6.難病ものを題材にした実話ベースの作品らしいが、
子供たちに対する母親の熱い思いに焦点を当てており、お涙頂戴の作品とは一線を画している。
ベタなシーンも極力カットされたところに好感は持てたんだけど、
いかにもテレビ映画といった感じで演出的な見栄えはなし。まあ、お話の内容から言っても、
変に凝った演出で見せられるより、こちらのほうがストレートで観易いんじゃないかと思う。
ただこの作品の結末から察するに、実際の父親は相当ひどかったみたいだね。
映画なので脚色するのも、辛辣なシーンをカットするのもいいんだけど、
さすがにちょっと不自然さは感じたかな。
あのあと、家族はいったいどうなったのか。そのあたりも描いてほしかった。