38.俳優が一生懸命演技をしているのに脚本や脚色がぱっとしないと心から「俳優さん、ご苦労さま。」と言いたくなります。この映画もそんな作品でした。ホッケーに興じる3人の少年のうち一人がさらわれ、その結末がどうなったのかはっきりしないままに舞台はいきなり25年後(私には35年後に見えました)に飛躍、3人の少年は娘を殺された父、刑事、容疑者として登場(一人は金髪だったのに全員黒髪で昔の面影はないので名前で3人だとわかりました。)・・・ストーリーの進展につれて強烈な冒頭シーンは一体何だったのかわからなくなり、終には考えるのを止めて推理ものとしてこの映画を見ることになってしまいました。人生ドラマものとして見るには捜査があまりに強く好奇心をそそりました。その後、捜査の進展がたいして描写されないまま真犯人が捕まり、そしてラスト・シーンで冒頭のフラッシュ・バック、セメントに刻まれた三人の少年の名前が現れ、そこでやっとこの作品は三人の男の生き様を語る話だったんだ・・・、と理解するわけです。人生ドラマかもしれないと思ったストーリーが推理物にとって代わられてプツン、推理物がいきなり人生ドラマにすり替わってプツン。原作では両方を堪能できるのかもしれませんがこれでは高得点はあげられません。最初に言ったとおり、出演者の演技はすばらしいので見て損はないし、特に三人の男を演じた俳優さんのファンには必見です。 【かわまり】さん 6点(2004-02-07 01:28:31) |
37.この作品で一つだけ非常に悔いたことがあります。上映時間を間違えて10分くらい本編が始まってから入ってしまったこと。しくじったとしか言いようがありません、普段だったら絶対入らないのに・・・映画の日に負けてしまいました。 本編は濃い作品だったなというのがまず第1の感想です。色んな気持ちが混ざり合ってちょっとした事が恐怖に感じたり、幸せに感じたり一瞬一瞬その人の気分によって色々な見方に変わってくる。ある意味恐ろしい感覚だなと思ってしまいます。でも実際にこういった感覚って味わっていることじゃないかなとも思います。この作品とは形が違ってもね(あたり前か・・・しょっちゅう殺人起こってたらたまらない)。あと見終わって思ったこと、ティムロビンスの助演男優(ゴールデングローブ賞)はしょうがないかなと。「ラストサムライ」で渡辺謙さんがとってくれれば凄いことだと期待はしていたんですが、軍配はティムに。始めは非常に残念だったんですが、作品を見て演技に納得させられました。 【にゃん♪】さん 7点(2004-02-07 00:37:52) |
36.《ネタバレ》 切なすぎるラストだった。特にパレードで一生懸命息子に手を振るデイブの妻が切ない。それに比べてはじめはいい人そうだったジミーの妻のラストの言葉は驚愕だった。愛する人のためだったら何やってもいいのかっ?ショーンと妻の無言電話のくだりは何が言いたいのかあまり分からない。 【ジョナサン★】さん 7点(2004-02-06 22:37:05) |
35.《ネタバレ》 確かに脚本は練られていて、役者陣も重厚な演技で緊張感のある作品ではある。けれど、自分はこの映画が嫌いだ。パレードで父・デイブを失ったことをまだ知らない息子マイケルが浮かない顔でパレードに参加するあの姿。たとえこれからジョニーがデイブ名義で仕送りをする事により「贖罪」をしたとしても、父親がいる日常を奪われ、やってくるかもしれない彼の悲しみを思うと、それで全てが拭い去られるとは思えない。そしてジョニーはその罪の報いを受ける事無く日常を生きる。こんな不条理を許していいものか。「愛が深いが故の罪」?そのとばっちりを受けた人間の悲しみの矛先はどこに向かえばいいんだ?それを受け止めない贖罪などまやかしではないだろうか。 【しゃらら】さん 7点(2004-02-02 11:36:00) |
34.イーストウッドの最高傑作とは私には思えない。出来不出来でいうなら「マディソン郡の橋」の方がずっと高揚感があって心理描写も綿密だったと思う。台詞での説明が多すぎるのに対し、状況説明が不足がちだし、通報の電話で「女の人の名前?」と口走った少年の台詞も解りやすすぎて「刑事ともあろうものが何故気付かないのよ~~」と思ってしまう。最後のローラ・リニーの表情も「もしかしたら、義娘が妬ましかったこの人が全部仕組んだことなんじゃないの?」と思わせるほどオーバーだったし.....。ただ、ティム・ロビンスとマ-シャ・ゲイ・ハーデンは素晴らしい。助演賞が取れることを祈って......。(あ、でも渡辺謙もとってほしいな) 【showrio】さん 6点(2004-01-29 10:45:10) |
33.ショーン・ペンが出てくる映画って「俺様」って文字が彼の額に浮き出して見えちゃって、なんか鼻白んじゃう。素直に映画を見せてくれない。マーシャ・ゲイ・ハーデンは「ミラーズ・クロッシング」の頃とは別人のように上手い女優になったなー。 【mimi】さん 6点(2004-01-28 22:38:19) |
32.3人の俳優の演技はもちろん素晴らしかったが、ローラ・リニーがかなりよかった、最後のパレードでの目がとても印象的。暗い気持ちで映画館を出たが、その後考えれば考えるほど面白い、この映画。「ミスティック・リバー」っていい題名つけたなと思う。 【いざ、ベガス】さん 7点(2004-01-25 00:19:02) |
31. 泣いた。俳優たちがみんな上手いのは当然だが、特にT・ロビンスと マーシャ・ゲイ・ハーデンは素晴らしかった。せつない、あまりにせつない。そしてローラ・リニーのラストも前半で人のよさそうに見えた笑顔が悪魔のように見えるあたり凄い。ローレンス・フィッシュバーンのキャラは映画に小気味良いリズムとアクセントを加えている。実に重厚な映画だった。 【GO】さん 9点(2004-01-24 21:53:26) |
30.エンディングロールでかなり苦悩した。この映画自体、一体何が言いたかったのか、もの凄く考えた。良い映画だったのかそうでないのかさえも、判断つきかねた。考えに考えた挙げ句、パンフレットを買った(笑)。読んでみてやっと、内容の軸が理解できた。(所詮私の理解力なんてそんなものだ・・)一見サスペンスものに見える映画だが、テーマは全然違う所にある。「無邪気さを失った(奪われた)瞬間」「それぞれが背負った傷」「孤独、葛藤、愛情、憎悪、そして深い悲しみ・・」それら全てを飲み込んで流れるミステックリバー・・。人は大きな流れ(運命)に飲み込まれて生きていくしかないのか・・。あの時あんな事が無ければ・・。運命の深い悲しみと残酷さをを描いた作品だと思う。この劇中、一番悲惨だったのはデイブの妻だろう。ラストシーンでのパレードの華やかさと対照的な彼女の悲痛さは、よりこの作品の残酷さを物語っていると思う。この映画の難解な役を見事演じ切った役者達は素晴らしかった。難点を言えば、敢えて映像が焦点を一点に集める撮り方をしてるのか、背景や人の顔がやたらとぼけていて、ちょっと見づらかったのと、個人的には誰にも心を開かない、孤独を背負うベーコンの役をもう少し丁寧に描いて欲しかったなと思う。(パンフ読むまで、よく解らなかった・・)正直、難解な映画だと思う。私は映画通でも何でもないので、この作品を理解するのは大変だった(^^;;。そして色々考え抜いた結果、9点をあげたいと思う。良さを解るには、努力の必要な映画もあると思うし、まあそれもありだと思う。 【深海】さん 9点(2004-01-24 20:42:58) |
29.納得できない事だらけだが、何から何まで納得できてしまってはこの映画の魅力も半減でしょう。そもそも、特別な人たちの物語ではなく、我々のだれもが、ジミー、デイブ、ショーンになりうるのではないかと思う。この映画を見終わった後、子供の頃に比べ、今は何とも妙な距離感を持つにいたった友人2,3人を思い出し、私達にあのような事件が起こったら、どうなるのだろうか。と考えとめぐらせてみるも答えは全く出ず、悶々とした余韻だけが残る。ここ数年の映画でここまで心が沈んだ映画はないです。感動、涙もいいが、感動的な展開も大掛かりな動きもなく人の心を静かに動かす(沈ませる)力も良い映画の条件ではなかろうか。この映画には静かであるがそういった力に溢れています。こういった映画がもっと増えてくれる事を願わずにはいられない、良作です。 【犬】さん 9点(2004-01-24 00:27:46) |
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28.《ネタバレ》 重くて深い映画ですね。1回くらいじゃ全て理解出来ん。でも、重すぎてあんまり見たいとは・・・。結局、人生一歩間違えれば、何が起こるか?被害者になるか?加害者になるか?わからんってトコなんですかね。人生は怖いぞと。作品がハッピーで終わらないのは別に構わないんですが、デイブが少年を逃がすシーンで自分の過去と重ね「逃げろデイブ!」と叫ぶシーンは、遣る瀬無かったなぁ。十字架を背負って生きるジミーも憐れといえば憐れ。嫁さん2人も対照的だったな。 【ロカホリ】さん 7点(2004-01-23 00:13:57) |
27.重厚な作りですね。ずっしりきました。人生は清濁併せ持つ川、「川の流れのように」過ぎていく。。。 【バチケン】さん 8点(2004-01-22 21:54:48) |
26.《ネタバレ》 原作が私に合わないのか、それとも脚本・演出が駄目なのか。ともかく理解に苦しむ。固まる前の舗装道路へのいたずらは25年後も残っているものなんだろうか。そういう「粗さ」が目立つ映画。子供時代の子役と俳優達とのイメージの違いも気になる。おまけにショーン・ペン(ジミー)もケビン・ベーコン(ショーン)も25年前の事件を引きずっているようには全く見えない。セリフでいくら「25年前が…」って言ったって、雰囲気で感じなければ説得力が無い。おまけにマーシャ・ゲイ・ハーデン(セレステ)はあんな設定でいいのか。普通、あんな小さな町で近所付き合いをしてたら、ジミーがどんな人間かわかるはずなのに、あんなことを言ってしまうなんて。混乱してたのはわかるけど、その苦悩の描写がちょっと粗雑で、セレステは実は旦那が邪魔だったのではないかと疑ってしまう。現実はこんなもんだと思うし、人間の闇の部分を描くという意味では良い作品なのかもしれないけれど、もう少し綿密に個々の登場人物を描いて欲しかった。ショーン・ペンはがんばってるけど、愛しい者を失った「痛み」が私には、彼自身の「がんばってる」という「痛み」に見えて、ちょっときつかった。アカデミー賞とるのかなぁ…。 【もっちー・Ⅰ】さん 3点(2004-01-22 20:17:59) |
25.ティム・ロビンスが救われなく非情に感じましたが、テーマは別のところなので何とも… 後味は良くありませんね。ショーン・ペンが良かったかな。ティムも。どうかな。う~む… もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」という宣伝文句は鑑賞後に知ったのでよかったです。先に知ってたら観てなかったな。「スタンド…」好きじゃないし。しかしどこがもうひとつの「スタンド・バイ・ミー」なんだ??? 【じふぶき】さん 6点(2004-01-22 16:44:56) |
24.超濃いショーンとティムに挟まれケヴィン・ベーコンが意外に爽やかで大健闘、見ごたえのある競演でした。ただ作品全体は思っていたより普通の出来。『デッドマン・ウォーキング』的な深さを期待していたんですが。映画館で見るより、むしろじっくり深夜にビデオ鑑賞した方が良かったかも。映像の色合い、全体の静謐さも素敵でしたが、音楽は何カ所か浮き上がっていて邪魔に感じるシーンがありました。 【HIDUKI】さん 6点(2004-01-22 15:15:22) |
23.釈然としない映画。理不尽や不平等が確かにこの世にはあり、それを受け入れるのが大人ということなのだろう。お金出してわざわざ現実のイヤな部分を確認しに行ってしまった。鑑賞後の気分は良くないが、話はよくできてたので見て損は無い。いかにも日曜洋画劇場に出そうな感じ。 【ラーション】さん 6点(2004-01-22 00:39:37) |
22.おすぎが絶賛するほど私の心には響かなかった。でも、せつない物語だね。好き嫌いが分かれる映画だと思うな。役者たちは最高!特にショーン・ペンはやっぱりうまいね。 【T橋.COM】さん 5点(2004-01-19 21:59:51) |
21.《ネタバレ》 ジミーは何で自首しないの?やっぱりアメリカ人には仁義がないんですね。あとジミーの奥さん、あんた自分に都合のいい事ばかり言うなつーの。 【たま】さん 4点(2004-01-19 16:56:37) |
20.「ミスティック・リバー」傑作デスネ~ 人生そのものなのかも知れません、男性がかっこよく見える映画でした。 【ueko・f★】さん 9点(2004-01-19 04:55:31) |
19.個人的にちょっと期待はずれな感を受けました。 作品の完成度やストーリー構成等はいいと思います。 どうしても後味の悪さが引っかかってしまいました。 俳優さんたちはやっぱり名演技ですね! 【自由人】さん 6点(2004-01-18 11:25:01) |