158.うん、途中の犯人捜しのあたりはおもしろかった。でも、あいまいな感じがする。車に連れて行かれたのもそこまで重要だとは思わなかった。キャッチャコピーにあった、【もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」を見るために、あなたは大人になった。 】 に完璧にだまされた。 【アルテマ温泉】さん 5点(2004-12-07 22:41:57) |
157.《ネタバレ》 ヤな映画!!というのが、率直な感想。監督は、運命の悪戯で道が分かれたた男3人を描こうとしたのかなぁ? 私にはむしろ、女のエゴや嫌らしさが、存分に詰まった作品に思えた。まずデイブの女房の、「そんなことは警察に言えよ」な密告は、正義の有無より亭主がいなくなった後の自分の生活保障を求めるものだし、ショーンの嫁は、「私、煩わしいの嫌。でも、寂しいのも嫌。気遣うのは嫌だけど、気遣って欲しいの」ってか? でも、結局、1人勝ちしたのはジミーの後妻で、亭主が先妻の面影を引き摺る原因で、ついでに女としてもそろそろ年頃、老けてく自分との女っプリも比べられそうな継子は死んでくれて、いよいよ自分時代よと言わんばかりの、まるでジャクリーン・ケネディにでもなったかのような、パレードでの得意っぷり。正直に言えば、イーストウッドの女を見る目には、反吐が出るほど感服するわ。ついでに、さすが訴訟大国。「シカゴ」でも思ったけど、例え犯罪者でも、成り上がったもの勝ち。そう、勝てば官軍ってっ言葉は、ちゃんと日本にもあるのになぁ。そういえばペンは、これでオスカー受賞したんだっけ。キアヌが賞賛する俳優だから値するんだろうと自己暗示を掛けようにも、私はどうしても、ペンの御大層過ぎる演技は嫌いだ。ところで、デイブを誘拐した連中がしてた指輪と同じ十字のジミーの背中の刺青は何? 同じ犯罪者だっていうこだけ? それに、3人の友人関係は、度外視した方がいい。何の意味もない。点数は、二人の女優さんに、ですね。 【由布】さん 4点(2004-12-07 22:35:28) |
156.《ネタバレ》 ラストのパレードの前に、ローラ・リニーがショーン・ペンに言い聞かせるシーンを観て、「お、マクベス夫人かよ」と思っていたら、DVDの解説バージョンにはしっかり出てきてたね(笑)。全体の流れはそういう映画です。 いつもは典型的な悪役であるケビン・ベーコンが、今回は抑えめの演技でしたが、それでも”何か”を期待してしまう私がいます(悪い癖だね(笑))。ま、これもラストのパレードで銃を撃つ真似をしますが、あれは”仕送りをする彼”に対する挑戦状だろうと私は受け取りました。ティム・ロビンスは老けちゃったねえ。それとも役の上だけ? デカイ身体なのに、おどおどして嘘ばかりつくのは、そういう違和感を感じさせる演出だったのかな。テレビでドラキュラを観ているシーンの演技はなかなか好かったですね。そして、解説版でも絶賛されているマーシャ・ゲイ・ハーデンの演技! ひとめ見て、何を考えているのかが伝わってくるように魅せるのは凄いね。そういう細かい役者の演技は引き立っているのだけれど、全体的なストーリーの緩慢さがあるため、サスペンスとしての盛り上げは後半の「ふたつの緊迫」が交錯するオーバーラップシーンくらいでしか感じられず残念です。 撮り直しをしないというイーストウッドのこだわりが生んだ迷シーンがひとつあります。例によって車のウィンドウに人影が映ってしまった奴ね(笑)。後半をよくさがしてください。 それにしても(←口癖(笑))、イーライ・ウォラックにはビックリだった! 「荒野の七人」のあのカルベラですぜ、旦那ぁ(笑)。あの脂ぎった盗賊の首領があんな酒場のジジイになっていたとは(笑)。どうせなら、銃を一発撃つシーンを観たかったですね。 【オオカミ】さん 7点(2004-12-03 18:25:22) |
【真尋】さん 2点(2004-11-29 15:56:02) |
154.大体この手の映画で共通しているのが展開がかったるくて最初の10分で飽きるという事。 終始クビひねりっぱなしで正直何が言いたいのか分からない作品。 (アメリカ帝国主義の縮図だと言うのであれば納得であるが些かチープ) 映画の本質、つまり落とし所に欠けてるという事が観る者を満足させ得ない原因か。 ある意味レビューを書いてて余計に訳ワカラナイ気分になってきた(笑) ティム・ロビンスの演技は観る人によっては秀逸なのかも知れないが 私にとっては単に気持ち悪いだけ。(ショーシャンクまんまの演技) ショーン・ペンの演技は観る人によっては重厚なのかも知れないが 私にとっては単にヤンキーなオッサンそのまんまの大根ぶり。 そしてケビン・ベーコン。 3人の中で一番リアルな演技だが普通過ぎて感情移入できない。 一番悪い奴なんだけどね。 さらにクリント・イーストウッド。こういう人なの? ダーティ・ハリーの豪快さは何処へ行った? この作品で何を感じろというのか? せいぜいマイケル・ムーアと仲良くやってくれと言いたい。 |
153.《ネタバレ》 全く暗くてどんよりとした雰囲気の映画だったけど、個人的にそういう雰囲気が好きだったりするのでまあいいとして、しかし全く救いようのないデイブはどうなんだ?と、ティクロビンスの演技もまさに精神的トラウマに死ぬまで縛られている中年を堂々と演じていてハマリすぎ、ケビンベーコンもショーンペンも見事な演技だと思うけど、逆にこのキャストじゃなかったらもっと点数下げてたな。それにしても犯人が自分の友達ならば見過ごそうというショーンは問題だ、犯人に限りなく近かったデイブも捕まえる気は毛頭なかったということだし、マヌケな相棒の刑事もデイブの車を盗難車扱いにしたため、デイブを拘束することもできずに殺気ムンムンのジミーの前にさしだすことになるし、結局救いようのない話だということで・・ 【ネス】さん 6点(2004-11-25 22:18:36) |
152.この作品を見たときの自分の心境(体調)次第で、評価が分かれるかも。主役級の演技を見るんだ、と割り切れば、秀逸な作品。展開の早さや謎解きのタイミングも、ちょうど良いので、ワクワク感がない分、ジワジワ引き込まれます。【まさかずきゅー】さんのコメントのとおり、全てが終わった朝、ショーン・ペン・・・「ええ?」って感じで出てしまったあの驚きの顔と、「しまったぁ」という表情。上手すぎで、この一瞬でオスカーを獲ったのはさすが、と思いました。全く同感です!加えて僕が心に残るのは(意外にも)デイブの妻、セレステ。彼女の登場シーンで展開が切り替わっていました。車の中に一人で居る場面が印象的です。日々の不安、事件の後の不安、上手に表現していましたね~。<本編以外のこと>(1)音楽もクリント・イーストウッド??(2)ティム・ロビンスは『ショーシャンク』でも掘られてた? 【草川ひゅー馬】さん 7点(2004-11-19 10:47:58) |
151.《ネタバレ》 ラストのデイブの死を不快に思う人が多いようだが、あのラストでなければこの映画の意味はないような気がする。あのままデイブが死なずにすんだら、殆ど記憶に残らない映画となっていただろう。ショーン・ペンのチンピラ臭さは丸。アイアムサムといい、臭さ爆発の演技は好き。最後まで楽しめた映画であった。 【くぼごん】さん 7点(2004-11-17 20:58:44) |
150.《ネタバレ》 すごーく深いんだけど、すごーく暗くて怖すぎて、ちょっと体中のアドレナリンがビビって活発化しない感じの作品。しかしストーリーテーリングや細かな演出、役者陣の絶妙の演技は特出ものの出来でした。おそらく人類史上最高のIQを持った方でも、一度見ただけでは、この映画の複雑に絡みあう全ての人物の思惑や、時間と出来事の消化による感情の起伏を読み取ることは出来ないでしょう。しかしサベージ兄弟はいい味出してたなぁ。 |
149.話自体はつまらない。ある事件、主人公の娘の死をきっかけに少年達の過去の事件が再び蘇り、新たな悲劇を生む、と言う事なのかも知れないが。暗い過去を抱えているのは実際デイブひとりで、その恐怖など他の誰にも分からない。あたかもデイブが主人公のように描かれている。ジミーがあんな風になったのは本人の問題。つまり3人の少年が共有していない過去の体験を話の中心に据えようとしたことが物語を分かりにくくしている。3人の少年達が現在ももっと交流があり、友情と憎悪の板ばさみのうえにミスティック・リバーが存在するのなら感動もあっただろう。作品自体の完成度も低い。ローラ・リニーの「あなたは王様‥」などの台詞やパレードでの演技も彼女の出演シーンを増やす為だけで必要無いでしょう。しかし、ショーン・ペンとティム・ロビンスの演技は安定感があって、賞うんぬんは関係なく良かった。話題作で終わっているのが残念だ。 【wish】さん 6点(2004-11-07 03:44:49) |
|
148.それはそれは上出来だと思ったさ、途中までは。話の流れは抜群で程よく考えさせ、それでいて肩をこらない程度でゆったりと飽きさせない流れでとても好感触だった。なのに・・・何がミスティック・リバーだぁ!リバーが出てきて以来とんとん拍子に話が良からぬ方に進んだじゃねぇか!!川なんて無ければ良かったのに・・・ま、無ければ無いでミスティック・マウンテンで山に埋められてしまったかもね・・・ 【taron】さん 7点(2004-11-05 17:37:15) |
147.《ネタバレ》 どういったストーリーなのか知らなかったので期待しないで見たら・・すごく得した気分です。面白いとか面白くないとか判断するまでもなく、とにかく夢中になって見てしまいました。ショーン・ペン、ティム・ロビンスの演技に目が釘付け。無実の人を殺しちゃいかん!とか、最後犯罪者を野放しなの?とかいうのはこの作品が言わんとしていることではないので、この程度の扱いでいいんです。単なる犯人探し物でもないのでまさかデイブは犯人じゃないよね?と思いながらでも十分楽しめました。3人の過去と現在、それぞれの生き方、それぞれの気持ちが絶妙なバランスで描かれ、すごくよくまとまった佳作だと思います。 【るいるい】さん 9点(2004-11-02 22:09:12) |
146.長かった。本当に期待しすぎていました。全然面白くもなかった。デイブもかわいそうだし。ショーン・ペンが良くなかった気がします。そういう気になるところがあったのに見続けられたのはいい曲が流れたからだと思う。一番よかったのはローレンス・フィッシュバーンかな。 【Gene】さん 3点(2004-10-30 06:40:45) |
145.どんより落ち込んだが、「くだらないものを観てしまった」とは思わない。後味の悪さは、いままで目をそむけていた現実を目の前につきつけられた衝撃。世の中、理不尽と不公平に満ちている。デイブの過去も理不尽なら、ジミーの娘ケイトの死も理不尽そのもの。それらがはちあった結果生まれる新たな理不尽を、すべて流し去ってしまう神秘の河。人間、過去や罪を背負って生きているし、それを理由に、また罪を重ねてゆく。『ミスティックリバー』というタイトルは、河のほとりに立ってじっと見つめてごらん、そう言っているように思える。「現実」から目をそむけず、「過去」と「罪」について考えてごらん、と。 【九寨溝】さん 10点(2004-10-28 00:54:27) |
144.人生の歯車はいつもどこかで掛け違えているのかもしれない。そんな違和感、非現実感を抱いている人は多いと思う。それをどう受け止めるかは人それぞれ。過去を省みて真面目に生きようとする人もいれば、敢えて否定せずそのままを生きる人もいる。くよくよと一生抱えていく人もいる。どうであれ大事なのはダメな自分、弱い自分もひっくるめて「今」を精一杯生きること。それは肯定でも否定でもなく・・・言わば「愛」の成せる業なんでしょうか?やっちまったもの、起きちまったことはしょうがないのよ。よくできた映画てわけじゃないけど、観ていてとても心地良い。監督の愛情と真摯な姿勢が素敵です。音楽まで作ってしまうイーストウッドの才能には脱帽。クライムサスペンスとか丸く収まる人間ドラマを期待する映画ではないのでご注意を。 【まこと】さん 8点(2004-10-19 01:11:21) |
143.アナベスの「あなたは我が家の王様、この街の支配者だから・・・」という言葉に青ざめてしまいました。ジミーがショーンにデイブを殺害したこと自供し、ラストはパレードではなくショーン一人が25年前のデイブが車で去っていくシーンを回想するような感じで終わって欲しかった・・・。 |
142.《ネタバレ》 好みの感じだったんだが・・・。通報の不可解さをすぐに気付かない不可解さが致命的に思える。なぜ真犯人に結びついたのかを手抜きするのはいかがなものか。個人的にイーストウッドの演出にはいつもそんな雰囲気があるように思えてならない。 |
【ケンジ】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-10-06 16:13:30) |
140.点数付け辛い。嫌。映画を観たとき、たまにある「良い」嫌さではなく、ただただ「嫌」。切実に嫌だ。こんなに嫌な映画を作るのは凄いと思う。 【みち】さん 5点(2004-10-03 00:25:21) |
139.「ミリオンダラー・ベイビー」を観たのを機会に再度鑑賞。この映画ほど観るたびに評価が変わる映画も少ない。1回目はデイブの悲惨さとジミーの妻の勝手ぶりだけが目に付き、2回目はアメリカ的正義を強要されているようで不快に感じ、3回目はミリオンダラー・ベイビーの後に観たためか、これまた評価が一変。これほどに「生きる」ことの罪の重さが圧し掛かってくる映画少ないと思うに至りました。生きることは決断の連続であり、それにより大きな罪を背負ってしまうことがある。誰かの責任という訳ではなく、神ではない人間が背負うには重過ぎる罪を背負って生きていくことをこの映画は痛切に描き出した、イーストウッドの力量には驚かされる。好きかと言えば好きではない映画だが、再鑑賞に耐える厚みを備えた傑作です。ただ、好きではないので点数は相変わらず低め。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 3点(2004-10-02 23:55:38) |