17.《ネタバレ》 ヴァンダムは双子だった!
香港マフィアに両親を殺され赤ん坊の頃に生き別れになってしまった双子、香港で孤児として育った荒くれ者の兄のアレックス、ロサンゼルスでチャラくシティボーイを満喫していた弟のチャド、この兄弟が香港で再開する時、一世一代の復讐が始まる!
そんなこんなで始まるヴァンダムの双子モノはなんと開始直後に2人が運命の再開を果たす、そしてトントン拍子でマフィア打倒をして行くのだが、まぁこういう荒っぽい事に慣れていない弟チャドが足を引っ張ったり、兄があらぬ妄想をしていしまい弟と喧嘩したりとまぁなんとも「本当に大丈夫かよ」と思うシーンばかり。
それでいて突然マフィアに拉致られたり、突然ベンツの売買をしたりとよくわからないエピソードが脈絡無く入るのでちょっと戸惑います。
それと本作は兄弟力を合わせるシーンはちょっとだけでなるべく、兄弟一緒にいるシーンを撮りたくないのか別行動するシーンが多いのも、微妙な気分にさせられますが、別行動で違う刺客達と戦うという「二度美味しい」設定でもある気がするので、僕的には満足でした。
刺客達も女殺し屋に、無口な怪力男など個性的な所も嬉しいです。
もちろん見所はヴァンダムアクション。そしてヴァンダムと言えば足技!
本作でもこれでもかとばかりにヴァンダムのヴァンダムらしい超ハイキックをそれしか無いのかと思わせるくらい見せてくれます。
暗闇での刺客との戦いや、ゴロゴロ回るガンアクションもたまりません。
そして本作は荒くれヴァンダムとチャラヴァンダムを一本で二度楽しめるので彼の演技も楽しめるポイントです。
あと舞台は香港なのにパツキンのネーチャンが常にいるのもこの頃のアクション映画お約束で嬉しいですね、セクシーシーンももちろんありますが、事あるごとに悲鳴を上げます。
まぁアクション映画としては非常にオーソドックスな出来ですが、アクションシーンの密度が濃いのでなんだかんだで楽しめましたが、序盤のチグハグな兄弟協力任務が若干足を引っ張っているような気もしました。
それと敵幹部とのバトルは正直あんなに引っ張らなくてもよかった気もしますね。まぁスカッとはしましたが。
そんな感じでなんともヴァンダムの中では若干異色ではありますが、僕的には及第点な作品でした。
DVDは字幕のみだったので吹き替えで見たかったです。