《改行表示》142.《ネタバレ》 十代の生き辛さ全開のドニー君。ジェイク・ギレンホールが天才的な仕事をしてる。彼はドニー・ダーコそのもの。常に不機嫌な鬱屈を抱えた顔で、やや猫背気味に歩く。ドニー君は受難だもんなあ。ちょっと逸脱したら無駄なカウンセラーに付き合わされ、秀才の姉とアイドル気取りの妹はどう見てもリア充だし。 世界の終わりを予告するウサギ、アイツはティーンエイジャーの心象風景の一つと思う。自分だけが見られる絶対的な存在、ハタチを過ぎたらもう見られない。 ドニー君の通う私立高(制服なんだよね アメリカにも増えてきてるとか)は妙なスピリチュアルな道徳授業を強制する、変な学校。ドニー君ははっきり言ってしまうんだ教師や外部講師に、その欺瞞と自己陶酔を。図星ゆえにニラまれる。おかしな犬の銅像、そりゃ斧をぶっ刺したくもなるよね。ウサギは背を押しただけ。 暴走気味のもやもやを抱えて生きる本人だってつらい。終盤、ドニー君が笑顔を見せるのはやるべきことを発見したからかな。恋すら霧消する切ない青春奇譚でありました。ちょっと忘れ難い一本です。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-01-13 17:53:05) |
141.《ネタバレ》 初見で面白いと感じることが困難だと思われるが、再度観てみようとも思わない。作品が醸し出す雰囲気が好きな人は再度観るのもありかもしれないが、そうでない人は結構苦痛に感じる作品ではないか。最初のエンジンが落ちてくるシーンを耳かきしながら見てたので、ビックリして耳の奥を突きそうになりました。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2022-11-09 00:41:43) |
《改行表示》140.《ネタバレ》 久々にココロの隙間にピタッ!とハマる形のピースがきたなぁ~ってカンジです。『ビデオドローム』や『裸のランチ』のような主人公の日常に侵食してくる幻覚世界…と思って観ていると、次々と主人公の周囲に起きる不思議な符号(お告げ)が…。うん、コレは白石晃士監督の『オカルト』やシャマラン監督の『サイン』に近い手触りの映画だったのですね。そしてココロを病んでいる主人公の青年ドニーが、俺にはものすごくシンパシーを感じるキャラだったコトも嬉しい。中盤で、怪しげな自己啓発系セラピストに「アンタは偽キリストだ!」と、分かりみの深い挑発をする場面は俺も拍手喝采なワケなのです。 ちなみにこの映画は【難解系】と言われているようですが、俺はアレコレ考えなくても見たままの気持ちを味わえばイイように思うのです。理詰めで【この映画の回答】を出してしまうのも、なんだかもったいない気がするンですよね。最初から最後まで切ない顔をしていたドニーと一緒に【フワフワした不安】を感じていればヨシ。最後の最後にベッドの上で嬉しそうに微笑むドニーの笑顔に切なくなるのもまたヨシ…。ラストの【ドニーとはまだ会ってさえいない、ドニーの恋人】の切ないバイバイも、またイイですよね…。 というワケで…ずっと見たかった映画が、思っていた通りにドストライクだった喜びも含めて…点数は甘めです。 【幻覚@蛇プニョ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-03-30 15:13:50) (良:1票)(笑:1票) |
139.《ネタバレ》 何かのカウントダウンが進む。SFミステリーだけどあまり引き込まれなかった。印象に残ったのは不気味なウサギくらいやな。陰気な我らがダーコくん、死んじゃったんだね。繰り返して観れるリバースムービーらしいけど、とりあえず一回目は駄作評価。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-02-23 19:16:04) |
《改行表示》138.《ネタバレ》 ドニーにとっての世界の終わりとは、唯一彼を理解してくれる彼女や、無償の愛で自分を包んでくれる母の死を意味しており、彼女たちを救うために、「スーパーヒーロー」として死を選んだのだろうか。 それとも、全て死の直前のヒロイックな夢だったのかとも考えたが、そうなるとエンジン落下の説明がつかなくなってしまう。 どちらにしろジェイク・ギレンホールのキレた演技はやはり素晴らしく、観ていて引き込まれる。 姉のマギーと共演していたってこともちょっとお得感がある映画。 |
137.かなり粗削りな脚本だと思うけど、ウサギのデザインだけは秀逸だと思う。 【Nig】さん [DVD(字幕)] 5点(2018-08-18 03:03:36) |
《改行表示》136.《ネタバレ》 これはいったいどのように観ればいいの? サイコ系? SF? ミステリー? デヴィッドリンチ?・・・と、なんだかよくわからないままに観ましたが、大筋のようなものがわかってくると、謎だった部分も「あっ、(たぶん)そういうことかー!」と、作り手の意図がいろいろと見えてきて面白いです! 内容を簡単に書くと、ドニーは「10月2日、この日に自分が生き延びると、10月30日に恋人のグレッチェンは車に轢き殺され、母親と妹は飛行機事故で死んでしまう」ので、彼は10月2日まで戻って愛すべき人たちのために笑顔で死を選択する、という話。そこに、物理の先生、死神オババ、精神科医などのセリフがうまく絡んで、話全体に深みを与えています。 もし10月2日にドニーが、飛行機エンジン落下事故で死んでいたらどうなるか。 次の日に転校してくるグレッチェンと出会わないため、彼女が死神オババの家に行くこともなく、従って彼女は死ぬことはなかったでしょう。また、自己啓発の人の家も放火されることなく児童ポルノもバレないので、ダンスコンテストの引率はおばちゃん先生が行き、母親も飛行機事故にも遭わず、母親がドニーを心配してコンテストが終わってすぐの深夜便に乗ることもなくきっと翌朝の便でゆっくり帰るので妹も死なない・・・。 さて、こういった「もしも」のストーリーを、どのように見せれば面白くなるのか。いろいろな演出アイディアを盛り込んだ結果、「あれれっ?ちょっと難解な感じになっちゃったかなー?」的な印象で、決して「狙った難解路線」ではないような気がします。個人的にはタイムトラベルなんか持ち込まないでほしかったですけど・・・。 最後にドニーに撃ち殺されるウサギ(フランク)以外は、おそらくドニー自身の精神状態を具現化したものでしょう。水道管を壊したり放火したりする自分の行動を正当化させたい意識の象徴だと思います。 まあ、こういう内容を説明的にわかりやすく見せたりしたら、ただの安っぽいSFヒューマンドラマになっちゃいますよね。画面に描かれたシーン、役者が語るセリフを、自分の中でどのようにつなぎ合わせるか。その組み合わせ方から、作り手の意図を感じ、理解する。そういう映画の醍醐味が味わえる作品だと思います。 「映画は映画館で観る」しか手段がなかった時代だとこういう作品は向きませんが、DVD等、自宅で簡単に鑑賞できる環境が定着化した現代、つまり「いつでも・何度でも・気になるシーンは繰り返して」観ることができるという新しい鑑賞環境が根付いたからこそ、こういう映画が生まれたのかもしれませんね。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-20 00:55:22) |
《改行表示》135.正直にいってしまうと、見ていて苦痛でした。 特に引き込まれる部分もなく、最後までダラダラと見てしまいました。 2も見ましたが、同じ感想です。 【ローグ】さん [DVD(吹替)] 3点(2017-07-09 21:03:25) |
134.《ネタバレ》 2017.06/11 BS鑑賞。歳なのかなあ。1回の鑑賞では理解出来ず。認知症を感じる今日この頃、時間軸も正気か狂気かも混乱、再鑑賞で期待。この手のものをリバースムービーと言い「メメント」も代表とのこと。「メメント」も理解不能でそれゆえ納得。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-22 22:08:19) |
133.正直、一回観ただけでは内容や監督の意図を把握しきれなかった。とても雰囲気のある映画だし、もう一回観てみよう。 【noji】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-07-23 00:12:42) |
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《改行表示》132.《ネタバレ》 もし飛行機のエンジンが家に直撃せず死んでなかったら…迫る世界の終りまで28日6時間42分12秒を青春タッチ。 タイムトラベルものは複雑なものだが今作も理由づけが少々厄介でリバースムービーと言われる所以。滅茶苦茶感たっぷりなんだけど死際、ドニーの笑顔が印象的でなんか心地よさがあった。 |
《改行表示》131.苦手なタイプの作品。 SF+暗いというカテゴリーで、期待して借りたが、大きく裏切られた。 見終わるまでに3,4回かかり、結末もだからなに?というもので、自分には合わない作品だった。 |
130.《ネタバレ》 ちょいと退屈気味な展開で眠気を誘いますねこれは。結局3日かけて観ました(苦笑)が、なんだかわかったようなわからなかったような? 銀色のウサギの意味は?? ちょいと難しい内容でゴザイマシタハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-05-03 09:21:55) |
《改行表示》129.『マルホランド・ドライブ』と似たイメージ。 シュールで初見では理解不能。 制作者も確信犯的に何度か見させようとしてシュールに作っているような…。 解説サイトをあさって見直して初めてわかったような気になる。 そんな映画は見たくない。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 2点(2014-09-16 00:52:38) |
《改行表示》128.時間の歪みをさらりと描いた構成ゆえ"難解"のレッテルを押され、皮肉にもそれが話題になってDVDのヒットへとつながったわけだが、実のところストーリーライン自体は簡潔であり、また非常に静かである。その静けさが、ドニーの選択の尊さと物悲しさを鮮烈に引き立てている。 大らかな構成と自信なさげな脚本は意図したものではないだろうが、揺らぎに満ちた物語によく似合っており、全体的な統一感が取れていた。 手放しに絶賛できるほど大した映画というわけではない。気まぐれに作った料理がたまたま上手く出来た、といったところか。 しかし、美味いのは事実である。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 06:31:59) (良:1票) |
127.とりあえずストーリーが自分には難解すぎました。結末が色々な想像ができるような・・・。分かる人には分かるんだろうなぁ。 【とむ】さん [DVD(吹替)] 3点(2011-10-03 00:37:43) |
126.《ネタバレ》 病的になる一歩手前の独特の暗さが印象的。結局なんだったんだろうという後を引きずる結末もあってかカルト化してるとかしてないとか。『バタフライ・エフェクト』みたいだけどその自己犠牲は比べもんにならんほど最強。それとも自己犠牲なんかじゃなく後に見た『ラブリー・ボーン』の考え方、つまり自分が死ぬことで世界が好転するというポジティブシンキングなのか。はたまた『マルホランド・ドライブ』的死人の夢か。まあ、どれでもいい。そんなことよりも気になるのは何故銀色のウサギなのかってところ。あるいはその名前とか。何故80年代後半なのかとか。あと「世界の終わり」という魅力的なフレーズ。テレビに映される大統領選挙戦もある意味一つの世界が終わろうとしているんだよなとか思うと余計に気にかかる。いろんな意味でスッキリしない映画。意味がなくたっていいんだけど。実際、銀色ウサギはそれだけで幻想的でどこかホラーっぽくもあって映画をじゅうぶん盛り上げているんだし。でもやっぱね。ちょっと気になるじゃん。なんで銀色ウサギなのって。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-15 17:45:24) |
《改行表示》125.《ネタバレ》 「エンジェル・ウォーズ」鑑賞後、ジェナ・マローン繋がりで観賞したがこの点では大満足。益々ファンになった。 作品自体は観る人の気持ちや状況次第で幾らでも解釈の仕様がある作品と思えた。 まぁ、古今東西を問わず若い時は色々と考えたりするもんだから、一種の青春映画と思って観るのがいいかも。 観終わった後にあれこれ考えを巡らせる=余韻を楽しむのも映画の醍醐味と思っているので、私的には十分有り。 【たくわん】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-07 23:31:08) |
《改行表示》124.《ネタバレ》 意外とそうそうたるメンバーでした。青春の、思春期の危い感性が出ていて好きです、リバースしてもう一度見てみたいですね。 追記 姉がいまや監督にもなって、弟が大俳優になったジレンホール家、恋人役ジェナ・マローン、教師役ドリュー・バリモアなどもう一度見てもまだ新鮮でした 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 01:10:42) |
《改行表示》123.《ネタバレ》 何か訴えてくるものを感じました。 現代社会とリンクさせて考えると、ある意味怖い話という印象を受けました。 しかし、初見でストーリー展開と訴えてくる内容の意味がスッキリわからなかったのが歯がゆいです。 自分の能力不足を恨むしかありません。 とりあえず最後の落下エンジンで締めた流れは何とか大筋納得しました。 でも、どうやって時間をコントロールできたのかが謎・・・となると、いわゆる夢オチ的なもの?そうではないと信じたい。 部分的なところでも、キーワードや展開の意味がわからないところが多々ありました。 基本的に暗い作品で、派手さはなく展開も悠長、ビジュアルも貧相で会話は品がない・・・ストーリーや訴えている内容を解釈することに意義がある作品だと思います。 おそらく噛めば噛むほど味が出るスルメのような作品なのでしょう。もう一度観たらおそらく評価が変わると思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-21 12:00:43) |