《改行表示》10.ブラッドリー・クーパーが見世物小屋を出るまでが長過ぎましたが監督らしい怪しげな映像美(+2点)のお陰で寝落ちは免れました。 ケイト・ブランシェット登場からラストまでは見応え満点。彼女の圧ある存在感が凄い。拍手。+2点 因果が巡る強烈過ぎる結末でのラストショットが余韻を残します。+2点 デフォーは彼らしい役どころを貫禄たっぷりにこなしていたのは流石。+1点 |
《改行表示》9.《ネタバレ》 面白いという方向性の作品ではないけど、不思議と惹き込まれる魅力がある。 人を騙すテクニックの習得から丁寧に描かれているので説得力があった。 前半の見世物小屋の雰囲気が不気味で、ほんとに霊が現れたりするのかと思ったけど、そんな作品ではなかった。 超常現象なんかより、人の心の方がよっぽど怖いと思い知らされた。 最終的には自分が騙されてたというのは皮肉だけど、自業自得なので受け入れるしかないような気がした。 なんだか人生の教訓を学んだような気がします。 【もとや】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-09-30 17:56:44) |
8.《ネタバレ》 世にも奇妙な物語みたいなテイスト。でも、世界観にメチャ引き込まれました。前半はカーニバルのディティールが新鮮で引き込まれ、後半は主人公の行く末にドキドキ。特に印象的だったのが、読心術を学ぶ主人公が霊的な手法には手を出すなと師匠とかに忠告されるくだり。読心術を駆使したよくある見世物にも、触れてはいけないタブーな世界があり、そこに入り込むとまともな考え方に戻れなくなるってのは、なんか人間の心理の怖い部分を見せられてるようでゾゾゾでした。正直、後でストーリーを振り返ると、そんな目新しい感じじゃなかったんですけど、それでも、この映画を面白く思えたのは、やっぱ演出とかテンポが独特で良かったからかなー。 【なにわ君】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-08-30 22:53:34) |
【TERU】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-07-29 22:27:05) |
6.《ネタバレ》 約1年ぶり2度目観賞。向上心、自信、慢心…。人の心の闇をえぐる。前半の冗長な展開から一転、ビックリ箱が用意された終盤。一気にエンドロールまで引き込まれた。詐欺師は詐欺で身を滅ぼす。自業自得ですな。観衆を揺さぶる方法を心得ておられる。さすがは奇才のギレルモ・デル・トロ監督。良作に格上げ。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-04-24 01:27:11) |
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《改行表示》5.《ネタバレ》 「因果応報」という言葉を150分かけて丁寧に説明した、ぴのづかさんのご指摘の「まともか!」がぴったりの映画でした。 観る前に事前情報をなるべく入れないようにしていた小生は、前半の見世物小屋の場面では、その始まりからして不条理な感じが続くので、いつもの悪趣味(失礼!)デルトロファンタジーワールドが一体いつ炸裂するのかと、ワクワクしながら見ていたのですが、肩透かしでした。 終わってみれば、前半は、詐欺師がその腕を獲得する経緯の説明でしかなかったわけで、ウィレム・デフォーをはじめとするくせのある役者さんがみんな揃ってここで退場、ってのは残念でした。 全体的には面白い話ではあったんですけどね、ちょっと期待とは違ったかな。 そんなことよりも思ったこと。ルーカスとスピルバーグとパラマウントの重役さんは是非、ブラッドリー・クーパー主演、デルトロ監督で、インディ・ジョーンズを今すぐにリブートして!お願い!!あの帽子と時代背景がここまで似合う俳優さんを、ハリソン・フォード以来、初めて見た気がする。クーパーも、そこまで若くないから、時間はあまりないよ! 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-04-20 00:21:33) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 うーん…見世物小屋のアレコレで始まる前半、そして後半もちょいオカルト風なので、確かに多分に怪奇幻想な雰囲気も醸しては居るのですケド、本質的には本作は詐欺師系統のサスペンスで、かつその内容もごくチンケなヤツなのですよね。個人的にもどちらかとゆーと確かに、こーいうごくマジメで(テンポその他諸々)かなり重めの長尺に仕上げるよりは、ブラック・コメディ含みでテンポ好く纏めた方がイイ感じになったのではないかな…と思います。少なくともやはり、150分掛けてやるよーな内容ではなかったかと。 とは言え、ラスト付近の劇的な展開(からのアイロニックなオーラス)とかも率直に好かったと思いましたし、俳優のみっちりした演技もどれも優れたモノだったと思います(今作もやはりケイト・ブランシェットは圧巻でした)。観て損をする、という作品とは間違い無く違いますかね。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 6点(2022-04-02 18:47:40) |
3.評価が難しい映画ですね。すごく目が惹きつけられる場面が多いものの、退屈してしまう場面も多くあります。退屈なのは2人の会話が長く続いたりする箇所が多いでしょうか。きっと撮影現場では程よい緊張感の中で、役者同士の切磋琢磨している姿が思い浮かべられますが、それが面白さに直結していない。音楽にもありますよね。演奏するのが楽しい曲でも、必ずヒットするわけではない。そんな状態になっていた気がします。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2022-03-30 22:38:02) |
2.《ネタバレ》 原作未読。昔からよくある教訓のある寓話って感じですね。強すぎる上昇志向と功名心から身の破滅を招く男のお話。ミゼットと感電ショーをする美女や怪力男やギーク(獣人)の見世物小屋などがある怪しくいかがわしいカーニバル一座。猥雑で禍々しくもありながらノワールでダークな世界観と相まって魅惑的で見ごたえがありました。そこの座長が飾っているホルマリン漬けにされた胎児のコレクションなんかはいかにもデル・トロらしく、随所にらしさはありましたね。その中でインパクト十分な第三の目を持つ「エノク」は全てを見ているような存在でもあり、破滅の象徴のようでもあり、いろいろな解釈が出来るかな。才能がありチャンスに恵まれ、愛してくれるパートナーにも恵まれるも、さらなる栄光を欲した男スタン。相手の力量を見誤り陥れられ転落していく様は憐れでしたがいい落ちでした。その役回りの精神科医リリスを明らかにナニか持ってそうなケイト・ブランシェットが演じていたのもハマっていて良かったです。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-03-30 19:00:03) |
1.《ネタバレ》 デル・トロがこんなまともな映画を撮るようになったのが一番の驚きかな?「シェイプ・オブ・ウォーター」に引き続き2度目を狙っているのか?読心術である事は明らかだが、これをスピリチュアルな能力と信じてしまう人が当時はそれなりに偉い人にもいたと言う事か。まぁ今でもいるけど。心理学者との腹の探り合いは結構面白かったが、大満足とまではいかないのは「そう来たか!」と言うような意外さがなかったからかな?一番の驚きが「まともか!」ではねぇ。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-03-26 18:43:21) (良:1票) |