3.まずは孫がいる夫婦を演じるケビン・コスナーとダイアン・レインがいい。
孫を心配して旅に出る。馬に乗って現れる先住民の血をひく若者との、
見渡す限りの平原が広がるノースダコタでの、西部劇のような空気感がある出会いの場面がいい。
しかしこれでもかというほど嫌な雰囲気をまとうウィーボーイ家の面々が次々と現れる。
特に一家をマインドコントロールで支配しているかのような一家の女主人役のレスリー・マンヴィルの存在感が凄い。
ウィーボーイ家との対面以降は何とも言えない不穏で嫌な空気が充満するのですが、
それでもこんな結末になるとは思いもしなかった。決着に至る最終盤はあまり好きな展開ではないですが、
作品の空気づくりの巧みさや主要キャストの素晴らしい仕事もあり、見応えのある映画になっていると思います。