1.平手さんを見たので次は飛鳥さん。
いやぁつまらないな。恋愛映画って、もっと高揚感だとか、焦燥感だとか色々ありそうなんだけれど、この作品には何もない。ずーっと平坦で何も描かれていないようにみえる。それは、主人公の内面描写が下手くそすぎて、一体何を伝えたいのかが最後までわからずじまいだから。あんなにモノログってるのにも関わらずだ。
サブキャラクターが立っている分、主人公の空虚さが増長される結果になっている。
もとが台湾映画のリメイクということで、日本とは笑いの質が違うのは当たり前としても、何故アレンジをせずにそのままやっているのかが不可解すぎ。とにかく笑わそうする場面が総スベリで不快感すら覚える。山田さんの裸芸も顔芸も、真剣にやりきっているのが素晴らしいと思うと同時にいたたまれない気持ちになる。
あちらでは劇場内大爆笑なのかも知れないけれど、古いんだよな。それこそ昔のミスターBooを今更見せられている感じ。いやBooは今見ても面白いけれど、現在の邦画でやらなくてもいい。それに映画とはいえ、他人がはしゃいでふざけているのを見せられても唯々イタいなぁ不快だなぁと思うだけ。少なくとも若いっていいなとか自分もそうだったなとは微塵も思わない(これは個人差があるとおもうけれど)。
構成がデタラメ。なんにも繋がっていない。撮りたいシーンがまずあって、それを極力不自然にならないように並べてみましたといった代物。突然台湾ロケの意味がわからない。唐突すぎるうえに話の流れをぶった切っていて唖然としてしまう。突然地震の意味はあるけれど、緊急時に長電話しちゃいかんと突っ込まれるし、そもそも地震を取っ掛かりにするのは不謹慎としか思えない。挙句に並行世界とかいいだしやがる。なんでもありってことかい。ADAMSで映画の企画そのものをやり直せと言いたい。
完全にテレビドラマでいい内容なので、劇場で観る価値は山田さんの裸芸と飛鳥さんのドアップショットくらいしかない。そう、劇映画なのにものすごくアップとバストショットが多い。それもテレビドラマっぽさを加速させている。しかも2時間しかないのに内容がない回想シーンを見させられるとは思わなかった。センスなさすぎ。
役者のみなさんは熱演。特に山田さんのがんばりは圧巻。すごくきもキャラだけど。飛鳥さんも悪くはない。事前情報ではちょい役の様な感じで伝わっていたけどほぼ出ずっぱり。画面にいるだけで華があるのはさすがアイドル。それと、友人役の松本穂香さんがえらく綺麗な方でとても気になる。
響は話はつまらないけれど映画としては評価できる。あの頃は話もつまらない上に映画としてもだめだめ。これが、監督の力量の差なんでしょうね。
秋元さん。また面白くないよ。これで今年は2連敗ですな。お金返してっ!!。