《改行表示》25.《ネタバレ》 舞台がカーペンターらしからぬリアルな海沿いの街なんですね。小さくてちょっと田舎で皆顔を見知っていたり、教会が地域の拠点だったり。住民挙げての〇周年イベント規模の絶妙な「中くらい感」が、街の印象を決定付けます。 ちょっと寂しめの地方の街。そこに変な霧が漂ってきて怖いことが起こる。街も人も平凡な佇まいなだけに、白い霧が確実に迫ってくるという気持ち悪さはなかなかの臨場感でした。 人々に連絡する手段が地方のミニFMというのも、もどかしくて良いです。 80年代にありがちな「血にまみれた死体」を映さずにいるのも好感します。見えない方が怖い、ということを分かっているカーペンターさすがです。もっとも霧の中に鉤爪人型が現れるのにはちょっとがっくり来ちゃったりもするのですが。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-08-19 23:57:47) |
24.《ネタバレ》 ジョン・カーペンターの初期ホラーとしては、本作がいちばんまとまっているんじゃないかと自分は思います。もくもくとまるで煙の様な海霧が町を襲ってきて中から亡霊が復讐に現れるなんて、もう王道の怪談噺なんですよ。すでに80年代になってスプラッター系のホラーが主流になりつつあるときに、グロさを抑えた演出で勝負しようとしたカーペンター親父の心意気を買ってあげようじゃないですか。と言いつつも、イマイチ脚本が判りにくいのと雑なところのも事実。亡霊たちはけっこう殺しまくってた印象があるけど実際は100年前に自分たちをハメた連中の子孫6人だけ、意外と節操がありますね(笑)。この映画ではヒロインと言っても良い様な三人の女性キャラ、ラジオのDJ=エイドリアン・バーボー、町長=ジャネット・リー、ヒッチハイカー=ジェイミー・リー・カーチスが結局なんの交差もなくただその晩に町にいただけという展開は失敗でしょう。少なくともジェイミー・リー・カーチスは必要ないキャラだったんじゃないかな、まあこれは元祖絶叫クイーンである母親ジャネット・リーを引っ張り出すための戦略だったのかもしれません。もっとも本作ではジェイミー・リー・カーチスは絶叫するシーンはなかったですけどね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-23 23:07:25) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 今では、当たり前の演出でもある映画の中の夜の霧。 スピルバーグもよく使いますよね。 「レイダース」の冒頭や「E.T」がそうですね。 でも「未知との遭遇」で、宇宙船から下りてくる宇宙人の演出は、 本作よりも前です。 案外、カーペンターもこの演出、温めていて、スピルバーグがやっちゃったから、 もういっそ霧だけの映画を創ろうとしたのかも(笑) 発明気質のカーペンター、先を越されて、はがゆかったのかもしれません。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-05-30 22:46:14) |
《改行表示》22.かつて、初めてこの作品を観たときには「なんじゃい、それでシマイかよ」と思ったのも事実ですが、それはなんとなくホラー映画に対して、「派手な特殊効果」というものを期待しちゃってたから、なんですね。リアルで無くてもいいので、とにかく目を引く特殊メイク、変身シーン、残酷さを通り越してアホらしいスプラッター描写。 この作品、そういうのが皆無とは言わんけど、だいぶ抑制されてます。なので物足りなく感じた時期もあったけど、「何かが起こりそう」な予感、雰囲気、といったものをホラーの魅力だと感じるようになってくると、やっぱりこの映画、イイんだなあ。 霧に乗って亡者どもが復讐にやってくる、というオハナシですが、舞台は小さな港町。ラジオ放送で何となく町の住人たちが繋がってる。要するにある種の「空気」がもともとこの町にあって、その上から、霧という別の「空気」が町を覆ってくる感じ。その霧の中に一群のアヤシげな人影が立ってる光景、ってのがいかにもカーペンター風味。 コワい、よりも、ひたすらアヤシい。 音楽は例によってカーペンター自身、ということで、正直、単調な印象が拭えないのもいつも通り(それ故に決して映画を邪魔してないのもいつも通り)ですが、このメロディってもしかして、「怒りの日」をイメージしてるんですかねえ??? 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-05-08 22:31:58) |
21.《ネタバレ》 映画館で初めて観たカーペンター作品。 ▼外国の悪魔や亡霊は、家人が招き入れないと家の中には入れない、ってルールに則ってるように見せておいて、最後は裏切るw ▼今見ても、霧の中に立つ亡霊たちの姿はカッコいいなあ♪ ▼何度観ても思うんだけど、もうちょっと早い時点で襲われる人間を特定し、襲われる人間もそれを知った方が「無駄なあがき」をして面白くなるんだよなあ。 【伊達邦彦】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-12-01 01:53:50) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 亡霊たちが誰で、「6人の共犯者」が何のことなのか、いまいちよくわからないまま物語が進んでしまいました。そこを理解できればもう少し楽しめたのかも。 不覚にも幽霊船と海賊の亡霊みたいな人達をかっこいいと思ってしまったのも恐怖感がそがれた原因かも。 人数を限定したのは、何か理由があるみたいで良かったのですが、6人中5人くらいがあっという間にやられてしまうので、恐怖感と緊張感が大分半減してしまいます。 霧が迫ってくる雰囲気は最高にGOOD。ただ、霧の中だったらどこからでも出現できるのに、建物の中に霧がたちこめてもそこに現れることはできないみたいで、いちいちドアをノックするのは、律儀で良かった(笑)。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-13 03:33:25) |
19.単純な理由付けのないホラーなので、コンセプトとして好感が持てるが、現代の目でみると話や演出がとてもチープなのが残念。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-15 03:24:35) |
18.もう少し怖けりゃよかったんだけど。最後もなんかイマイチだった。「ミスト」のほうが強烈だったからかな。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-04-18 17:53:39) |
17.《ネタバレ》 笑い要素が無い。よく分からないにものに、分からないまま襲われるというのが怖い。夜+霧+海というシチュエーションで、怪しさ満点。シンプルな音楽もマッチしていて良かった。でも、顔を映したせいで『亡霊』が『動く腐乱死体』になって雰囲気ぶち壊し。それでも十分怖かったし楽しめた。 【無駄】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-08 04:47:55) |
16.ホラーによくある無差別大量殺人でなく、犠牲者数が決まっているところは成る程復讐劇なんですが、それ以上の効果はなかったような。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-30 12:17:51) |
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《改行表示》15.《ネタバレ》 カーペンターのホラーです。リメイクもされています。 港町の雰囲気が最高です。 他のホラー映画にはない不気味さがあります。 何度か見ていますが結構ビビります。 村全体が呪われた感じが出ていて良かったです。 死霊の目が赤く光っているのでちょっとだけロボットっぽいんですが。 食品店で売り物のジュースをこっそりと飲む店員は不快です。 クラクションが鳴るシーンは印象深いです。 ちょっとストーリーが分かりづらいところがあって、 古い映画のせいなのか、字幕が良くないのか分かりません。 昔のB級映画の雰囲気ですが硬派な感じもします。 ハロウィンのようなホラー映画らしいテーマ曲も良いです。 渋い映画なので酒が進みます。 古いB級ホラー映画としての格式高さを感じました。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-24 02:26:42) |
14.これはいわゆる怪談ものですね。それに今時の(と言っても70年代ですが)スラッシャー映画の風味を加えた作品。静かに恐怖が迫ってくる感じ、異常に気づいてラジオで危険を呼びかけるDJ、霧の中から現れる亡霊たち。この独特の雰囲気は好きです。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-08 09:06:34) |
13.何とリメイクが全米No.1になってる! てか、リメイクする程の映画か、これ? 本作の逸話と言えば、序盤の超常現象シーンのいくつかが「未知との遭遇」の超常現象シーンと被ってることを知ったスピルバーグが、泣く泣くそのシーンをカットしたということ位で、数あるカーペンター作品の中でも特別優れてるとは思えませんが…。所々は流石カーペンターって描写もありますが、掴み所の無い「霧」の恐怖というのはカーペンター向きではなかったのかもしれません。私、これを高い金出して映画館で観てるんですよ、トホホ…。という訳で、カーペンター風味に+1点して4点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-11-11 00:02:58) |
12.《ネタバレ》 霧の中に何かが潜んでいて人襲うという設定は世界中の港町で訊けば怪談話として実際にあってもおかしくない感じで良いです。ある意味この映画の主役と言ってもいい霧も意志があるかのように不気味に漂って来たり怪しく白く発光したりとなかなか上手く演出されています。ただあまりにもこの設定に委ねすぎてしまった所為なのか、ラストのあっさりがマズかったのか、観ている最中はソコソコ面白かったハズなのに見終わった後は何故か“ありきたり”という印象が毎回残ってしまうのです。近日公開されるリメイク版にJ・カーペンターがアドバイザーとして参加しているそうです、最近はG・A・ロメロしかりこういうリスペクトみたいなリメイクが多いですね。 【眼力王】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-03 21:15:19) |
11.うーん、霧がメインなだけに暗闇が結構邪魔ですな。何が起きてるのか妙に分かりにくい。やや不自然な点がいくつかありますが、ジョン・カーペンターが見えないものが迫ってくる恐怖を巧く描いてたと思いますが、個人的に全体的に不満ですけどね。犠牲者が6人ってやっぱちょっと少なくねぇか?リメイクに期待。 |
10.西洋の怪談話を映画化した感じですけど、いまじゃこういう王道を行くホラーってのはなかなかないですね。桐の向うには何があるんだろう?という心理的恐怖を煽る描写は上手いと思いますし、70~80年代のホラーに良く見られる「いかがわしさ」も十分あると思います。画面の暗さも申し分ない。やっぱりはっきり見えるより少し見え辛い方が怖さが伝わってくる。絶叫クイーンことジェイミー・リー・カーティスとマリオンことジャネット・リーの共演も嬉しいところ。エイドリアン・バーボーの、淡々と事件の詳細を語る語り部的役もいいほうに働いてる。ラストはやっぱりカーペンター。安直な終わり方にしないのはこの頃からですな。適度な古さが逆にホラーとしての雰囲気を盛り上げてる佳作ですな。 |
9.心理的にも、映画の効果としても、良く出来た映画です。暗く静かな夜道を一人で歩いていると、突然大きな音がしたり、何かが動めいたりする。そんな感覚の恐怖があります。人間の形をしているのに、人間では無い物…って怖いと思いますが…。最近の映画では「呪怨」などがあります。 【ても】さん 8点(2004-08-14 23:58:08) |
8.《ネタバレ》 正直、まったく恐くない。演出も「恐がらせる」のではなく、「驚かせる」ということに終始していた。個人的にホラーは基本的に苦手なので、それはそれで良かったのだが、それにしても中途半端。なんか脈絡なくストーリーが展開するので、「は?」の連続だった。100年前の陰謀の首謀者と同じ人数である6人が殺されるのだが、その被害者たちが陰謀とはまったく関係ないフツーの一般市民(しかも善良)なので唖然。殺された死体が死体置場で動き出すのも、唐突だし意味不明。ラスト、助かったと思った神父さんが殺されるところとかも、まったく必然性のない展開で、ただ「びっくりさせる」という目的だけでああなったのだろうという感じ。もう一度見ることはないだろうが、この独特の作風がカーペンター監督の持ち味なのかも知れないと思うと、まあそれほどイライラもしない。名画にはならないだろうが、暇潰しにはなると思う。惜しむらくは、若かりし頃のジェイミー・リー・カーチスの活躍&露出度が少なかったことか…。 【カシス】さん 3点(2004-08-10 14:35:21) |
7.《ネタバレ》 ホラー映画に霧を取り込んだ発想は良かったし、その霧を大きな軸として二元にも三元にもして同時に物語を進行させている所は斬新でした。幾つかの場面を同時進行させるとストーリー展開が解りにくかったり物語に厚みを持たせられなかったりするんだろうけど、この作品では「霧」をメインテーマとして作り上げているので、そのような弱点は十分に克服できていたと思います。ただ、怖さが今ひとつ物足りない。もっと悲鳴を上げるシーンなどを増やせば良かったのかも知れません。 【新世紀救世主】さん 5点(2004-08-10 11:39:43) |
6.中途半端なB級ホラー。肝心の場面が暗くてよくみえないし全然怖くない。途中でねむたくなった。 【civi】さん 3点(2004-08-10 01:04:53) |