26.ベルイマンvsバーグマンの力作。テーマどうこうというより、見ている間は、引き込まれてしまう。すごい。バーグマンも、初期の美人女優から、いろいろあって、演技派として、いや人間として、この境地までとは。別の映画で、バーグマンのドキュメントを見て、好きさが増しました。ベルイマン、他にも力強い作品多し。見て損はなし。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-22 22:23:27) |
25.《ネタバレ》 ベルイマン監督作品初鑑賞。小手先の技巧に走らないド直球かつシンプルな演出。演技者に明らかに負担の大きそうな演技要求。観てる側が威圧的になろうがお構いなしのドロドロした人間模様を描く、ある意味容赦ない監督さんですね。そして、の、イングリッド・バーグマン。彼女の半生を思わせるかのような役柄との戦いが垣間見られる流石な演技力! バーグマンご本人が満足されたというのも納得。でもちょっと地味目だったかな~というのも正直な印象でゴザイマシタハイ 【Kaname】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-08-30 21:07:45) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 鑑賞にこんなに体力を使ったのは初めて。 この作品に限らず、“夜中の会話”って、絶対に何かあるから怖い。 ベルイマンの映画はまだ片手で数えられるくらいしか観てませんが、この人はじわじわと少しずつ滲み出るように恐怖感を与えることに特異な才能を持っているに違いありません。 寝ている最中に顔を触られる悪夢に叫びを上げ、落ち着きを取り戻したところで「ママの事好き?」と尋ねる母親。それに対し「愛してるわ」と答える娘。 何気ない会話ですが、少し離れて座る娘が取ったこの距離感に、ただならぬ不穏な空気を感じました。その後の展開は観た人ならお分かりでしょうし、そこいらのホラー映画よりも100倍は怖いあのシーンを振り返るだけで背筋が凍る思いが呼び起される気がするのです。 ラスト、母親に向けて再度手紙を綴る娘に対し、別の男に寄り添い安堵の表情を浮かべる母親。二人の縮まらない距離。 娘が歩く墓地の後ろに広がる湖の黒さが印象的。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-01-20 23:34:46) |
23.いや~、怖いなぁ。「女は怖い」と言っても、特に怒られませんよね? 父と息子では、ここまで恐ろしくならないでしょう。ベルイマンとは相性が悪いのか、引き込まれましたが、ほめたくなるほどではありませんでした。最後まで来るとキリスト教的な思想が背景にあるようですが、それもよくわかりませんでしたし。しかしデジタル・リマスター版を劇場で見る機会がありそうなので、足を運んでみましょう。とりあえず、主演2人の芝居はおみごとでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-04 17:10:08) |
22.《ネタバレ》 ショパンの曲に没頭しピアノを弾く母、その母をじっと見つめ続ける娘、最初の方のこのシーンだけで、この映画全体を暗示させてくれる。母と娘の長年の確執、秘められた思い、それが少しずつそして一気に爆発する。映画はさすがに見応えがあり、往年の大スターイングリッド・バーグマン最後の作品にふさわしい。スウェーデン出身で自国の映画界を飛び出し、米国ハリウッド女優の道を歩んだバーグマン、同じスウェーデン映画界の巨匠イングマール・ベルイマンの要請に応えたものだが、何かしら主人公のピアニストとバーグマン自身の人生とが重なってしまう。また娘役のリヴ・ウルマンの白熱の演技もすばらしく、少しもバーグマンに負けていないと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-16 21:46:54) |
《改行表示》21.2007/12月 鑑賞。題名から軽い楽しい作品を期待したが、監督ベルイマンの文字を見て諦める。結構重い作品で字幕スーパーに釘付けになる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-21 22:45:58) |
20.高評価なのが理解できない。終始退屈だったのと、母と娘両方の身勝手さにイライラさせられた。他の方が書いていたように、男女で評価が分かれるのかも。母と娘というより、我が儘な女同士がぶつかり合うという感じ。 |
19.《ネタバレ》 どんな女性でも幸福について敏感だ。イングリッドバーグマン演じる母親のピアニストは自分こそが人生の主役と、嬉々として生きている。それに対し静かな人生の娘は母親が好きではない。ある日、ついに娘は爆発する。母親は「助けて」とプライドも捨てて、娘に乞うように言う。が、そこで画面は変わり、母親は自分をヨイショしてくれる男性とまた列車の旅にでている。きっと娘はあの母親の悲痛の言葉に黙っていたのだろう。母親が出て行くまで。そして最後の手紙でまだやり直せると娘は言う。まるで絵画のような光線に照らされる部屋の中で静かな物語はつづられる。タイトルから興味を抱いて、学生の時からどんな映画だろう、と思っていた。そしてある時、NHK教育で観たのだが、静かにでも確かに、今の自分に影響与えている。「~のソナタ」は夏以外全部ある。韓国ドラマの方より、こちらの方が好きだ。エリックロメールのものは大事にとっておいてある。いつか観たい。それにしても自分はシワの多いおばあちゃんの方が好きなんだなぁと思った。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-08-02 19:23:31) |
18.静かに始まるが途中から目が離せなくなる。背筋がぞくぞくした。子は親を選べないのだなあ。 【nib】さん [地上波(字幕)] 7点(2011-05-14 12:19:46) |
《改行表示》17.親子の分かり合えない姿とそれでも繋がり合いたいと思う気持ち、どちらも偽りのないものであるからこそ苦しむのですね。ありのままの自分と期待のギャップに苦しむというのは共感しやすいし一連の事実に対しての娘の言い分は当然のものではあるが、母親の自分の感情の持ち方や良い母親になれない苦悩も十分に伝わってくるものがあり何とも言えない重い気分になりました。 あとこの作品に主演二人の好演は欠かせないものでした。二人にに拍手を送りたい。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-02 01:34:48) |
|
《改行表示》16.《ネタバレ》 日本では、子供が母の我がままを訴えようとしても、はばかられる文化だと思います。 私はエヴァほどではありませんが、同じような娘の立場で身につまされる気持ちでした。 よその人に言えない親への不満を長年持ち続けていましたが、本作を観て世界的に同じ思いの人がいるのだと、とても癒されました。 ベルイマン監督に感謝しています。 【たんぽぽ】さん [地上波(字幕)] 7点(2011-03-06 16:19:06) (良:1票) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 8点(2010-12-31 21:18:01) |
14.イングリッド・バーグマンの遺作にして祖国スウェーデンが作品の舞台である上に親と娘を捨ててロッシーニ監督への元へと走った彼女の人生そのもののような何だかまるでイングリッド・バーグマン自身の人生を見ているようで複雑な気持ちになる。母親にとっては娘も大切であり、愛すべき存在でありながらも自分の事で精一杯なように娘にとっても母親は愛すべき存在なのに、心では解っていてもお互い、相手の気持ちを上手く解ってあげようとは出来ないという人間の身勝手さ、そういうものを鋭い視線で描き切るこのイングマール・ベルイマン監督、監督自身が牧師の子として生まれてきただけに作品に影響を与えているような気がしてならない。7年という月日がもたらす母親と娘の本音と本音のぶつかりあい、心では愛しているはずの母親への怒りをぶつける娘とそれを受けて立つ母親との凄まじいやりとりが恐くもあり、それを正面から嘘偽りなしに正々堂々と描き切っている点でこの映画の持つ存在価値は大きい。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-02 09:11:53) (良:1票) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 リヴ・ウルマンとベイルマンを期待して観たのですが、最後のクレジットまで母親役がイングリッド・バーグマンとはわかりませんでした。 バーグマンが娘が告白する過去の憎しみを聞いて落ちぶれていく過程が、全くバーグマンらしく見えないのは、彼女の演技力がいかに素晴らしいか捉える事ができます。 私も自分の母親とは映画と似たような関係を持ち、やはりお互いの心情をぶつけ合ったことがあります。 その時も、この映画と同じように自分が正論と思って口にしてしまったことを後悔し、母親は母親で、もう語り合いたくないという心境に陥っていました。 年齢もあるのでしょう。年寄りに過去に何があったか具体的に話しても疲れるだけなのかもしれません。 この映画の母親は自分が過去に捨てた娘たち以上に、まだ救いを求める人間がいるから、ラストシーン「死ねばいいのに」とケロッと口に出してしまうのだと思います。 ところで、ある作家が親子愛は読者、または映画では観客は人物関係を理解しただけで「(親子)愛」は存在すると理解すると言ってましたが、私はお互いが全て「親子愛」で永久に結びつくなんて信じてはいません。 意外と邦画では作られることのない稀な映画だと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-24 03:03:40) |
《改行表示》12.少年少女時代に反抗期があったにせよ、なかったにせよ、そして結婚し子供をもてば今度は反対の立場から、親子の葛藤を多かれ少なかれ味わっていることだろう。毎度のことながら、ベルイマン氏、細部にまでこだわっておられる。感服です。イングリッド・バーグマンも相変わらず優雅です! 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-27 23:24:23) (良:1票) |
《改行表示》11.いい映画。なんとなく共感できるものがあった。 演技力、長いセリフも半端じゃなく良かった。 【将】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-06-26 22:33:51) |
10.実の親子ならではの凄い迫力。お酒の影響でしょうがあれだけ言い合ったら、もう黙って帰るしかない。バーグマンの晩年作。 【白い男】さん [地上波(字幕)] 8点(2009-06-20 21:52:52) |
《改行表示》9.可もなく不可もないベルイマンの晩期作品。 母と娘との葛藤を、会話を中心に描いた室内劇。 室内で家庭の問題を徹底的に描き出すという点において、『ある結婚の風景』に通ずるものがあった。 面白くはないが、苦もなく淡々と観ることができた。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-06-14 14:25:53) |
8.バーグマンとウルマンの演技に魅せられました。お互いに長ゼリフを言うときと、それを聞いているときの表情が、とても真に迫っています。ただ、面白味には欠けます。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-24 17:57:21) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 自らも娘を捨てた過去をもつバーグマンが、あえて挑んだ母親役なのだと思う。バーグマンが見て欲しかった相手は、捨てた娘だけであろう。 娘役のウルマンはどこまでも母を責め、母のバーグマンは一応は許しを乞うがまた元の生活に戻っていく。接近した惑星どうしが、また遠ざかっていくような感じがある。 娘というのは母親に完璧を求めるもので、特に母親が「女」を発揮すると一生許さない。娘にとって、母親は「女」であってはならないのだ。 娘は「あんたはこんなにひどかった」と言いつづけてネタに事欠かないが、それは「こうであってほしかった、ああであってほしかった」という際限の無い要求の裏返しで、ヨソのお母さんと比べたらひどいということではなく結局のところは「母親として完璧でなければ許せない」なのだ…けれど、完璧な母親が存在しないということはいくらなんでも娘もわかっているだろう。どこの世界でも、娘は妥協して生きている。 けれど、エヴァにはヘレーナが居た。かつてヘレーナが母親の恋人に恋したとき、母親はあてつけに4日も早く旅立って恋人を取り戻した。意地悪をして、ヘレーナの恋心を踏みにじったのだ。それが原因でヘレーナの病状が悪化したとエヴァはいう。もともと母の恋人だろうが、母は娘であるヘレーナに対し「成熟した女」としてまともに威力を発揮してしまった。これは大マチガイだ。母親が娘と張り合ってはいけない。母が女を発揮するだけで娘は許せないというのに、これは最悪だ。だから、許せない。幼少の頃から構ってもらえなかったとかいうことだけなら、たぶんエヴァもヘレーナも母を許せたのだと思う。 そんな情けない母親でも、エヴァは過去を直視してほしい、少しでも母親らしくなってほしいという希望を捨てられない。無視しきれないのだ。けれど、作り手ベルイマンも、演じ手バーグマンも、こう思っているのではないかと思う。「母親に何かを期待するのは無駄である。」と。 完璧な母親はいない、すべての母親はシャルロッテほどひどくはなくとも足りないところがある、そして母親であろうとも一人の女として好き勝手に生きていく。娘は母親の人生に対して干渉しようにも完全に無力であり、それを傍観せざるを得ないのですよ、という意味のエンディングだと思う。 それにしても、リブ・ウルマンという女優さんは首が太くて肩もガッシリしてごついなあと思った。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-12-13 19:42:45) (良:1票) |