68.類を見ない傑作である。今作られているほとんどのSFや、ドラマが過去の作品の焼き直し、組み換えばかりなのに対し、このオリジナリティは現在の映画には見られない。人間の本質(上下関係、音楽の好み、義理人情)がユーモアを入れて描かれている。 【cogito】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-03-04 00:12:09) |
67.《ネタバレ》 シュールな物事を並べてシュールな世界を作り上げれば、もうそこは見知らぬ惑星の常識となる。そこで皆が欲しがる宝物は、なにも失われたアークなんかじゃなくていい。マッチ箱で十分だ。そういう設定って事で何でも出来る。知らない惑星に突如転送された二人は赤の他人で世代も違うが、ただ地球人という共通点からすぐに友情関係を築き行動を共にする。とにかく何でも物事がシンプルだ。「クー」と「キュー」だけで会話は成立する。難しい事は考えたって無駄。だってここはキンザザ星雲の惑星ブリュクだっていうんだから。前半は二人と一緒に???の連続だったが、後半は二人の順応性の良さとは裏腹に、見ているこちらは置いてけぼりにされる事しばしば。聞かれれば「地球出身のパッツ人で、地球のクロス番号は013」と流ちょうに答えるまでになっちゃてる二人。順応性って大切だ。そして、関わった者を簡単に見捨てない人間性が美しい。ばかばかしい(良い意味で)ゆるゆるSFにだって学ぶことはあった。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-31 14:23:57) |
《改行表示》66.《ネタバレ》 史上稀に見る…と言って好いレベルで「頭で理解するのが難しい」という映画かと思いますね。そもそも、こ~んなグダグダをフル尺の映画で観せられて、んで何故にそもそも(お笑い的に)コレがこんなに面白いのか⇒更にソレだけではなく、観てるとまた他にも様々な感情が何故にこんなにココロに沸き起こってくるのか(喜怒哀楽は無論、後半は友情やらナンやら、最後には確実にちょっと感動までしてまう始末でありまして)。理に適った説明という意味ではまず非常に困難だと思いますし、率直にいまレビューも極めて書き辛いです。でも、私としては今作もやはり確実に一種の奇蹟=天才の為せるワザ、だったかとは思うのですよね⇒とゆーか、やっぱラストでアレだけ謎に感動してしまったのだから、コレはも~「そう思わざるを得ない」という方が近いです。 一点だけ、小賢しいお世辞文句も並べておくのなら、コレ、日本人たる我々にとっては、言語がロシア語だった=英語じゃなかったのが、なお一層「効いてる」よーな気もしてますよね。こーいうシュールなコメディって、むしろ日本でこそ(映画でも)見かける頻度は(特に西欧~アメリカと比べたら)多い様な気もするのですケド、逆に近年の日本のシュールコメディが諸外国ではどのようなモノに見えてるのかとゆーのは、今作を観た後だと(その観点から)少し気になる様な気もしますかね⇒まあ、今作とは違って邦画のその手のヤツって、言語的な笑いが(やっぱ)より多い気もするので、広く観られてるって状況では絶対にないとも思いますケド。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-01-21 23:45:59) |
《改行表示》65.《ネタバレ》 ずっと気になってた作品、やっと観れました。 なになに?どゆこと?え?どうしたの??今のはなに??って最後まで観る映画ですね。笑 造形がいちいち興味深くてこういうの大好きです。 クー!って言いたくなるし。 小太りの方の笑顔がなんとも言えないし。 黄色いステテコがどんなすばらしいものか気になる。 街中で突然、クー!って挨拶したら遠くの方で誰かがクー!って 返してくれたら楽しいだろな。 【jetter3】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-12-19 11:30:34) |
64.脚本と映像で押していくまっとうな映画。まず砂の描写が素晴らしい。脚本がしっかりしているので安心してみていられる。ストーリーにぐいぐい引き込まれる脚本の素晴らしさと、リアリティーのある演技が素晴らしい。すべて手作りでCGのない造形、作画はやはり見ごたえがある。ラストのオチも決まって10点満点にしたいが、ズームアップを連発するカメラワークが私的にはマイナスに感じられたので9点。 【ブッキングパパ】さん [映画館(字幕)] 9点(2021-11-02 21:31:56) |
63.旧ソ連の共産主義体制下で、「こんなのよく許されたな」と思う遠慮の無い社会風刺と、かつヤケクソかと思う程どうしようもないギャグばかりのこんな映画が作られたことが、奇跡と言うか何と言うか。やはり一度は見ておくべき映画と思います。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-06-14 02:33:01) |
62.色彩に乏しい舞台で小汚い人物達が織りなす生温い物語。ダラダラした語り口も相俟って二度眠りに落ちてどうにかこうにか完走。当時、自由にモノが言えない国の検閲をすり抜けて精一杯の主張がなされているところに敬意を。「見捨てはしない」心意気が最も印象深く胸熱にさせられる。 |
《改行表示》61.初見時はかなり面白かった記憶があるが、今見直して見るとイマイチだった。 砂漠と宇宙船のセットがあればSF映画が出来てしまうというお手軽さ。 宇宙人だって、ただのオッサンだし(笑) 鼻に謎のアクセサリーを付けられて終始マッチ寄こせと迫られるシュールな内容にハマれるか? しかも、マッチ渡すと黄色いステテコと交換してくれるらしい… とにかく、観終わったら「クー!」って言いたくなっちゃう不思議映画。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-10-31 11:26:07) |
60.スターウォーズにダニエル・クレイグそっくりさんを出演させて、クーー~!!っと「ハ」の字でゆる~くブレンドした感じ?(なんのこっちゃ) はっきり言って意味不明な映画ですが、一度観たら絶対に忘れない強烈なインパクトがあることは確か。(個人的には旧ソ連云々はどうでもよい) もっと良質なのに記憶から消え去る映画が多い中で、映画の勝ち組と思う。改めて映画って"個性"が重要と感じました、はい。最後、観ている最中に足がつったことも備忘録として付け加えておく。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-09-23 16:06:27) |
59.《ネタバレ》 一見、失笑物の映画である。がしかし、これはロシアという国を考えるうえで重要な映画かもしれない。長い映画だったが、こんな状況の中で、どう生き残るか?とばかり自分は考えていた。でもロシア人は(極寒のシベリアのような土地ですら)とにかく情を大事にすれば、道が開けることもあるかもしれないという哲学があるんじゃないのか?自分だけ助かろうという気持ちは本当にないのだ。ただただ出会った人種(異星人でも)に対して、丁寧に義理を尽くして生きていくうちに道が開けるのを身をもって知っているんじゃないのか?アメリカ映画とは、また違うテイストだ。国際関係を考える上でヒントになるような映画だった。日本にいて平和ボケの自分は、劇中何度も地球に帰れるチャンスがあるのに、仲間(?)のことを考えて、それを棒にふる主人公たちに対して、恥ずかしながら「い~じゃん、あんな連中ほっといて」と何度も考えた。でも主人公たちはそうしない。ただいつでも人として大切なものを失うことなく誇りを持って生きていき、そしてあきらめる中ででも前向きに頭を使って幸せをつかんでいく。この大陸的な人間の大らかさに、ちょっと自分のセコさを恥じた。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-04-30 00:18:37) |
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58.《ネタバレ》 これが噂の“ク~”ですか、まさにカルト、脱力系SF映画の金字塔ですな。もう設定といい展開と言い“ゆる~い”の一言、でも行きあたりばったりと見せかけて、けっこう緻密な監督の演出意図が隠されているみたいです(いや、やっぱり気のせいかな)。 ロケ地の砂漠風景はまさに『マッドマックス』の世界そのものと言った感じで、冒頭から出ずっぱりの宇宙人(いちおう)二人組の薄汚さも『マッドマックス』です。このキン・ザ・ザ星雲人たち、劇中ずっと“ク~”で押し通すのかと思ったらすぐにロシア語を喋りだすし、まあ監督もあまり細かいことには拘らない人みたいです。この映画は社会主義体制への批判的な風刺なんだそうですけど、正直あまりピンとこなかったですね。唯一それらしかったところは、地下の都市(?)で群衆が監視されながら労働らしきことをさせられているシーンぐらいです。まあこんだけ緩くて脱力感に溢れていたら、ソ連の検閲官も映画の裏読みをする気力も失せてしまったんじゃないでしょうか。これがスターリン時代なら風刺云々よりも「社会主義リアリズムに反した頽廃映画」という罪状で監督はシベリア送りでしょう、崩壊間近のこの頃のソ連ではすっかりタガが緩んでたのが窺えます。 こんなグダグダを二時間以上見せられたらふつう頭にきますけど、不思議と許せちゃう麻薬性のある一篇です。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-18 01:07:37) |
57.《ネタバレ》 不思議だ、、、こんなにぬるくてだらだらなのに(笑)観ていて飽きないねぇ。砂漠に掘っ立て小屋がポツーン、のチープな感じとシュールさときたらww 面白い、いやほんと面白さの「振り切れ」方が半端ないよマジで。あのポーズをできたならあなたも立派なキン・ザ・ザ体験者(笑)。(顔を)ポンポン、クーーーー! 最高です☆ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-02-06 12:04:48) |
56.《ネタバレ》 クー。癖になる。●最初に観たとき、特撮の自然な感じに驚き、異世界に来た感じがした。でも内容がよく分からず、のんびりテンポと(2時間以上の)長さに疲れて、さらに後半が意味不明で、期待を大きく下回った。●だが2回目は、初見と印象が大きく変わった。世界観や細かい設定に感心しながら観終わり、とても好きになった。だから今は「映画は2度観なきゃ」と反省している。●さて1986年当時は、日本でCDが普及し始めた頃。21世紀がまだずっとずっと先で、のんびり楽しかった(私見)。5年後の1991年、ソ連が解体してロシア連邦に。そんな時代背景が関係した映画なのか、実は私には全くわかんない。★ずっと観たかった映画で、評判通り楽しい。音楽も好きだし、おっさんたちがメインののんびり映画。クー、10点! 【激辛カレーライス】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-06-15 03:29:45) |
55.《ネタバレ》 唐沢俊一氏の著作で紹介されていました。少しどうにかなってしまった人の心象風景のような殺伐としたシーンが続き、正直困惑。しかし、意外な仕掛け(なに、その「第二章」。「小辞典」?)に釣られて見続けていくと、ラスト20分の怒濤の浪花節的展開。思ったよりはキレイな幕引き。不思議な映画でした。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-07 15:17:45) |
《改行表示》54.カルト的な映画。 普通に見れば大したことない映画。 |
《改行表示》53.《ネタバレ》 小劇場で公演されるシュールな不条理劇を彷彿させるようで最初は苦手な映画かと思ったが、当時のソビエトで作られた背景を頭に入れた上で見直してみると内容が深い。 体制批判や皮肉が散りばめられていて、それを独特の世界観でユーモラスに表現している。 寓意に満ちた作品は好みじゃないけど、このぶっ飛んだ世界観にカルト的な人気を呼んだのもわかる気がする。 なんとも間の抜けた挨拶や歌など、真面目にふざけた不思議な味わいのある作品。 初めは呆気にとらて、後からじわっとくる感じ。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-04 19:15:57) (良:1票) |
52.この点数は作品に対する純評価ではなく、こんな超ド級なカルトな映画にもかかわらず本サイトでのレビューが50を超えさらに某大手レンタル店でも扱っているという事実に対して、世の中なかなか捨てたもんじゃあない、ということで。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-09-24 12:04:34) |
51.ハリウッドっぽいスカっとした面白さとはまた違う、スルメっぽく長く味わうカルト的なタイプの映画だと思う。そのタイプとしては、珍しく圧倒的にバランスが撮れていて面白い。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-01-04 02:01:32) |
50.…登場シーンでやられた!SFのようなコメディのような 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-11-15 18:46:41) |
《改行表示》49.「不思議映画キン・ザ・ザ」だった。これでは映画を見終わった後、「クー」と 言って不思議な挨拶(おじぎ)をした人も多かろうと納得。 惑星自体が変な不思議惑星だから、当然変な不思議な映画だ。しかし、その変な不思議なところが実におもしろい。相手の言葉をすぐに理解したり、空飛ぶカプセルなど進んでいるようで、ポンコツでちぐはぐなところが実に良い。 他の変なところはすべて許すことにするが、あのヴァイオリン弾きは、本当にヴァイオリン弾きだったのかと大いに疑問だった。1度も弾かなかったのでは・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-15 22:01:54) |