4.《ネタバレ》 超ゆるゆるのゾンビコメディ。緊張感の無いダラダラしたノリで終始進むのかと思ったら、時々忘れていたかのようにゾンビ映画の定石を踏んでくる。
いや、でもちょっとずらす感じかな。なにせ最初のパニックが始まったときも主人公のファンが嚙まれている人たちを見て『放っておけ』と言っちゃう始末ですからね。この危機感のなさは貴重。
一緒に戦ってきた仲間がゾンビになったときも、そいつに引導を渡すのに何のためらいもありません。むしろこれでもかっていうくらいにぐっちゃぐっちゃにします。
なんかそーゆーあっけらかんとした感じが映画全体を覆っているので、肩の力を抜いて見られる反面、やっぱちょっとだれてしまう。
ストーリーはあってないようなもの。ひたすら行き当たりばったり。
金儲けを始めたかと思ったら軌道に乗る前に終了。
軍が登場して新展開かと思いきや、車が転倒して終了。
謎のヒーロー登場で遂にクライマックスかと思いきや、仲間の誤射で謎のヒーローは謎のまま退場。
極めつけは、いよいよ国を脱出となったとき、なぜかファンだけが国に残ることを選択。しかも特にたいした理由はないらしい。
『剣さえあれば・・・』とずーっと言っているので、いつか剣を手に入れて無双モードにでも入るのかと思いきやそれもなし。
この映画全体に漂うユルさといい加減さは好き嫌いが分かれるところでしょうね。
これがキューバの味か。個人的には微妙かな。