1.まず、7点は能年玲奈の可愛さに。沖縄の方言のでぇじぇっていうのが、じぇじぇみたいでこれがまた可愛くて、愛おしくて。
ただ映画としては、いや敢えて言おう、プロパガンダ映画としても完全な失敗作だと思う。
プロパガンダの目的は何かと言えば、多くの人に、自分たちの考えを知らせて賛同して貰うことにあると思う。
そのためには、自分たちに都合のいい情報も、都合の悪い情報も表現すること、それから、できるだけ多くの人に通用するような価値基準に基づくことも必要なのではないだろうか。自分たちだけに通用する価値基準で映画を作って身内だけで楽しむなら、無駄としか言いようがない。
確かに小学校へのジェット機墜落事故は、二度とあってはならない悲惨なものだし、あるいな、沖縄に基地が集中してること、あまりにも不平等な地位協定等等、本土の人間だって誰もそのままでいいとは思っていない。
しかし、その反面沖縄に米軍が存在することのメリットを、現地の人に職を与え、お金を落とすだけみたいに描くことは、あまりに近視眼的ではないかと感じた。今、現在、近隣の独裁国家が沖縄を自国の領土とし主張し、挑発行為を繰り返してることを映画世界からは、全く除外し、沖縄から基地さえなくなれば、永遠の平和が訪れるような表現は、
あまりにもファンタジックで無責任。それともこの映画に携わってる人たちは、沖縄が中国統治下に置かれることを望んでるんだろうか。(そこまでは悪く思いたくないんだけれと、基地反対運動には、中国語のプラカードも掲げられていられるそうだし)
あと、いくらプロパガンダのためとはいえ、アジアで現在、少なくともアメリカ軍による戦闘行為は行われていないのに、「普天間から飛び立った戦闘機がアジアの人々を殺し、基地で働く沖縄人も共犯」みたいな全く事実無根な中傷はやめてほしかった。ほとんど2chレベルの罵詈雑言に感じた。ほかならぬ沖縄米軍基地で現に働いている沖縄の人を貶める表現では