54.舞台さながらの密室性と12人の個性的な人々が実にユニークです。三谷らしさがテンコ盛りで、三谷物の中でもかなりの面白い作品です。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-09-07 13:46:57) |
53.敢えて断言。「12人の優しい日本人」は、「12人の怒れる男」よりも断然面白い!。。。ふぅ、言ってしまった。はっきり言って推理劇タッチの「怒れる男」は僕のようなアンチミステリー派にとって、あまりにも真実を一元化しすぎているし、社会派を標榜する割りには陪審員制度の問題点を真の意味で論うことなく、居丈高な民主主義の価値観や義務感によって自ら正義を負う者として規定し、皆が一つの真実を追うことに固執すること、そのことを美化しすぎているように思える。本当の真実とはこうなんだ! こうあるべきなんだ!ってね。また、登場人物たちにはそれぞれのナラティブがあり、それは当然一つに集約すべきものではないのだ。すべての思惑が一つの真実を指し示すなんてあまりにも予定調和すぎる。所詮、おめぇたちは一般市民じゃねぇのかよ。。。などと陪審員制度自体に馴染みがない僕なんかは「怒れる男」を観た時に素直にそう思ったものです。それに比べ、この「優しい日本人」は実に「いい」加減で、最期まで正義に固執しない姿勢がとても晴れやかだし、陪審員制度が日本人に合わないことを明確に主張しているように思える。なおかつ人間描写が多分にデフォルメされてはいるけどとにかく面白い。「怒れる男」のパロディ映画としても秀逸だと思うが、これは本編に対する一種のアンチテーゼでもある。所詮、人に人は裁けないと思うよ。僕は怒れる男であるより、優しい日本人でありたいと思うけどなぁ。「真実の行方」って映画があったけど、あの映画のラストシーンを「怒れる男」に対比してみると面白いかも。 【onomichi】さん 9点(2003-09-06 17:05:08) (良:5票) |
52.脚本でここまで見せられるという佳作.ただ...元ネタがある映画の場合,元の作品を凌駕していないと存在価値がちょっと薄くなってしまう.緊張感や話のどんでん返しはもと作品の方が残念ながらうえだと思う.ただ日本人気質が新しい要素として盛り込まれているので,7点. 【take1】さん 7点(2003-09-01 17:11:46) |
51.ちょっと内容がありきたりでラストが見えやすいですね。この映画のトヨエツのセリフ回し苦手です。 【omut】さん 4点(2003-08-10 08:57:19) |
50.面白い。クロレッツのCMに出てくる男の人がなかなかよい。舞台で見れば抱腹絶倒、映画で見ても幸せな時間を過ごせること疑いなし。 |
49.『怒れる・・・』も観ましたが、こちらもいいですよね。良いストーリーにはたくさんの可能性があるって知りました。三谷さんも脚本しがいがあったことでしょう。 |
48.舞台で見たかった。本当にこれは舞台作品ですよ。映画的じゃないですよね。台詞も舞台っぽかった。苦手です…… 【もちもちば】さん 6点(2003-07-18 01:17:27) |
47.三谷幸喜の真骨頂。この作品でサンシャインボーイズを知り、この作品で改めて三谷幸喜脚本の当たり外れの大きさを知りました。他の脚本が翳って見える、それくらいあまりにこの脚本はすばらしすぎる。 【ろっかく】さん 10点(2003-07-08 08:24:24) |
46.初めて顔合わせした12人が意見を合わせる。自分には関係ないこと、誰かの人生のことで。その答えがどうであれ、一つの結末が。あっ、勿論、トヨエツにはやられました。 |
45.見ていない人には私が必ずお勧めします。最後のトヨエツの豹変ぶりは納得できんがそれ以外は伏線もうまくいい映画です。 【ミッド】さん 9点(2003-06-15 00:39:35) |
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44.「12人の怒れる男」が大好きなので見た。俺は「12人~」を観て民主主義の理想形に感動していたため、最初この映画のふざけたパロディぶりに少し腹立っていた。でも、これはこれで優れた作品だし笑い以外にも主張があると見終わった後は思いなおした。「怒れる」で対極をなす人物として描かれていた2人が、「優しい」は同一人物の人格の中に描かれていたのが出色だと思う。まともな人とイカレた人との相対化を表しているのだろう。人間群像を描いた部分についてはオリジナルに迫るものがあった。あと本筋とは関係ないけど、刑事事件では「被告」ではなく「被告人」ではなかったっけ?それが気になった。わざわざ変えているのは何か意味があるのかなぁと思いながら観てたけど最後まで分からなかった。まあ舞台は架空の設定だから関係ないのかもしれないけど。 【satou】さん 7点(2003-06-07 05:29:40) (良:1票) |
43.素直に面白かったです。まあ低予算で充分楽しめる映画になったんだからスゴイ。事件の陪審員という設定に無理はあるけど、12人、人間がいて、何かについて話し合おうとするとああいうことは多かれ少なかれ起きる。日常茶飯事。いるいる、こういう人と思いながらにやにや観ていました。それは自分だったりして。 【大木眠魚】さん 8点(2003-06-04 01:18:20) |
42.トヨエツが大好きだった頃、真夜中にテレビでやってたのを観ました。トヨエツどこ?っていうくらい芸達者揃いで、ストーリーもひねりが効いていてほんと面白かったです。これってパロディなんですか?全然知らなかった。元ネタを後から観るっていうのもアリですよね。三谷作品は映画もドラマもほぼ五分五分位ではまってしまうのが不思議。関係無いけど妻(小林聡美)の書く文章も好きです。 【Rei】さん 10点(2003-05-31 21:01:47) |
41.密室コメディ。まさに三谷幸喜の真骨頂というところだ。名作をここまで上質なコメディへとパロディ化するのもなかなか出来ることじゃない。12人のひとつひとつの言動に終始笑いっぱなしである。それと同時にストーリーは緻密に計算されていて、見事としか言いようがない。 【スマイル・ペコ】さん 10点(2003-05-28 00:56:32) |
40.ちょっと、これめちゃ面白いじゃないの!シニカルな笑いたっぷりで可笑しかったです。日本にはない陪審員制度があると課程してその陪審員たちがある殺人事件の評決を討議します。始まってすぐに全員一致で「無罪」と決まったもののある一人の陪審員が「有罪」と言った事から審議はどんどん混乱していく。ほとんどが会議室での12人+数人での限られた密室劇だけに内容が凝縮された密度の来い演技合戦。三谷節らしい巧妙なセリフの言い回しや二転三転するおかしいながらもスリリングな展開から目が話せません。これがR・アルトマンとかだと色んな視点から凝ったカメラワークで構成するんですが、この監督はいかにも舞台を見ているかのような錯覚を作ってくれます。地味ですがね。いや~、いい映画観ました。 【さかQ】さん 9点(2003-05-09 15:59:28) |
39.日本に陪審員制度が無いが為に出来た、質の良い日本映画だ。もともと、制度の無いという仮定の上でのストーリーだから逆に面白い。パクリではなくオマージュ作品と見れば、作品の意図性は悪くない。監督よりも、脚本家としての実績があった三谷作品。 【_】さん 7点(2003-05-03 17:39:53) |
38.12人の怒れる男のパクリ、でないとしても堪え難い。悪ふざけの連発。大げさな演技。オリジナルのハラハラドキドキなどまるでない。小生には全くの時間の無駄でした。話題作ということで他(みんなの家)も観ましたが、この監督作品は肌に合わないようです。 |
37.一つ一つのセリフが計算されていて素晴らしい。 【じょん】さん 10点(2003-04-07 10:23:03) |
36.三谷エッセンスがたっぷり。飽きそうで飽きない濃厚な名作。ところで現在進められている司法改革により、近い将来日本でも陪審制が始まります。もちろんドイツ式(裁判官の権限も強い)の採用で、アメリカ式ではないですが。どうなることやら。楽しみ?ですね。 【篆】さん 9点(2003-04-05 04:54:17) |
【ハンチング】さん 10点(2003-04-04 18:07:58) |