4.オープニングのゲロンパのリアルさにはさすがに参りましたが、ハッピーエンドなラブストーリーも悪くは無いと原点回帰させて頂きました。意外と伏線めいたものが散りばめられておりラストの展開は「あっ」とさせられる。偶然からくる必然の面白さ、主人公二人のおかしなドラマに、切ないストーリーも絡め盛りだくさん。タイトルロールを演じた彼女、「イルマーレ」では主役にも関わらず存在感は薄かったですが、今回はクルクル変わる表情(ブサイク顔も含む)にのびのびした演技でよかったです。物語の間に挿入されるちゃちなドラマ(劇中劇)や臭いセリフはそのまますぎてこっ恥ずかしかったですが、全体的には嫌味なく見れました。またまた韓国映画の株が上がりました。ラストの制服姿でのストップモーションも良かったです。”前半戦”では二人の出会いから盛り上がりまで、”後半戦”では二人の苦悩、そして”延長戦”でその後の彼らのストーリーという3部構成の展開も中々。又随所随所でちょっとしたトリックがあって(”延長戦”で思い出の木に来た”彼女”が出会った老人が待ちつづけて老け込んでしまったキョヌと思わせようとしたり、”前半戦”のゲロ事件の現場に居合わせた老人がその木の老人だったり)心憎い演出でした。