2.《ネタバレ》 煎じ詰めると「3人の男女が紆余曲折を経て真に分かり合えるパートナーを見つける」お話。
鑑賞のきっかけは「燃ゆる女の肖像」で強く印象に残ったノオミ・メルランが主演の一人だから、と言うもの。
この点ではフランス映画らしく主演の男女三人が性衝動に忠実・正直と言う設定も有り眼福では有ったものの、
日本人の私としてはボカシ有りまくりの描写を観ながら「もう少し節度を保った方が・・・」と正直思ったのも事実。
会う度に棘のある会話ばかりしながらも、実は気が付くといつも一緒に居る黒人青年(マキタ・サンバ)とアジア系女性(ルーシー・チャン)。
中華料理屋で他の客が帰った後も会話を続ける描写は、観客にこの二人が根源的に繋がっているのだと言う事を判らせる上手い描写だと思った。
メルラン嬢演じる主人公もきっかけは過激な理由ながら、ちょっと変わった形で真のパートナーにめぐり逢う。
SNSを皮肉りながらも、二人が距離を縮めるツールもまたSNSと言うのが面白い。
エンドロールを観ながら、「いい映画じゃん」と納得した私。
本作はかなり過激な部類になるものの、こう言った市井の人々を主人公にしたフランス映画ってやっぱり秀作揃いです。
追伸
主人公の一人であるルーシー・チャンが途中から石野ようこに見えてきて仕方が無かった(爆)。