青いパパイヤの香りのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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青いパパイヤの香り

[アオイパパイヤノカオリ]
The Scent of Green Papaya
(Mui du du xanh - L'odeur de la papaye verte)
1993年ベトナム上映時間:104分
平均点:6.00 / 10(Review 47人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリー青春もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2009-06-28)【Carrot Rope】さん
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監督トラン・アン・ユン
キャストトラン・ヌー・イェン・ケー(女優)ムイ20歳
脚本トラン・アン・ユン
作曲クロード・ドビュッシー挿入曲"Clair de Lune"
撮影ブノワ・ドゥローム
製作クリストフ・ロシニョン
照明ブノワ・ドゥローム
字幕翻訳古田由紀子
あらすじ
51年のホーチミン。10歳の娘ムイは、奉公のために都会にやってきて真面目に働いている。そんなある日、自分が奉公している家にやってきた貴族の男性に恋心を抱くようになる。フランスが作り出した奇跡のベトナム版シンデレラストーリー。癒されたい人向けの映画。
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47.《ネタバレ》 ベトナム映画史は、ダン・ニャット・ミンから始まる。 このサイトには登録されてないが、「十月になれば」が有名である。 小生は、この次に有名な「河の女」を観たことがあるが、 ベトナムの革命時のの埃っぽい町が印象的だった。  それから、数年して、アジア・ヌーベルヴァーグが起こり、 この映画が出てくる。 ベトナム映画史的には、次の波である。  この映画、金持ちで働く使用人の女の子の視点から見える 金持ち一家の様子である。 何より驚きなのが、失踪癖のある旦那が亡くなった後、この家は落ち込み、 次の奉公先で、いいとこの息子に見初められ、嫁に居座るというハッピーエンド(笑)?  観てて、ほっこりする佳作。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2023-11-19 00:10:53)
46.《ネタバレ》 裕福な家庭の邸宅に雇われた少女の視線で、家庭内の出来事を描いていくという主旨だとは思うのですが、実のところ何を伝えたかったのかがまったく不明です。ほとんど言葉が発せられることがなく、映像だけでじっくり間をおいて見せていく手法で、映像技術は確かで、映像は美しいと思います。ですが、エキゾチシズムを刺激するような東洋趣味を混ぜ込みつつ(しかも何故かしばしば日本的なものが含まれる)、文学的な雰囲気を醸し出そうとするあざといねらいが透けて見えてしまい、苦痛を感じてしまいました。ベトナム人によるベトナム人のための映画ならば、例えつまらなくても、ベトナム人を映す鏡として興味の対象になり得るのですがね・・・。女の子の子役が可愛かったのだけが救いだったので、成長して役者が代わってからが辛かったです。
camusonさん [DVD(字幕)] 2点(2023-04-29 16:58:39)
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45.《ネタバレ》 この映画が公開された当時、エキゾチックな単館系アジア、中東を描いた映画がとにかく話題になっていたと記憶しています。「ジャーニー・オブ・ホープ」には泣かされたっけ。 この作品も当時、とても話題になっていてウォン・カーウァイと同様にヌーベルヴァーグ扱いだったと思う。 こっちはベトナムですし、監督も俳優もフランス生まれ、育ちが多いようですし確かにフランスの影響は強いでしょうね。 まあ、とにかくなんといっても子ども時代のムイでしょ。この子が全てだったなと見終わって感じたのでした。なのでいきなり10年後になってしまった落胆ときたら。。。名前はルー・マン・サンというのね、フランス生まれで検索しても映画出演は本作しか出てこない。現在40歳だという。 セリフは極端に少なく、俳優の演技力は特に必要とは思えず、実際素人ぽくぎこちない人が多い。ただただ10歳のムイを眺めていたいのです。 淡々と日常が描かれ、起伏はないけど起きることは日常的とはいえないし、あのお嬢さん以外は表に出さないだけで喜怒哀楽というものはこちらにきちんと伝わります。 家のつくりや装飾、光と影といった風景とカメラワークが素晴らしく、人物も風景のひとつというような感じです。 熟す前の青いパパイヤを切るシーンがいいわね、日本でのベトナム料理の普及に一役買った映画でもあるんじゃないですかね。 不思議な雰囲気、魅力はあると感じます。 不満をいえば、音楽が何か違和感。私は合ってるとは思えなかったです。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-12 13:48:04)
44.《ネタバレ》 良い意味でも悪い意味でも昔の映画。とてもゆっくりゆっくりストーリーが進むので、それが私には少したいくつでした。その感じが合う人もいると思います。
ブリーバンデカンプさん [インターネット(字幕)] 4点(2020-06-04 14:58:40)
43.ストーリーは良く言って繊細(ともすれば希薄に過ぎる感じ)といった所だが、ベトナムの情景・生活の描写は日本人から見ると異国情緒に溢れており、カメラワークも非常に凝っていて映像的に面白いので意外と最後までボーっと観れてしまう。これもあるひとつの国の、あるひとつの時代を切り取った映画と言えるかもしれない。その意味では色々と貴重だし、雰囲気映画としても立派に成立している作品なのは間違いない。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-15 23:52:00)
42.《ネタバレ》 ベトナムの戦火から逃れ、フランスで育ったトラン・アン・ユン監督から見た"箱庭の中のベトナム"或いは"記憶の中のベトナム"を表現したかったのかもしれない。武満徹を彷彿とさせる不協和音に満ちた音楽と、全編を貫く、鳥のさえずり、虫や蛙の鳴き声、水の音といった環境音が、絶妙なハーモニーを生み、東洋の異国情緒を醸し出す。また適度な湿気を保った屋敷と緑豊かな庭園を艶めかしく捉えるカメラワークの美しさも作品の完成度を高める。幼い使用人が主人公ともなると、ハードな鬱展開になりがちだがそういう展開を意図的に排除し、平穏な日常の中に隠された不穏な空気がまとわりつく緊張感が一定の心拍数で描かれる、その神妙さに味わいがあり。この映画はリュ・サン・マンの存在なくして成り立たなかった。そのため、成人したムイに見合う女優がいなかったのはウィークポイント。戦争そして物質主義に激しく移り変わっていく現在において、嵐の前の静けさのようなハッピーエンドに不思議な余韻が残る。幸せの価値観は人それぞれだが、静かに自問自答するような感触。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-28 22:17:49)
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41.非常に淡々と少女の日常が描かれる。時にドラマティックな展開になったり、涙を誘うような感動ポイントがある訳でもない。 ひたすらゆったりと雰囲気を楽しむ映画。 しかし、印象的な音楽や台詞も無く、登場人物に感情移入できる訳でもないので、あまりに退屈だった。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 4点(2017-10-30 10:27:13)
40.《ネタバレ》 自然や宇宙原理に則った生き方が幸福であるという老荘思想の「タオ(道)」の生き方を示した映画。タオでは、流れに逆らわない、自分や他人と争わない、無理に満たされようとしない、無為自然に生きる、何かに成ろうとせず自分らしさに任せる等と説く。人間の本来の生き方や幸福のあり方が主題である。物語に大きな波紋はなく、生命感溢れる自然の映像と共に、ゆったりと時間が流れる。観客は何も考えず、映像に心を委ねていればよい。布屋の奉公人に出された少女ムイの物語。裕福で、三人の子宝に恵まれ、一見して幸せそうな家庭だが、いくつかの問題を抱えている。夫は愛人を作って家を出る性癖がある。妻は最愛の娘を死なせたことに悔悟の念を抱いている。老母は亡き夫の供養にかまけて籠りっきりだ。長男は家に居つかない。ある日、夫が有り金を持って家を出て、一家に暗雲が立ち込める。老母は嫁を責め、妻は自分を責め、子供達は不満を募らせる。タオから外れた生き方だ。タオの生き方をする人もいる。一人はムイの先輩の奉公人だ。彼女は文句ひとつ言わず、何十年も同じ家に奉公している。布屋が経済的に困窮し、給金が貰えなくても出て行かない。もう一人は若い頃から老母に恋焦がれている老人だ。彼は老母に会わず、老母の存命を遠くから確認するだけで満足している。彼女の人生に一歩も踏みこまず、それでいて老母の幸福が彼の幸福なのだ。イオは二人を見習って成長した。彼女は新しい奉公先の青年に恋心を抱いているが、その気持ちを彼に伝えようとしないし、恋に悩むこともない。ただあるがまま、自分らしく自然に生きているのだ。最終的に青年は婚約者と別れてイオと結婚する。イオの生き方が道を開いたのだ。現代人の観点からすれば、彼女の生き方は受け身で、自主性に乏しく、魅力に欠けたものに映るだろう。しかし、タオの思想から見れば、流れに逆らわない自然な生き方なのだ。例え、彼女が青年と結婚できなかったとしても、相手の幸福を願いつつ、身近で働くのを幸せと感じるのである。自我を超越した生き方で、どんな小さなことにも喜びを感じられる。青いパパイヤは生命と性の象徴だ。蔓を切れば白い液が流れ、実には種が詰まっている。イオが種をつまみ出して水に浮かべるのは、母になりたいという願望の表現だ。そして最後場面では、子供を宿している。会話を排し、映像で語る映像演出が秀逸だ。考えるのではなく、感じる映画。
よしのぶさん [映画館(吹替)] 8点(2015-01-13 04:56:55)(良:1票)
39.《ネタバレ》 「Oh...!!」→FIN、、、マジか。そうきたか。ムイの成長物語としては成立?するのかもですが、前半の雰囲気やキャスティングがあまりにも良くて急に10年後で、後半の大人のムイ役の女優さんも受け入れられないまま物語が進行し過ぎて気持ちが着いていけなかった。シンデレラストーリーと言えばそうですが、移り気な男は治りませんよ。私の中ではハッピーエンドではないなぁ。映像は確かに綺麗です。そして【せんねん灸】。
movie海馬さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-11-11 15:55:22)
38.子役が素晴らしいですね。時間の流れも、私にはしっくりきました。大人になった姿はヨケイでありましたが。
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-21 23:41:29)
37.《ネタバレ》 ああ、そうか、カエルや虫を可愛がったり、パパイヤの種が好きだったりしたのは、お母さんになりたかったからなんだ。/少女時代のムイはかわいらしく夢中で観ていられるのだけど、大人のムイは張り付いたような表情で、しかもほぼ喋らないもんだから、やや気持ち悪い。
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-19 22:20:46)
36.最近、CSで再見。現実逃避で美しいものを見たいときにはオススメ。でもただそれだけって感じもする。少女がほんとに魅力的で、あの少女のまま終わらせてほしかったなという気もします。
おばちゃんさん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-10-11 22:22:31)
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35.《ネタバレ》 1951年、一人の少女ムイがお金持ちの家に奉公に来るところから始まり、後半は10年後、その少女が成人してからの話になります。第2次大戦が終わり、ベトナム戦争前という時代背景。政情も人々の生活も安定しているとは言えない時代だと思いますが、作品はお金持ちのお屋敷から出る事はほとんど無いので、その時代背景はあまり伝わってきません。  それよりもムイと奉公先の家族の関係が限定された空間に台詞も限定された中に描かれる。奉公先の家族は皆いい人。しかし、些細な何かがきっかけで全て崩壊してしまいそうな脆さを感じさせます。  家出した主人や、ムイに興味を持ち悪戯をする末っ子との関係など、中途半端なまま10年後に話が飛ぶという雑な一面も感じられるし、少女の頃からのムイの恋が成就する10年後の後半は更に台詞が少なくなり、2人の心の機微もかなり省略されているように思います。  それでも滑らかに移動しながら緑の多い庭と屋敷の中をとらえる映像美、少女時代のムイを演じた女の子の独特の存在感には見入ってしまう魅力が確かにある作品です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-10 12:11:00)
34.前半が素晴らしい。漂い続けるカメラは、家の霊というか地の霊の視点というか。したたるパパイヤの汁、したたるロウ。なんらの恨みがましさも叱責の声もない家。熟し終わった家庭の匂いが、画面に立ち込めている。静かに静かにしゃべる。悪い時代の前の静けさ、いやこのころだってインドシナはちっとも平穏じゃなかったはずで、でもそのなかで家の静けさを維持し続ける緊張のようなものが、空気を濃密にしている。フランスでセット組んで撮ったって言うんだけど、細部のアップもあり大変だったろう。まあ20世紀末のベトナムで撮っても、同じ苦労があったかもしれないが。前半に比べると後半は、少女の初恋が成就されるということで黙劇的な緊張はあるんだけど、話が狭くなった感じ。けっきょく、女は弱しされど女は強し、っていうような話に落ち着く。みな影のように生きている独特の感じ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-10-06 09:54:08)
33.少女時代のムイが何とも可愛い。清純さとエロスを併せ持つ絶妙な雰囲気の子役がすごい。見ているこちらも、ゆったり寛いで微笑ましい思いで観ていたかと思うと時々はっとさせられたりして、その緩急具合が心地よかった。ただ残念ながらこの子役に見合う女優が見つからなかったのか、大人になったムイはややイメージにギャップがあり、しかも前半の良さを打ち消すような陳腐な展開になってしまいがっかり。それでもほぼ全編を通し屋敷内のシーンばかりでこれほど映像美を堪能できる作品は貴重。例えて言うなら敷地内だけでその空間美が完結しているアマン系リゾートホテルで過ごすお籠もり休暇のような、品の良い癒し系映画。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-15 22:38:07)
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32.《ネタバレ》 50年代ベトナムの典雅な風景と日常が、少女の目を通して描かれる。 静かで瑞々しい映画。しゃがんで料理するのが普通なんですね。 料理は旨そうでした。失踪する親父さんは謎の人。 武満徹風の音楽は、フランス人の趣味なのかなぁ。ハリウッド風では向かない とは思いますが。 (2016年追記) HDニューマスター版BDを入手して再鑑賞しました。今回の画質は従来とは比較にならないほど精彩です。 上映時、ビデオ発売時、DVD、どうしてあそこまで劣化してしまっていたのか不思議なほどです。 これを見て、いままで見落としていた美術の作りこみ、色の鮮やかさ、調度の良さ、群集の表情まで楽しく見ることができました。 一度別の媒体で見た人も、機会があれば、ぜひ観てみてください。おすすめします。
みみさん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-16 23:33:35)
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31.少女役の女のコがとにかくかわいい! そして微妙なエロスを感じさせるところもグッド! 全体的にゆったりとした展開なので、多少イライラ感も出るが、やはりトラン・アン・ユンの作品は良いですね~
にじばぶさん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-13 10:26:36)
30.この監督もただ単にいい映像を見せたいのだったら、映画という手段にこだわらなくてもいいと思うんだよね。ストーリーにも面白みがないし、ただただ淡々と日常の風景が綴られていくだけ。この手の手法はもうお腹いっぱいです。
☆Tiffany☆さん [地上波(字幕)] 3点(2007-08-25 12:52:07)
29.ストーリーに力を入れないのがこの監督の特徴なのかもしれないが、盛り上がりに欠けてあまり面白くなかった。
こまごまさん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-12-26 09:59:29)
28.映像は十分に綺麗なのですが、ストーリー性があまりにもなさすぎるのがちょっと・・・。ヒロインの女性の表情や仕草も、今ひとつ美しさが欠けていると思う(幼少時・成人時ともに)。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-03 01:33:09)
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【点数情報】

Review人数 47人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
212.13%
312.13%
4714.89%
5510.64%
61531.91%
71123.40%
8612.77%
912.13%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1993年 66回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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