風立ちぬ(2013)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。10ページ目

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風立ちぬ(2013)

[カゼタチヌ]
The Wind Rises
2013年上映時間:126分
平均点:6.54 / 10(Review 184人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-07-20)
ドラマ戦争ものアニメ伝記ものロマンス漫画の映画化
新規登録(2013-05-14)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-08-22)【イニシャルK】さん
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監督宮崎駿
庵野秀明堀越二郎
瀧本美織里見菜穂子
西島秀俊本庄季郎
西村雅彦黒川
風間杜夫里見
竹下景子二郎の母
大竹しのぶ黒川夫人
志田未来堀越加代
國村隼服部
野村萬斎カプローニ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット堀越二郎(英語吹き替え版)
エミリー・ブラント里見菜穂子(英語吹き替え版)
ジェニファー・グレイ黒川夫人(英語吹き替え版)
スタンリー・トゥッチカプローニ(英語吹き替え版)
メイ・ホイットマン堀越加代(英語吹き替え版)
マーティン・ショート黒川(英語吹き替え版)
ウィリアム・H・メイシー里見(英語吹き替え版)
ヴェルナー・ヘルツォークカストルプ(英語吹き替え版)
ジョン・クラシンスキー本庄季郎(英語吹き替え版)
原作宮崎駿「風立ちぬ」(原作掲載 月刊モデルグラフィックス)
脚本宮崎駿
音楽久石譲
作詞荒井由実「ひこうき雲」
西條八十「風」(訳詩)
作曲荒井由実「ひこうき雲」
ウェルナー・リヒャルト・ハイマン「Das gibt's nur einmal」(邦題「唯一度だけ」)
主題歌荒井由実「ひこうき雲」
撮影奥井敦(撮影監督)
製作奥田誠治(製作担当)
日本テレビ(「風立ちぬ」製作委員会)
電通(「風立ちぬ」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「風立ちぬ」製作委員会)
三菱商事(「風立ちぬ」製作委員会)
東宝(「風立ちぬ」製作委員会)
高井英幸(「風立ちぬ」製作委員会)
島谷能成(「風立ちぬ」製作委員会)
市川南〔製作〕(「風立ちぬ」製作委員会)
ウォルト・ディズニー・ジャパン(「風立ちぬ」製作委員会)
製作総指揮フランク・マーシャル(英語吹き替え版)
プロデューサー鈴木敏夫
川上量生(プロデューサー見習い)
制作星野康二
スタジオジブリ
配給東宝
作画高坂希太郎(作画監督)
米林宏昌(原画)
近藤勝也(原画)
友永和秀(原画)
本田雄(原画)
山下明彦(原画)
青山浩行(原画)
古屋勝悟(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
新井陽次郎(動画)
美術武重洋二(美術監督)
保田道世(色彩設計)
高屋法子(ハーモニー処理)
編集瀬山武司
録音東北新社(音響制作協力)
東京テレビセンター(音響制作協力)
木村絵理子(アフレコ演出)
その他スタジオジブリ(提携)
日本テレビ(提携)
電通(提携)
博報堂DYメディアパートナーズ(提携)
三菱商事(提携)
東宝(提携)
堀辰雄(堀越二郎 堀辰雄に敬意を込めて)
久石譲(指揮・ピアノ)
IMAGICA(デジタルラボ)
鈴木敏夫(キャッチコピー【ノンクレジット】)
読売新聞社(特別協力)
あらすじ
零戦の設計者堀越二郎と作家堀辰雄をモデルに、美しい飛行機を製作したいという夢を抱き情熱を注ぐ青年と、彼が愛した女性との出会いと別れを、宮崎駿監督が自身の集大成として描く。青年が生きた大正から昭和の日本社会の様子を、大震災、避暑地の田園風景から、庶民の生活に至るまで、丹念かつ綿密に、そして、圧倒的な美しさで描いていく。第71回ゴールデングローブ賞外国語映画部門・第86回アカデミー賞長編アニメ部門にノミネート
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4.《ネタバレ》 実はジブリ作品を映画館で見るのはコレが初めてなアタシ、実在の人物をモデルにした「最もジブリらしくない」作品っていう触れ込みだったんでどうかなーと思ってたんだけど…最近のジブリ映画は最初に大風呂敷広げすぎちゃって後半迷走ってパターンが多かった割に、このお話はよくまとまってて終わり方もイイ感じだったわ。 堀辰雄の『風立ちぬ』は未読なんでわかんないけど、このお話は基本的には零戦開発者である堀越二郎の半生を追ったドキュメンタリーで、恋愛関係のみ小説『風立ちぬ』だと理解すればいいのかしら?? …ただただ美しい飛行機が作りたかっただけなのに結局それが戦争に利用されてしまうっていうやるせなさと、最愛の菜穂子を結核で亡くしてしまう絶望感、それでも彼女の言葉に従って「生きねば」という結論に達する姿勢…そのあたりがとってもよく伝わってきてアタシはウルッとしちゃったわ。 でも…零戦とか旭日旗とかが出てくるから韓国とか中国の人が過剰反応しそうで心配ね。 戦争を美化するのが目的の映画ではないってことをちゃんとわかってくれるといいんだけど…。 あと!荒井由実の大昔の歌「ひこうき雲」が、この映画のために作られたんじゃないかってくらいの奇跡的なハマリ具合でビックリ!! ほんとエンディングまでキレイにまとめたわねー。
梅桃さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-20 21:28:19)(良:1票)
3.「狂おしい」

ストーリーそのものは、とても古風でオーソドックスに見えるけれど、過去の宮崎駿作品のどれよりも、もっとも“狂おしい”までの感情に埋め尽くされた映画だと思った。


映画世界に対峙し、己の理屈においては明確な拒否感を感じている筈なのに、涙が溢れて止まらない。こんな映画は初めてかもしれない。

その“拒否感”の大部分は、「主人公」に向けられたものだったと思う。
この映画の主人公は、善人で、優秀な好青年である。
ただし、同時に「変人」であることも揺るがない事実だ。
堀越二郎と堀辰雄、実在した二人の人間に「敬意を込めて」と謳っているが、この映画で描かれる主人公の姿は、明らかに宮崎駿自身の投影であり、その「変人」ぶりにそのすべてが表れていると思う。
そういう意味では、この映画が過去作のどれよりも宮崎駿にとってパーソナルな作品であることも確かであり、それ故の“狂おしさ”なのだとも思える。

主人公の言動を理解し難い面は多く、主人公は世の中のすべての人から非難されてもおかしくはない。
しかし、主人公自身が自分を呪ったとしても、彼が愛したヒロインだけはどこまでも彼を守り愛し抜くだろう。
ならばそれがすべてだ。

余命幾ばくも無い病床の妻を囲い仕事に没頭する主人公も、養生を放棄し命を縮めても夫のもとで過ごしたヒロインも、その姿には、少し狂気じみたものを感じる。

彼らは二人の間に確実にあるはずの“障壁”なんて何もないように、繰り返しキスをして、そして愛を営む。
この「幸福」は二人だけのもの、そしてこの「悲哀」も二人だけのもの。
そこには、“観客”も含めて、周囲の他人が入り込む余地は全くなかった。
その二人の姿は、あまりに独善的で、歯がゆいけれど、何よりも美しく、涙が溢れた。

そう、この映画の主人公、そして宮崎駿自身が追い求めたのは、“美しさ”以外の何ものでもない。
誰に理解されなくとも、自分自身にとっての「美」を最後の最後まで追い求める。
この映画は、そういう“彼ら”の生き方における「覚悟」を描いた作品だと思った。


「ほかの人にはわからない あまりにも若すぎたと ただ思うだけ けれどしあわせ」

あまりにもはまり過ぎている荒井由美の「ひこうき雲」が延々と頭の中をめぐる。


映画館を出た。真夏の太陽が眩しかった。
空の青は、少し、“狂気的”に見えた。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2013-07-20 19:33:13)(良:7票)
2.《ネタバレ》 堀越二郎は少年時代から海外の飛行機雑誌を読むほどの飛行機マニア。彼は夢で何度もイタリアの飛行機設計者カプローニ伯爵と邂逅する。この夢の内容ですが、恐らくカプローニ伯爵は主人公の憧れであり理想の男だったのだと思います。夢の中でカプローニ伯爵は「発明設計は戦争の道具を作るのではない、夢にかたちを与えるのだ!」と言い、彼の飛行機には爆弾の代わりに客間が乗っている。夢の中でカプローニ伯爵の飛行機に乗っている人は皆にっこり幸せそうに笑っている。彼は本当に純粋に飛行機という乗り物が好きなだけだった。
でもその技術は戦争に使用され、彼の設計した零戦は一機たりとも戻っては来なかった。戦争は根こそぎあらゆるものを奪い去った。それでもなお夢の中で菜穂子に「生きて……!」と言われ生きていく。この世が生き辛いのはどの時代でも当然のこと。それでも私達は生きなければいけないという強いメッセージを感じました。
基本的に零戦の誕生にまつわる話がメインで、菜穂子とのロマンスは短いですが、短い時を懸命に生きた二人はしっかりと描写されていたと思います。何より宮崎駿が主人公と菜穂子の初夜をちゃんと描写したことには驚きつつ感心しました。刹那的に生きた二人を描くには絶対に必要なシーンだったと思うので。
最も心配だった庵野秀明の演技も、まあハッキリ言って周りの役者さんに比べると下手なのですが、劇中の堀越二郎が"好青年だけど変人"と描写されているため、それほど気にはなりませんでした。
民朗さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-20 15:03:04)(良:1票)
1.これは風立ちぬと思って見たら拍子抜けするパターンだろうか。
堀越二郎物語の中に風立ちぬの設定を盛り込んでみましたといった感じ。
零戦7割、風立ちぬ3割くらいの配分なので、風立ちぬを期待して見ると多少淡白に感じるかも。
ヒロインはなかなか登場しないし、やっと登場しても出番が少ない。
まともに風立ちぬし始めた後半は名作の勢いだったので、零戦の話を極限まで削って、風立ちぬに重点を置いた構成にしておけば、間違いなく名作になってたと思う。
まあ、それなら最初から零戦の話なんていらないじゃんってことになってしまうけど、それじゃこの作品を作るモチベーションというか、溢れ出る飛行機愛のやり場に困ってしまうんだろうな。
登場人物はみないい人で好感が持てたし、もう少し尺を使ってそれぞれの登場人物の関係性を丁寧に描けば感動に繋がったのかも知れない。
少年期の夢に始まって最終的に零戦を設計するまでの過程は異常に丁寧に描かれてたのに対して、風立ちぬの物語はかなり端折られた印象。
それでも、そんなおまけみたいな扱われ方でもこの夫婦愛には惹かれるものがあったし、ラストはなんだか切ない気持ちにさせられました。
あと、主題歌のひこうき雲がこの作品の為に作られたかのような嵌り具合で良かったです。
もとやさん [試写会(邦画)] 7点(2013-07-04 22:41:23)
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【点数情報】

Review人数 184人
平均点数 6.54点
042.17%
110.54%
221.09%
384.35%
4179.24%
5179.24%
63116.85%
73921.20%
83720.11%
9137.07%
10158.15%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.27点 Review18人
2 ストーリー評価 6.10点 Review29人
3 鑑賞後の後味 7.19点 Review31人
4 音楽評価 7.68点 Review29人
5 感泣評価 6.39点 Review28人
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【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
長編アニメーション賞鈴木敏夫候補(ノミネート) 
長編アニメーション賞宮崎駿候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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