避難指定区域に入ってしまった大谷直子を何の理由も無しに夏八木勲が見つけてしまうこと。折角結婚指輪の話も入れているのだから、かつて思い出の場所だったから分かったとか何か一つ理由が欲しかった。ピアノがポーーンと一音だけなる音楽が繰り返されるのもそれを聞くだけで映画のテンポが死んでしまっている様に感じてしまい残念。マーラーの荘厳な音楽も繰り返されるとちょっとキツい。 ただし役者さんの演技は抜群に良い。特に夏八木勲と大谷直子の老夫婦はどう見ても長年本当に連れ添った夫婦にしか見えず、最後のキスシーンには非常に感動させられました。
民朗さん [映画館(邦画)] 7点(2012-10-31 22:29:02)(良:2票)
3.《ネタバレ》 被災地の状況を映像に残しておくべく、この時期に作られたと思います。後世から見ると、TVドキュメンタリーなどの手法で映像化した作品には前後関係等の説明が必要になり「観る」という端緒につくまで時間がかかります。いま、むかしの記録映画なんか観るとしたら「資料として」でしょ? あ、「民族の祭典」は除外します。その点フィクションとして製作されれば、物語世界に引き込むだけのドラマツルギーさえあれば、現実に起こった現象を象徴的に物語として描くことができます。観終わって、園子温はとにかく「このことを映像作品として残したい」という思いでこの作品を作ったのだということが伝わってきました。架空の場所(本人曰く、広島、長崎、福島を組み合わせて長島だとのこと)での寓話として、まるでギレルモ・デル・トロの「パンズ・ラビリンス」を観ているような… 発生したときやその後の報道、1周年にオンエアされた数多くのTV番組で見てきた多くの映像を、また違う角度で切り取った画面の圧倒的な感じに打ちのめされました。雪に被われた風景には特に。違う時期に撮影されたおなじ場所の映像に表れてくる差異が、打ち棄てられた街を浮かび上がらせてくれます。オーディオショップを背景にしたシーンね。「声」の人 大谷直子の「帰ろうよ」とともに心に深く入り込んでくる作品でした。
shintaxさん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-30 22:50:42)(良:1票)
《改行表示》
2.舞台となる長島町とは福島に置き換えていたものだと思って見ていましたが、実はそうではなかったですね 福島県の原発被害は過去形という事になっていまして次の被災地という設定になっています。しかしどうでしょう‥ 現に福島の県名はバンバン出て来ますし、一部、風評被害を蒸し返してしまうような行動だって2、3撮られています。はたして福島県の皆さまはどう思われるのでしょう その事ばっかりが気になってしまう そうなってくると、やはり、まだ時期尚早 まだしばらくはそっとしておいてあげるのがよかったのじゃないかとさえ思える。言ってしまえば、望まれない映画となって生まれてきた気がする。福島県及び東北地方の方々の怒りや悲しみ、そして心の叫びや苦心の打ち明けを知る手段としては今のところまだNHKや各民放局のドキュメンタリー番組で情報を得れる程度のものでよいのではないかとさえ思えてきてしまいました。架空のドラマ性を求めることなく事実関係に重点をおいておきたいという意味で。 しかし、これ、先日、公開前のタイミングに合わせてNHKの教育チャンネルで園監督を追い、その撮影に至った経緯と伝えたいメッセージという事を主題にして その撮影風景を追ったドキュメンタリー番組として30分~60分位の時間枠で放映されていました。ということは、このことから察するに、NHKとしてはこの作品の発表を認めているんだな‥ と。 だからなにという話にはなりますが、自分としては、まだ 時期尚早な作品であったと思えたという事を述べておきたい。そしてケチをつけるわけではないですが、ラストの落胆と不安を撒き散らして終わるまとめからして〝希望の国〟という この題名、その内容とは全く合っていないものになっていたとさえ思えた。正直、お後はあまりよろしくない。現地被災者の方々はこの作品の存在意義をどう捉えるのでしょう その事が今すごく気になってやまない次第です。  ただ、最後に泰彦と智恵子が花壇で交わしたキスシーン  悲しくも素敵でしたね ホント切なく素敵なキスシーンでした。 あの場所で あのタイミングで あの老夫婦によるキスシーン 園子温にしか撮れない芸術的なものであったと思います。
3737さん [映画館(邦画)] 7点(2012-10-29 19:08:31)
1.《ネタバレ》 これまでの園作品を想像していると意表を突かれる。残酷さやエキセントリックさ、ある種のエクストリームさは影を潜め、真正面からドラマを撮っている(ようにみえる)。福島原発事故が何年前のことかわからないが、まだ国民の中には残っている設定。そして「もう逃げ場はない」というようなセリフから、恐らく本作の原発は西日本にあることが考えられる。「福島を思い出せ」のようなセリフが何度か出てきており、やはり前提となっているが、実際に福島の教訓はほとんど活かされない。妻の宇宙飛行士のような防護服は「園作品らしい」部分であったが、非常に主観的な感情が、単なるヒステリーと突き放すことを許さない。また、実際の福島の映像、津波で荒廃した被災地の映像も織り込まれており、単なるドラマではない。ラストの「愛」も園作品らしい結末だが、その平凡さは、この物語が再び繰り返されるような不安を覚えずにはいられない。園が伝えようとしたのは福島を忘れるな、という分かりやすいメッセージであろう。どこということもなく「帰ろうよ」と何度も言うチエコの言葉が印象的である。
Balrogさん [映画館(邦画)] 6点(2012-10-27 14:33:05)
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【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 5.88点
000.00%
115.88%
215.88%
315.88%
400.00%
5211.76%
6529.41%
7317.65%
8317.65%
915.88%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 3.33点 Review3人
4 音楽評価 3.00点 Review2人
5 感泣評価 5.33点 Review3人
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