100.この作品が賞レースに乗っかったってことは、多くのアメリカ人が銃問題に関心を寄せていてどうにかするべきだと思ってるわけですよね?まだアメリカも捨てたもんじゃない。勿論、狂った社会だもの、難しい問題です。だけど、自分がもし護身用の「銃」で人を撃ってしまったら?と考えると怖いです。正当防衛とはいえ、それ以後まともな精神でいられるとは思えません。皆が皆マイケル・ムーアの勇気を持てたらいいのに。・・・先日ビデオ屋に行ったら、これが『スポーツ』のコーナーに並べられてた。これがスポーツだったら怖すぎです・・・(汗汗汗)。 【桃子】さん 7点(2004-01-26 15:22:30) (笑:2票) |
99.途中までは情報提示(監督による情報の取捨選択は、ある程度仕方ないところでしょう)で、後半でのM・ムーアは、前半に提示された情報(問題点)に対して彼なりの解決の一手法を示しただけだと思えます。少なくとも私にとっては、普段あまり考える事のない銃問題について触れ、自分なりに考える機会を与えてくれただけでも、この作品を観た価値は十分にありました。 【wood】さん 8点(2004-01-25 13:38:36) |
98.かなりの話題性があったけど、やっぱり日本人の自分としては、あんまり実感のない映画だった。ドキュメンタリーで銃について言いたいって事は十分わかるけど、もう少しテーマに幅をもたせても良かったんじゃないかと思う。そういう面では、やはり単調&長時間の感は否めない。C・ヘストンもM・マンソンも、期待してたほど登場しないし何もしない。映画としてみると辛い。 【daipitz】さん 5点(2004-01-17 10:16:56) |
97.この映画で提起された問題も真実だとは思うけど、マイケル・ムーアもチャールトン・ヘストンもそれぞれ自分の意見をもっておりどれが正義かなんて決め付けられない。「恐怖の文化」こそアメリカが築いてきた歴史、それを銃社会の責任の一端ということで一つの映画で覆されたらたまったもんじゃないよ。 |
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95.カナダの例で銃の蔓延が根本的問題でないことを示唆し,勝手に自爆したあたりから「?」と思い始めた。銃が根本的な問題じゃないのが分かったんだったらさっさと次へ行けばいいものを,銃ばっかり扱ってさっぱり問題の核心に迫っていかないのだ。以降,コロンバイン事件の原因解明などもはやどうでもよく,単純な決め付けとヒステリックな叫びで「銃が悪い」の一辺倒。オイ。そういやプロパガンダの常套は「嘘でも繰り返し言えばいつの間にか真実になる」っていうんだったか。 |
94.《ネタバレ》 ジャーナリスティックな作品作りが気にくわない。エビデンスを示さずに、いくつかの事件の一面的な見方だけを紹介するやり方は低俗。具体的に数字を示したのは、国別の銃による死者数と銃保有率だけだが、これに至っては何でそうなっているのか結論がない。突撃インタビューという娯楽として観る分にはおもしろくないこともないのだが、これを観て単純に事実を誤認する人が出てしまうことを考えると、やはり作品として評価できない。 |
93.ドキュメンタリーとして、この作品は非常に引き込まれる作りをしていると思います。しかし、扱ってる内容については、正直に、個人的にちょいと共感しかねる部分がありました。アメリカ人てのは真の馬鹿野郎共ですね。殺人に使われたから銃が悪いとか言いたいだけ言っておいて、人間の改善を全然行おうともしない。確かに銃は殺人を引き起こす。しかし、それは単に“道具”として“使われる”だけであって、実際に殺人を行うのは使用者である“人間”。銃を使うか使わないかの選択は使用者に委ねられてるのであって、その使用方法、「銃さえあれば安心」「どんなゴタゴタでも銃さえあれば全て解決」という考え、そして、そのような考えを引き起こす「自分以外は皆敵である」という国民の潜在的な考えを改めない限り、いくら銃や弾薬の規制を行っても全くの無駄です。現に、劇中でも描かれているように、お隣の国のカナダは人口の殆どが銃を所持しているのに対し、銃による殺人は米国よりも遥かに低く殆ど無きに等しく、これは使用者がしかるべき知識や考えを持った人間であるからだということがいえます。それに対し、米国は先ほど挙げたような考えが国民の心の根底に根付いている国であるから、マンソンや「銃は死んでも渡さない!」という発言をしたヘストンもなんら間違った事は言ってません。今の銃反対派の人々がなんと言おうが元々本質的にアメリカってのは“そういう国柄”なんですから。国(国民の潜在的考え)が変わらない限りそういう意見が出てくるのは至極当然ってものです。なので、この作品で僕がいえる事はたった一つ、銃どうのこうのではなく、銃を使う“人間”が問題だ、ということです。 |
92.とても興味深い内容。アニメは笑わせるしマンソンの言葉はとてもグサリとくる。やはり武器云々よりアメリカ人の資質なのかなぁ。これって。 【とま】さん 9点(2004-01-04 20:27:18) |
91.アメリカのゴリ押しっぷりはタイムリーでしたからとても印象に残りました。カナダって平和でいいなあ。 【バチケン】さん 7点(2004-01-03 01:21:42) |
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90.アメリカでここまで批判した作品を作ったことについては敬意を表す。銃を通してアメリカの抱える問題が伺える。結局メジャーと言われる一部の権力者がすべてを支配し、政府を操りそのすべてをおもうがままに動かしてきた結果であろう。あまりに巨大で地球環境をも変えている状況には驚異を感じる。日本は銃に関してだけは評価できるが、政府や官僚腐敗などみた場合、他国を批判出来る立場に無いと思う。 【まさサイトー】さん 6点(2003-12-30 06:42:50) |
89.今頃になって、買い置きのDVDを観たのですが、とりあえず日本は、豊臣秀吉の『刀狩り』(1588)と明治維新の『廃刀令』(1876)で、一般人から人殺しの道具をとりあげといてよかったっちゅうことですか? (当時の支配者側の思惑はそれぞれ違うが。)しかし、昭和40年頃までは、東京でも鍵かけてなかったよ。いまじゃ、サムターン回しだ、ワンドアツーロックだ、校門に鍵かけろなどといってるが。。。。。『自分の身は自分で守らなくては』って、結局、武装することなのか? |
88.人を動かす最も手っ取り早い方法。それは正義や愛を説くでもなく、イデオロギーに訴えるでもなく、ただ、恐怖心を煽ればいい。この映画で自分にとっての一つの「真実」が発見できました。ありがとう、マイケル=ムーア。 【しゃらら】さん 9点(2003-12-25 13:35:07) |
87.↓でレビューしている【中山家】さん同様、僕もドキュメンタリーが公平・客観だとは微塵も思ってないのだが、ドキュメンタリーという手法も含めてマイケル・ムーアの主張は面白かった。ただ、彼が銃について問題提起していることもそれに対する彼なりの答えも意義深いのだが、見落としてはならないのはマイケル・ムーアは銃王国「ミシガン州」で育ち、全米ライフル協会の永久会員でもあるということだ。マイケル・ムーアは外部の人間ではなく、銃と密接に関わってきた生粋のアメリカ人だからこそ、彼から発せられる疑問に重みが増すのである。 |
86.映画として映像になった以上、どんなに事実だとしても、ドキュメントだとしても、我々がいつも観ている「映画」と同じ土俵に乗るわけです。(これは実話ですという映画よくあるけど、それも映画を盛り上げるための演出効果でしかありません。そうでないと映画が映画でなくなります)この映画も映画としてみます。本物の事実や全米ライフル協会やマリリンマンソンを使った本物の作り物(=映画)。そう考えて、ラストの会長の、質問に答えずいなくなっていく後ろ姿はオスカーものだと思います。 |
85.ムーアの銃反対プレゼンテーション。たしかに説得力ありました。共感もできます。、うーん、、。 【レンジ】さん 7点(2003-12-14 14:35:06) |
84.ドキュメンタリー=真実、公平、客観的、なんて幻想は、はなから信じていない。映像作品なんて全て、作り手のファインダーからモノを見せているに過ぎないのだから。ムーアが撮ったのなら、ムーア色に染まってるに決まってる。ムーアの考える「正しさ」が「正しいこと」として描かれているに決まっている。……そんな前提のもとで見た。だからもう、あとはアリかナシか、だ。共感できるか出来ないか、だ。……少し前、友人の母がアメリカで銃殺された。友人の弟は事件を目撃して永遠に声を失った。それを聞いていた私は、この映画のテーマをアリだと思った。共感した。押し付けがましくてもいい、独善的であろうと構わない、これ見よがしに突撃取材するムーアに、ヤッチマイナー!と声援をおくっていた。……しかし同時に考えた。ムーアはヒーローではない。観客が受け止めるべきは、あくまで彼の問題提起であって、その答えではない。答えは自分が出すものなのだから。「私の答え」であるべきなのだから。……逃げていられないな、と思った。やっかいだ、久々に色々考えさせられる映画出会ってしまった。 【中山家】さん 9点(2003-12-13 10:38:41) (良:2票) |
83.何かすごく納得させられてしまった。最後まで面白くそしてアメリカに対する嫌味たっぷりにすすみました。ただ途中同じ様なことを繰り返し言い過ぎている感じがしたので-1点。 【ヒロヒロ】さん 9点(2003-12-07 17:03:11) |
82.この映画が称賛されうるアメリカはさすが自由の国だと言われるが、逆ではないか?「銃で自分を守る」などという発想は日本社会ではクレイジーと見なされ社会から糾弾される。もし政治家がそう言えば、彼は辞任に追いやられるかもしれない。それは世論とも言え、あるべき抑止力とも言える。少なくとも銃を否定する側がタブー視されるような国は、おそらく全世界でアメリカだけだ。驚くべきは、銃を持つことの正当性を堂々と語れるこの国の自由ではないか。この背景には、当然、武器産業の存在を無視できない。それと政治の癒着、マスコミの迎合を無視できない。 社会契約説は、自然状態(完全に自由な世界)における混沌の収束として政府の成立を認めているが、これは、人間不信と恐怖感をベースにしている。まるで政府は、自己の権威を保ち続けるために、国民における恐怖感の持続を促し、意図的に自然状態を作り続けているようだ。不思議。大いなる自己矛盾だ。 本作は一方的な意見だという話もあったが、この世の一体どこに、純粋に公平なものがあるだろうか。6時のニュースが客観的で公平に事実だけを伝えていると思うか?大統領の演説は真実か?まして映画は? 何かを語るときに意図があれば、誰でもその意図に人を導くようメッセージを作る。あえて公平である意味はない。 この映画の良いところは、数字で事実を示し、半ば小馬鹿にした演出で「ほら、ちょっとバカらしすぎないか?これって」と主張を明確にしていること。大真面目な体裁で公平性を装ったところで、恐ろしくチープな大衆迎合的「真実」で、さらっと流されるだけだ。その場で「ごもっとも」とうなづいても、現実ってほんとはそうじゃないよね、と無言の中で否定されてしまう。うそ臭い公平性にはリアリティがないから。 自由は大切だ。しかし、殺しあわない社会は大前提として大切だ。自由と殺し合いは表裏一体だろうか?どちらかを得るとどちらかは得られないのか?アメリカ人は、そのバランスが取れないほど愚かなのか?バランスをとる努力をなぜしないのか?いや、あえてバランスがとれないように仕組んでいる奴はいないか?銃を持つことで、アメリカがその他の国よりも享受している「良いこと」は何か?アメリカから銃をなくさないことで得をする人間は誰か? 本作はそれを追及し「それってたまったもんじゃなくない?」と言っている。 【よしの】さん 9点(2003-12-02 14:07:40) |
81.日本がこんなふうになることはありえないだろうと思うので、そんなに身近に思うことなく単純によその国のこととして見ていたけれど、ドキュメンタリー映画としてはかなり興味深く見ることができた。 アメリカって本当に銃が身近なんですね。私的にはカナダの人が鍵をかけないというのも少し怖いですが。独善的な部分もあるけど、明らかに常に一方向を向いたまま問題を投げかけて、 主張をしている!というのが見ている側にもわかるので好感が持てる。 見ている人に情報の偏りに気付かないようにして、銃って恐ろしいという感情を植えつけるものだったら、怖いけれど。 よくできていて惹きつけられるので、お金を払って映画館で観ても損したとは思わないドキュメンタリー作品だと思います。 【るいるい】さん 7点(2003-12-01 19:04:07) |