38.ティム・ロビンスが救われなく非情に感じましたが、テーマは別のところなので何とも… 後味は良くありませんね。ショーン・ペンが良かったかな。ティムも。どうかな。う~む… もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」という宣伝文句は鑑賞後に知ったのでよかったです。先に知ってたら観てなかったな。「スタンド…」好きじゃないし。しかしどこがもうひとつの「スタンド・バイ・ミー」なんだ??? 【じふぶき】さん 6点(2004-02-02 14:57:29) |
37.イーストウッドの最高傑作とは私には思えない。出来不出来でいうなら「マディソン郡の橋」の方がずっと高揚感があって心理描写も綿密だったと思う。台詞での説明が多すぎるのに対し、状況説明が不足がちだし、通報の電話で「女の人の名前?」と口走った少年の台詞も解りやすすぎて「刑事ともあろうものが何故気付かないのよ~~」と思ってしまう。最後のローラ・リニーの表情も「もしかしたら、義娘が妬ましかったこの人が全部仕組んだことなんじゃないの?」と思わせるほどオーバーだったし.....。ただ、ティム・ロビンスとマ-シャ・ゲイ・ハーデンは素晴らしい。助演賞が取れることを祈って......。(あ、でも渡辺謙もとってほしいな) 【showrio】さん 6点(2004-01-29 10:45:10) |
36.ショーン・ペンが出てくる映画って「俺様」って文字が彼の額に浮き出して見えちゃって、なんか鼻白んじゃう。素直に映画を見せてくれない。マーシャ・ゲイ・ハーデンは「ミラーズ・クロッシング」の頃とは別人のように上手い女優になったなー。 【mimi】さん 6点(2004-01-28 22:38:19) |
35.イーストウッドって本当に上手な監督なんだなあ、ってちょっと空恐ろしくなってしまいました。それに脚本のヘルゲランドも。(LAコンフィデンシャルも原作を素晴らしく上手に脚色してました)これはとんでもないほど完成度の高い映画でした。僕はたまたまちょうど一年前にルヘインの原作を読んでて、その時の読後感、というのか、ストーブの灯油が切れた寒い部屋で感じた、物語ることだけがもっている、癒される事など恐らく無いであろう悲しみと一緒にのせた人の想いの行き場のなさへの限りない肯定と同情、というか、なんて言えばいいのかはさっぱりわからない、あの高揚感だか、絶望感だかさえわからない圧倒的な心の震え、のようなものをもう一度味わってしまった、というのがものすごい驚きでした。今まで何本も原作を読んだ後映画を見たり、映画を見た後原作を読んだりしてきました。でも、こんなに原作を読んだ後と映画を見た後に感じる、確かに残ってく想い、みたいなものがシンクロした映画や小説はなかったんです、自分の中で。これはとんでもない事だと思うんです。たとえ僕個人の中でしか起きていない事なのだとしても。原作を読み終わった後のあの感じ、あの時の部屋の寒さと心の狂おしさ、みたいなものがもう一度そっくりそのまま甦ってきた驚き。映画は時々奇跡を見せてくれます。僕らは奇跡が見たくて映画を見続けるのかもしれません。でも、本当にすばらしい映画は時に、奇跡が自分自身の身にだって起きるんだ、って信じさせてくれます。僕にとってはこの映画がそんな映画になった気がします。とにかく観てほしい。三人の男優がすばらしいのは言わずもがな、何よりすばらしいのは、マーシャ・ゲイ・ハーデン!僕は彼女がショーン・ペンの家から帰る時にそっと開いている戸棚を閉めながら帰るところだけで訳も無く涙が溢れてしまって、ものすごくびっくりしました。何気ないシーンのなんと完璧な事か!空恐ろしいくらいです。死にたくない、そう思うんなら、僕たちはただただ生き続けるしか無い。たとえ何があろうとも。勇気がないと思っている普通の人間が持っているほんとうの勇気についての物語。二本の足で、二つの目で、一つしかない頭で、たくさんの想いをずっと先まで運んで行く事。正直僕は打ちのめされててまともに感想なんて書けません。観てほしいです。原作も読んでほしいです。 【am】さん 10点(2004-01-28 04:17:53) (良:2票) |
34.エンディングロールでかなり苦悩した。この映画自体、一体何が言いたかったのか、もの凄く考えた。良い映画だったのかそうでないのかさえも、判断つきかねた。考えに考えた挙げ句、パンフレットを買った(笑)。読んでみてやっと、内容の軸が理解できた。(所詮私の理解力なんてそんなものだ・・)一見サスペンスものに見える映画だが、テーマは全然違う所にある。「無邪気さを失った(奪われた)瞬間」「それぞれが背負った傷」「孤独、葛藤、愛情、憎悪、そして深い悲しみ・・」それら全てを飲み込んで流れるミステックリバー・・。人は大きな流れ(運命)に飲み込まれて生きていくしかないのか・・。あの時あんな事が無ければ・・。運命の深い悲しみと残酷さをを描いた作品だと思う。この劇中、一番悲惨だったのはデイブの妻だろう。ラストシーンでのパレードの華やかさと対照的な彼女の悲痛さは、よりこの作品の残酷さを物語っていると思う。この映画の難解な役を見事演じ切った役者達は素晴らしかった。難点を言えば、敢えて映像が焦点を一点に集める撮り方をしてるのか、背景や人の顔がやたらとぼけていて、ちょっと見づらかったのと、個人的には誰にも心を開かない、孤独を背負うベーコンの役をもう少し丁寧に描いて欲しかったなと思う。(パンフ読むまで、よく解らなかった・・)正直、難解な映画だと思う。私は映画通でも何でもないので、この作品を理解するのは大変だった(^^;;。そして色々考え抜いた結果、9点をあげたいと思う。良さを解るには、努力の必要な映画もあると思うし、まあそれもありだと思う。 【深海】さん 9点(2004-01-26 21:14:39) |
33.3人の俳優の演技はもちろん素晴らしかったが、ローラ・リニーがかなりよかった、最後のパレードでの目がとても印象的。暗い気持ちで映画館を出たが、その後考えれば考えるほど面白い、この映画。「ミスティック・リバー」っていい題名つけたなと思う。 【いざ、ベガス】さん 7点(2004-01-25 00:19:53) |
32. 泣いた。俳優たちがみんな上手いのは当然だが、特にT・ロビンスと マーシャ・ゲイ・ハーデンは素晴らしかった。せつない、あまりにせつない。そしてローラ・リニーのラストも前半で人のよさそうに見えた笑顔が悪魔のように見えるあたり凄い。ローレンス・フィッシュバーンのキャラは映画に小気味良いリズムとアクセントを加えている。実に重厚な映画だった。 【GO】さん 9点(2004-01-24 21:53:26) |
31.納得できない事だらけだが、何から何まで納得できてしまってはこの映画の魅力も半減でしょう。そもそも、特別な人たちの物語ではなく、我々のだれもが、ジミー、デイブ、ショーンになりうるのではないかと思う。この映画を見終わった後、子供の頃に比べ、今は何とも妙な距離感を持つにいたった友人2,3人を思い出し、私達にあのような事件が起こったら、どうなるのだろうか。と考えとめぐらせてみるも答えは全く出ず、悶々とした余韻だけが残る。ここ数年の映画でここまで心が沈んだ映画はないです。感動、涙もいいが、感動的な展開も大掛かりな動きもなく人の心を静かに動かす(沈ませる)力も良い映画の条件ではなかろうか。この映画には静かであるがそういった力に溢れています。こういった映画がもっと増えてくれる事を願わずにはいられない、良作です。 【犬】さん 9点(2004-01-24 00:29:00) |
30.《ネタバレ》 重くて深い映画ですね。1回くらいじゃ全て理解出来ん。でも、重すぎてあんまり見たいとは・・・。結局、人生一歩間違えれば、何が起こるか?被害者になるか?加害者になるか?わからんってトコなんですかね。人生は怖いぞと。作品がハッピーで終わらないのは別に構わないんですが、デイブが少年を逃がすシーンで自分の過去と重ね「逃げろデイブ!」と叫ぶシーンは、遣る瀬無かったなぁ。十字架を背負って生きるジミーも憐れといえば憐れ。嫁さん2人も対照的だったな。 【ロカホリ】さん 7点(2004-01-23 00:13:57) |
29.重厚な作りですね。ずっしりきました。人生は清濁併せ持つ川、「川の流れのように」過ぎていく。。。 【バチケン】さん 8点(2004-01-22 21:54:48) |
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28.《ネタバレ》 原作が私に合わないのか、それとも脚本・演出が駄目なのか。ともかく理解に苦しむ。固まる前の舗装道路へのいたずらは25年後も残っているものなんだろうか。そういう「粗さ」が目立つ映画。子供時代の子役と俳優達とのイメージの違いも気になる。おまけにショーン・ペン(ジミー)もケビン・ベーコン(ショーン)も25年前の事件を引きずっているようには全く見えない。セリフでいくら「25年前が…」って言ったって、雰囲気で感じなければ説得力が無い。おまけにマーシャ・ゲイ・ハーデン(セレステ)はあんな設定でいいのか。普通、あんな小さな町で近所付き合いをしてたら、ジミーがどんな人間かわかるはずなのに、あんなことを言ってしまうなんて。混乱してたのはわかるけど、その苦悩の描写がちょっと粗雑で、セレステは実は旦那が邪魔だったのではないかと疑ってしまう。現実はこんなもんだと思うし、人間の闇の部分を描くという意味では良い作品なのかもしれないけれど、もう少し綿密に個々の登場人物を描いて欲しかった。ショーン・ペンはがんばってるけど、愛しい者を失った「痛み」が私には、彼自身の「がんばってる」という「痛み」に見えて、ちょっときつかった。アカデミー賞とるのかなぁ…。 【もっちー・Ⅰ】さん 3点(2004-01-22 20:17:59) |
27.超濃いショーンとティムに挟まれケヴィン・ベーコンが意外に爽やかで大健闘、見ごたえのある競演でした。ただ作品全体は思っていたより普通の出来。『デッドマン・ウォーキング』的な深さを期待していたんですが。映画館で見るより、むしろじっくり深夜にビデオ鑑賞した方が良かったかも。映像の色合い、全体の静謐さも素敵でしたが、音楽は何カ所か浮き上がっていて邪魔に感じるシーンがありました。 【HIDUKI】さん 6点(2004-01-22 15:15:22) |
26.《ネタバレ》 見た後の気分から6点をつけていたが、考える度にこの映画の自分の中の評価が上がってきたので訂正させていただきます。上のまぶぜたろう氏の意見に感服しました。本当にこの映画は様々な人生の見事な縮図だ。悲惨さばかりに眼がいっていた自分には眼からウロコでした。このレビューに居てよかった。以下、訂正前のレビュー//アイ・アム・サムから一転・渋いマッチョなショーン・ペン、影のある役どころが良く似合うティム・ロビンスの演技。3人の過去に絡んだ物語の展開が3人の役にハマっており、役者の個性が十二分に引き出された、とてもアジのあるサスペンスに仕上がっている。最後のあまりにも救われない終わり方は実に後味が悪かったがそれも一興。過ちを犯したショーンが悲観して死んだり逮捕されたりしていたなら、それこそ尻切れとんぼで後に何も残らない、在り来たりな結末になっていたと思う。そんな決まりきった底の浅いオチであれば、それこそもっと後味が悪く何の救いも無いものになっていたかもしれない。決してショーンの生き方を肯定するわけではないが、彼らの物語としては未練が残るこの終わり方でよい。泣きながらショーンの前で無実の罪を肯定したデイブの心には、殺される恐怖より自分の過去を含め人生にピリオドを打つ、大きな諦めが溢れていたのではなかっただろうか。美しい過去を失ってしまった哀れな男、間違いなく彼にとっては、あの結末こそが救済だったのだ。ショーンも決して終わりの妻の言葉を全て納得していたわけではない。3人が3人とも傷を負い、それぞれに納得した終焉がここにしか無いことを知っていたんじゃないだろうか。キャッチコピーにある「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」は大間違い。失われた少年時代といってもこの映画に描かれているのは、戻りたいと思うようなあんな美しいノスタルジーではない。自分達の過去に何とか結末をつけたいともがき苦しむ、消し去りたいと思うような悲惨な過去なのだ。 |
25.釈然としない映画。理不尽や不平等が確かにこの世にはあり、それを受け入れるのが大人ということなのだろう。お金出してわざわざ現実のイヤな部分を確認しに行ってしまった。鑑賞後の気分は良くないが、話はよくできてたので見て損は無い。いかにも日曜洋画劇場に出そうな感じ。 【ラーション】さん 6点(2004-01-22 00:39:37) |
24.《ネタバレ》 小説での登場人物を損なわないようにした結果、ショーンやセレステの存在価値が激減しているように思います。 ショーンの心理描写や設定がよくわからないので、妻からの無言電話に彼が謝罪の言葉をかけるシーンでは「何を謝罪しているのか」ボクにはまったくわかりませんでした。 小説ではセレステとデイブの間は「仲は悪くないが心がどこか離れている」夫婦でスタートし、デイブが返り血を浴びて帰ってきた夜、セレステはデイブに初めてときめきを覚えます。それにより彼女の心は「妻」の部分と「恋人」の部分が同居する、という印象をもちました。だから、ジミーに「デイブが怖い」と打ち明けるときも「デイブの隠れた狂気」が怖いのだけでなく、「デイブの痛みを受け入れていけるか」不安な恋人の気持ちが混じっているのだと思ったし、ジミーにデイブが返り血を浴びて帰ってきたことを告白してしまうのも、そういう自分では抱えきれない不安を打ち明けたんだと思えました。だから、ジミーの奥さんが「デイブの話しをあなたにするなんて」とジミーに語りかけますが、妻としてはそうでしょうが、恋人としてはセレステの気持ちは理解できなくない、そういう心の動きがありました。 しかし、映画での彼女がおびえたのは「デイブの狂気」であって自分の心の内面とは受け取りにくい。「デイブの話しをあなたにするなんて」という、弱い人間としか映らない(弱い人間ではあると思うのだけど) だから、映画版でデイブがジミーに刺されるシーンで、デイブがセレストとの生活に希望を見出しているのは可なり違和感があります。映画版では彼らは心を通じ合わせていたのだろうか、と思えてしまう。それに心理的な面で言えば、デイブがショーンやジミーだけでなく、セレステにまで心を開けなかったり、少年性愛者に衝動を掻き立てられるのはあの4日間のせいだけでは説明できない。周りのデイブに対する視線が変わったことで、デイブは「みんなに」心を開けなくなったんじゃないだろうか。どうにか全部を描ききろうとした結果、全員の心理描写がうすっぺらくなったり、違うものになったりしてしまったような印象でした。 【TEN】さん 4点(2004-01-21 12:18:55) (良:1票) |
23.おすぎが絶賛するほど私の心には響かなかった。でも、せつない物語だね。好き嫌いが分かれる映画だと思うな。役者たちは最高!特にショーン・ペンはやっぱりうまいね。 【T橋.COM】さん 5点(2004-01-19 21:59:51) |
22.《ネタバレ》 点をつけるのがとても難しい。映画の出来で言えば8点以上でもいい。でも内容でいえばラストが納得も共感もできなかったので7点以下。3人の少年たちの過去のいきさつ、25年後の彼らの暮らしや家族、娘の殺人事件をめぐる展開など、丁寧な脚本と演出はとてもいい。最初のいたずらをするところだけで3人のそれぞれの性格を見せてしまうなんていうのはすごい。共感できなかったのはラストのほうの部分。ジミーの妻が「家族を愛し守るあなたは正しい」などという言葉。あの行為の後こんな利己的な独りよがりは納得できない。まるで今のアメリカに重なって見えてしまう。監督がこれを肯定的に言っているのか、皮肉で言っているのか真意が分からないので確信がないが、どうも前者のような気がする。私はとても理解できないしデイブが哀れすぎる。ショーンの最後にとった行動も疑問だし、娘が殺された理由も他にもっと説得力のあるものがあると思う。こういうマイナス感情を除けば俳優はそれぞれ見ごたえがあり(特にT・ロビンス、M・ゲイ・ハーデンなど)、因果報応的プロットや前述したあれこれも良くできている。総合で7.5といったところだが、ラストの後味の悪さからあえて辛く7点。 【キリコ】さん 7点(2004-01-19 17:36:22) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 ジミーは何で自首しないの?やっぱりアメリカ人には仁義がないんですね。あとジミーの奥さん、あんた自分に都合のいい事ばかり言うなつーの。 【たま】さん 4点(2004-01-19 16:57:23) |
20.どのように評価すればいいのか…私の中では二つに分かれている。ただ、サスペンス物として観るべきものではないような気もしている。もう少し歳を重ねる事によりこの映画の私の中の位置づけも変わるだろうな、感じている。イーストウッドの到着した境地がこの映画の人生観なんだろうか? 【クルイベル】さん 6点(2004-01-19 09:58:38) |
19.「ミスティック・リバー」傑作デスネ~ 人生そのものなのかも知れません、男性がかっこよく見える映画でした。 【ueko・f★】さん 9点(2004-01-19 05:18:39) |