258.久しぶりにTV放映されていたので観たが、キューブリック作品を敬遠してしまう自分にはやはり難解だった。恐らく誰しも理解することは不可能だと思われるが。ただ映像の神秘性は他にはない圧倒されるものがあった。いつか少なからず自分なりに理解できる日を楽しみにこの点数で。 【ゆきむら】さん 5点(2004-09-14 13:11:15) |
257.過去に何回か放送された時、所々ちょっとずつ見た経験はあったけど、この度ついに最初から最後まで見てみました。いやはや忍耐力のいる作品でした。睡魔と闘いながら見ること2時間半、映画というよりドキュメンタリー、イメージフィルムといった感じを受けた。モダンアートのような映像がとにかく刺激的。「白」がマットでトロっとした濃厚なミルクみたいな色、それがとても怪しい雰囲気です。モッズ調の衣装がなぜか宇宙とミスマッチでおもしろい。そういえば60年代前半は急速な宇宙開発でスペース・ブームと同時にモッズファッションも流行していたはずだ。全体的にはホラー映画を見ているような感じ。なにか宗教的、哲学的なものを強く感じるけれど、それが何でどんなものかということはわからないし、わかりたいとは思わない。ただね、人間なんて宇宙の中ではかろうじて生かされている、とるに足らない存在。にも関わらず木星調査だのなんだのと、宇宙の神秘を把握しようだなんて身の程知らずだよね、などと思ったのでした。劇場のスクリーンで見てたら頭が痛くなりそうなので、私はテレビで充分でした。 【envy】さん 5点(2004-09-11 18:37:56) |
256.ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントさん(とソビエト科学者)以外は宇宙に出られないという、往年のSF映画の世界観。この頂点に君臨する本作は、21世紀になった事もあって賞味期限的にはかなりヤバい状態にある。最近よく思う。ボーマン船長がデュリアからサミュエル・ジャクソン(でなくてもいいけどアフリカを感じさせる骨っぽい黒人俳優)に替わったらどんな映像になるかな…と。ただ、世界が圧倒的な冷戦(そして宇宙開発競争)のプレッシャーにさらされていた時代に作られた本作のメッセージは非常に明快で、ただひたすら人類文明の卑小さ・宇宙世界の壮大さ・次のステップへ登るための競争(=戦争)の不可避性を伝えようとしている。低得点の人たちのコメントを見ていて「このメッセージが伝わらなくなったのは、ある意味世界がそれだけ平和になったからか」と安心したりもした。個人的には映画音楽のあり方を決定的に変えた作品、という事で記憶に留めたい。ダブルシュトラウス、リゲティ…クラッシックに慣れ親しんだ耳には今なお「これほどの解釈ができるのか」という感慨が沸いてくる。科学技術の突き放した扱いに比べ、これら音楽たちの扱いの、なんと丁重で荘厳なこと! ロケットはいまだ旅行客を静止軌道上へ運んで行けてないけど、シュトラウスのワルツはそうしてくれている。リゲティなら木星の彼方まで連れて行ってくれる。この映画以後は、ね。そう考えると芸術の賞味期限は、再解釈でどこまでも延ばせるものなのかも知れない。 【エスねこ】さん 8点(2004-08-30 08:46:04) |
255.理解するためにもう一度見る、その勇気は無いオレの本音→ ┐(´∀`)┌ 【小僧】さん 0点(2004-08-30 04:53:56) (笑:2票) |
254.録画されているビデオテープが、モノリスに見えてきます。 |
253.人類発祥から人類が宇宙に進出するほどまでに文明が発展した本質的理由を一瞬で描いてみせたシーンには大変感動しました。セリフなしで映画はあれほどまでに雄弁になれるんですね。中盤からのストーリー展開はどう解釈していいのかわかりませんが、おもしろいです。 【リトルバード】さん 8点(2004-08-20 22:45:59) |
252.サルと赤ちゃんの意味が良くわからないので評価しちゃいけない気もしますが。無音の宇宙の世界の表現が芸術的だと思いました。 |
251.映画を見ただけで話し全体を理解するのは非常に難解だと思いました。伏線を張りまくってあるのだとは思うのですが、始めてみた人にとっては伏線になりきれてないという感じです。たくさんアイロニーこめられてそうですが、どのような意味なのかもなかなかわかりません。ただ、映像や音響の完成度は言うまでもありません。HALと戦うところは単純に面白いですしね。この映画の解説サイトはたくさんありますから、興味があったら見るといいと思います。正直何が正しいのかわかりませんが。自己満足的に見える解説もたくさんありますから。それにしてもぶっちゃけ、途中だるいですね。この映画。 【りょう】さん 7点(2004-08-03 03:45:32) |
250.何度見ても途中で寝てしまった映画。ゆっくりとした綺麗な映像・音楽・無音・浮遊感……どれをとっても最高の入眠映画でしょう!? ハッキリと意味が分からなくとも、生命・宇宙・機械(道具)との調和の変化といった何か神がかり的な雰囲気を醸し出していて「全て深い意味が有る」と素人ながらにヒシヒシと伝わってくるコノ映画。分からないまま点数を付ける訳には行かない!解ってから点数を付けよう!と思っていた唯一の映画でした。 しかし、最近【http://www.kubrick2001.com/2001.html】を見て、ある人が考えた一つの答えを知った時、全て繋がった気がした。 一つの回答を踏まえた上で改めて見直した時に今まで助長だと思っていた部分の意味を考えるようになり無駄が無い作りだと素人ながらに感じる事が出来た。 大げさかも知れないが、それはもう映画と言う枠を超えて神を見たような気分だった。 半分は入眠映画と考えていたのが、今では眠いなどとは全く思わない最高傑作に変わりました。 人の力を借りましたが、20年掛かってようやく見終わった気がします。 【oO KIM Oo】さん 10点(2004-07-31 08:25:43) (良:1票)(笑:1票) |
249.きっと合わないタイプの映画だとは思っていたが、知人の薦めで見て見たが、やっぱり無理だった!話がわからんし、無音、カメラ固定の間が長く退屈、音楽もオーケストラかーって程度。 1968年に撮られたから凄いとは思うが、昔すぎて若造の僕には、その凄さがピンこない。 ただ宇宙船のデザインが現在でも通用する物なのは驚き、それが映画の評価の大部分を占めるか?と考えると人それぞれではるが、個人的には映画はエンターティメントであると思っているので、楽しくない面白くないこの映画の評価は低くなってしまう、この映画の良さが分かるのは、ずっと後か一生分からないか・・・。 【六爺】さん 4点(2004-07-18 18:50:39) |
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248.とにかく感動しました!鳥肌が立ちましたよ。何度も鑑賞し、原作「2001年」・「2010年」・「2061年」・「3001年」を読みました。それにしても原作「2010年」が原作「2001年」の続編ではなく映画版「2001年」の続編というのには驚きですね。それほどに映画版「2001年」の影響力は絶大なるものだったんでしょうね。今観ても決して古いと感じさせないあの鮮明な映像と素晴らしいBGM、独特の世界観。キューブリックワールドですねー。公開当時に映画館で鑑賞したかった・・・。 |
247.《ネタバレ》 とにかく非常に完成度の高い作品。映像と音楽には、これが68年に作られた映画なのか、とショックを受けるほど。どの映画とも一戦を画している。いろいろな作品に影響を与えたSF映画の金字塔。10点満点をつける人が多いのも納得。ただ個人的には、その映画が面白いかどうか、何度も観たくなるかどうかに重きを置いているので、どうしても点数は下がってしまう。早送りしたくなるような、まったりとした長いシーンが多すぎるし。かろうじて6点献上。まだ学生の時に見たときは、HALの暴走に戦慄がよぎったものだ。ラストは今見ても意味が分からない。原作を読んでみたら、もう少し理解することが出来るのかもしれない。個人的に、HALが歌いながら段々と回線を切られていく(死んでいく)シーンが印象に残る。 【mhiro】さん 6点(2004-07-14 11:27:43) |
246.この映画は0か10かと言っても過言ではないくらいの映画です。でも個人的にはこの映画はすばらしいと思います。映像の到達点ともいえる映像美は語るまでもないです。映画というのはもともとスクリーンで見てこその映画ですから、この作品は100%といってもいいほど効果的にそれをいかしています。音楽と映像の融合もすばらしく、"静"が徹底して使われていて、見るものを圧倒させます。ストーリーに関しては答えを導くのは難解で、かなり神秘的かつ知的であり、哲学的でもある驚くべき内容です。原作者アーサー・C・クラークの創造は素晴らしいものだと思います。おそらくこの作品を見たほとんどの人は意味が理解できないと思います。ストーリーを理解するのなら、次作の「2010年」や、原作、関連の文献などを見れば分かります。しかし、どうしても最後の"意味"がよく分かりません。人間への警告なのか超人類なのか(ネタバレになるので内容は伏せます)。とにかくこの作品は人間の"感性"に直接訴えてくるものがあるのだと個人的に思っています。シンメトリーな配置、色彩などスタンリー・キューブリックの美学を感じます。これはただのSF作品や芸術作品とはまた違う新ジャンルの映画だと思います。 【A.O.D】さん 8点(2004-07-12 01:45:55) |
245.最初の猿、なんで殺すんだと思ったけど、「人間」という生き物はそういう生き物だってことなのかもしれないと後で思いました…。ツァツェストラはかく語りきが絶妙にマッチしている!2001年宇宙の旅といえばこの曲が思い浮かびます。ほかの曲も場面に合いすぎていてびっくりしました。でも、こんな昔の映画なのになんでこんな映像が撮れたんだぁ~!と思います。キューブリックはやはり映像の魔術師ですね。ストーリーは結構わかるけれど、なぜ?ってところが多々ありました。でもそういうところがこの映画の魅力でもあるのでしょうね。とにかくすごい映画だってことです。文句なしの最高点。 【ウィマ】さん 10点(2004-07-11 20:28:15) |
244.その手があったか!と思うには、凡人なわたしには逆立ちしても無理でありんす。 【ドレミダーン】さん 9点(2004-07-11 17:37:59) |
243.最初の「人類の夜明け」は意外にいいかなぁと思ったりもしたんだけど、そのあとからがしんどかった。2,3回は寝かけた。映像や音楽とかは良かったけどね。ただ、内容は面白いとは全く思わなかった。やはりキューブリックとは合わない。 【夏目】さん 2点(2004-07-08 20:08:46) |
242.こういう映画は理由を求めちゃいけないんでしょうね。でもそれって映画と呼べるのか??? 【ムート】さん 5点(2004-07-05 16:36:22) |
241.何か不思議な映画でした。でも68年製作ってことを考えると、これはやばいくらい凄すぎます。撮影技術とか特殊メイク、あと宇宙船内の完成度。素晴らしいと思います。猿の惑星と比べりゃ一目同然。見てる人が勝手に解釈してくれよ~みたいなラストも好きです。猿の惑星は万人向け、2001年宇宙の旅はマニア向け、それでいいんでしょう。しかし、二つが同じ年の映画とは思えません。 |
240.僕は自分の理解力のなさは理解しております。これまでいくつもの作品を理解出来ず、その度に自分のIQの低さを呪いました。そして今回も・・・結局この作品の存在感に圧倒されるばかりで、この映画の持つ本質を理解する事が出来ませんでした・・・残念。でも、この映画はまた20年後くらいに観たいと思います。その頃この映画は生誕50周年・・・きっと話題になる。かな?その頃には僕も宇宙旅行!そしてハルに出会うかも・・・怖い怖い・・・ 【ボビー】さん 6点(2004-06-26 21:18:51) |
239.本作はアーサー・C・クラークの複数の短編小説を原作とする予定でしたが、最終的に「前哨」のみが残されました。クラークとキューブリックの双方でアイデアを出し、まずクラークが「前哨」を原作とした長編小説を書き上げる。その小説をベースに、脚本を書き起こす方法で製作が進められました。その作業がいかに過酷なものであったかは、クラーク著「失われた宇宙の旅2001」で知ることができます(後年、同じ制作方法でブライアン・オールディの短編をモチーフしにた映画「A.I.」の製作を開始しますが、それが完成することはありませんでした)。難解と言われる本作(映画)の理解を深めるには、クラーク著「2001年宇宙の旅」を読むのが手っ取り早いでしょう。もちろん、小説を読まずに、本作(映画)にある材料の中から自分で解釈を見つけてゆくのも楽しいと思います。本作は、意味のない謎だけを残して逃げ出してしまう最近のマニア向けムービーとは、決定的に違います。2001年を経過した今でも、色あせることなく、私たちの知的好奇心をあおり続けています。 |