18.《ネタバレ》 救いのない結末で後味は良くないですね。デイヴの運命があまりにも不憫で・・・。それに単細胞の私はジミーがデイヴを殺害したのに、なぜショーンはすぐにジミーを逮捕しないのかしら?などと考えてしまいました。納得できる結末ではなかったけど、映画の中の話だから、こういう結末もアリかと受け止めてます。俳優陣の演技は見応えがあって良かった。ショーン役を演じたケビン・ベーコンがショーン・ペンやティム・ロビンスに比べるとあまり見せ場がない分、他の二人に比べて印象に残らなかったのが残念です。 【はっぴ~】さん 6点(2004-01-15 02:23:33) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 この作品は「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」などという売り方をしてはいけないのでは・・・?イーストウッドの演出は手堅いし、演技陣(特にティム・ロビンス)も揃って好演しているにもかかわらず、後味が悪いので心を打つところまではいかない。自分はこの映画について「よく出来たサスペンス人間ドラマ」以上の評価は出来ない。ちょうど二年前に見た、同じくアカデミー賞の最有力候補と言われた「イン・ザ・ベッド・ルーム」 を見終わった時と同じような印象を持ちました。これも「眼には眼を」的で、アメリカっていう国はやっぱこういう結末のほうが受け入れられるんだろうか・・・。少し哀しくなった。 |
16.《ネタバレ》 ショーンペンがビックリするぐらい不幸背負い込み過ぎや。。。 【ヒロヒロ】さん 6点(2004-01-14 21:31:06) |
15.事件のすべての真相が明らかになり、物語が一応の「結末」を見た後、映画はあたかもエピローグのごとき短いシーンを用意する。それは街の感謝祭の日のパレードで、そこには映画の主要人物たちが一堂に介するのだ(ただ1人を除いて…)。そして、そこでマーシャ・ゲイ・ハーデンが、パレードに参加している自分の幼い息子の名前を呼び、手を振る。声に気づいたのか、きょろきょろと見回す息子…。この映画の中で、誰もが何か取り返しようのない「間違い」を犯している。それがひとつの殺人事件を“複雑”なものにしていくのだけれど、中でも、いちばんその「間違い」によって一生を苦悩の中に生きねばならないのが、たぶんマーシャが演じるこの彼女だろう。そんな彼女が映画の最後に見せた哀れて痛ましい姿に、文字通り魂がペシャンコに潰れる想いがしたのは、きっとぼくだけじゃあるまい。物語の中心にある事件は、まさにひとつの“悲劇”だが、それ以上の“地獄”を、イ-ストウッド監督はマーシャ・ゲイ・ハーデンの役柄に描き出してみせる。一体、これまでの映画にあって、ここまで残酷で、悲痛で、過酷な「深淵」をありありと見せつけるものなどあったろうか。ベルイマンやシュトロハイムですら、ここまでの凄みと痛みを与える作品は作り得なかったとぼくは断言したい。…確かにショーン・ペンをはじめとする役者たちの演技も、25年の時を経て繰り広げられる運命的な巡り会いを緻密にドラマ化した脚本も、文句なしに素晴らしいと思う。けれどそれ以上に、このパレードのシーンを、最後に、しかもあくまでさりげなく置いてみせたクリント・イーストウッドにこそ、ぼくは畏怖する。これを、イーストウッドの作品だからとか、ミステリーだからとか“色眼鏡”でもって見ることだけはやめてほしい。これほどの映画は(いや、他のどの芸術ジャンルにおいても!)そうはない。いや、もはや唯一無二だとすら言ってもいい。当然の満点です。 【やましんの巻】さん 10点(2004-01-14 18:39:24) (良:6票) |
14.オープニングとエンディングのピアノの音色がいいです。事件以来3人は棘を残しながら、時が止まったままの者、法の正義を信じる者、力こそ全てと信じる者へと別れて行く。3人の妻達の存在が、25年間のそれぞれの生き方を語っている。抜けていない棘は、25年間心の中に膿を溜めこみ、それぞれのヤリ方で噴出する。これは偶然起こった出来事ではなく、起こるべくして起こった事件なのだろう。本編とは全く関係無いがジミーの考え方、生き方=米国なんでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-01-13 22:30:10) (良:3票) |
13.どのように評価すればいいのか…私の中では二つに分かれている。ただ、サスペンス物として観るべきものではないような気もしている。もう少し歳を重ねる事によりこの映画の私の中の位置づけも変わるだろうな、感じている。イーストウッドの到着した境地がこの映画の人生観なんだろうか? 【クルイベル】さん 6点(2004-01-13 10:13:56) |
12.遺憾ながら、前評判とは全く裏腹にごく普通の地味なサスペンス映画でしかなかった。映像は重厚、演技陣は優秀、シナリオも良く練り込まれていて何一つ問題はないのだが、美しすぎる映像と音楽、演技者達の演技の素晴らしさにストーリーが全然追い付いていない違和感が大きい。これだけの重厚感で盛り上げておきながら、あのオチはないだろう、というのが率直な感想。のっけからショーン・ペンの絶叫する「She's my daughter!」に涙を絞り取られ、予告編で何度も観たはずのティム・ロビンスの苦悩に振り回され、マーシャ・ゲイ・ハーデンの混乱に翻弄され、実に役者の存在感が際立つ作品なのであるが、後に残されるのは人生観もへったくれもないベタベタのミステリー。要するに偶然が巻き起こす運命のいたずらについて、過去を仮定法で回顧する形で「誰の身にも起こり得たこと」として描きたかった意図はわからなくもないが、物語のたどり着く結論が結局人生を変え得るのは教育でしかないという言われ尽くしたメッセージであることの不毛さに脱力した。前半の展開の速さに、「スリーパーズ」の失敗をここで是正しようとしているのかな、という妙な納得はあったが、「スリーパーズ」で児童虐待に励んでいたケビン・ベーコンに、大学教育によって低所得層からの脱出を果たした「勝ち組」を割り振ったのは冗談としか考えられない。クリント・イーストウッド御大は既に1作1作を遺作のつもりで撮っているのに違いないし、それだけの気迫の込められた作品ではある。限りなく良い評価をされる可能性の高い作品だし、おそらく賞レースでも沢山の賞を手にするだろうが、御大と呼ばれるほどの巨匠になってから傑作をモノにする監督が極めて少ないのもまた事実である。イーストウッドよ、誰もあなたに厳しいことが言えない状況は理解できる。でもあなたは決してハリウッドを一括している場合ではないと思うよ。私はあなたのファンです。 【anemone】さん 6点(2004-01-13 06:44:41) (良:4票) |
【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-01-12 21:36:07) |
10.《ネタバレ》 早い時間にティム・ロビンスが犯人ではないと判ってしまったし、ラストが異常に長く感じた。評判の高く期待が大きかったので少しガッカリした。でも、まあまあじゃないでしょうか? 【ぽじっこ】さん 6点(2004-01-12 18:55:10) |
|
9.最近の映画にしては珍しい、シリアスで重厚かつ感動的なヒューマンドラマ。じっくりと練られた構成に驚嘆しました。ストーリーが展開するにつれ、3人の過去もだんだん明らかになっていき、いい意味で息をつく暇がない。主役の3人の演技も見事です。ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンはもとより、ショーン・ペンの演技が素晴らしい!アイ・アム・サムの影を全くひきずっておらず、それとは正反対の役柄を演じていて、あまりの巧さに感激しました。そしてクリント・イーストウッドの手腕には改めて感心させられました。音楽まで手がけているなんて……。ハリー・キャラハンは、渋くてカッコイイだけではなかった! 【Ronny】さん 9点(2004-01-12 14:46:48) |
8.実力俳優3人の濃厚な競演、監督クリント・イーストウッドの真摯な映画作りに対する姿勢により、相当に濃密で優れた映画であることは間違いないのだろうが、やはり個人的にはこの映画は好きになれないという結論に終始する。そのあまりに救いの無い顛末には反感を覚えるしかなく、決して良い映画とは思えなかった。致命的だったのは、ラストにきてチグハグなケビン・ベーコン演じるショーンのキャラクターだ。あの描き方では説明不足だし、他の2人とくらべると人間描写に完成度がなかったように思う。ケビン・ベーコンの演技は素晴らしかっただけに残念だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 3点(2004-01-12 00:29:35) |
7.ショーン・ペンということになるんだろうなぁ、やっぱ。でもね、この演技がイイとかスゴイってことが頭のどこかに引っかかってる限りは、娘さんが死んでも感動できないヒネクレた逆説も存在しちゃってる・・・のは私だけかな?「娘を殺されて半狂乱の」ショーン・ペンの演技を頭ン中で評価してる私が常にあったりして。と言いつつもそれなりには面白かったけど。 【トム&クルーズ】さん 7点(2004-01-11 02:35:49) |
6.T・ロビンスのトラウマに苦しむ、脅えの演技がとても上手かった。助演賞が獲れると良いなと思いました。「もし、自分だったら」という部分に、運命というものの重さを感じ、映画が終わった後にも、色々と考えさせられてしまいました。アメリカの公式サイトがとても良かったので、是非!! 【イチヨウ】さん 9点(2004-01-10 23:44:42) |
《改行表示》5.宣伝文句の“もう一つのスタンド・バイ・ミー~”、あのほろ苦さなんてものじゃない。主演男優三人の演技は誰も彼もが出色。悲痛と憎悪に走るショーン・ペンはもちろんだが、個人的にあの時を境に自分を失ったティム・ロビンスを。ローレンス・フィッシュバーンの存在感も大きい。一つの事件がその後の出来事の様々な要因を生み、偶然と必然をからめて総ての人に振りかかる展開が何とも痛ましい。作品賞と主演または助演男優賞を是非獲ってもらいたい作品。 【Mr.MONK】さん 7点(2004-01-10 23:39:17) |
4.《ネタバレ》 サスペンス映画に意外な結末を期待している訳ではないのですが、この映画のラストはあまりにもそのまますぎでした。しかも、救われない終わり方。あまり個人的には好きになれない映画でした。 期待しすぎて観たせいもあって、評価は辛めになってしまいました。 【ぱんこ】さん 4点(2004-01-10 22:36:41) |
3.静かに、重く、そして切ない。ちょっとでも触れると破裂しそうな緊張感の中、3人の主人公の物語が進行していく。過去の"事件"も相まって、ラスト近くになると見ているこちらまで緊張感に包まれる。ただ、ちょっと難しいかな。 【Andy17】さん 7点(2004-01-10 20:10:48) (良:1票) |
2.傑作との誉れが高いこの作品。繊細で緻密、残酷かつ優美な物語。「語らずして語られる」3人の25年間。黄昏どきの空のように淡く、もの悲しく、しかし美しい映像。静かだが胸に響く音楽。そして完璧としか形容し得ない俳優の演技。劇中のどの一瞬を切り取ったとしても「傑作オーラ」がぷんぷんと漂う作品。だがそれゆえに、なんだか自分はひどく疲れてしまったのである。簡単に言ってしまえば大人の映画、ということなのでしょう。 追記:背景が白くて字幕が読み取れない、ということがこの映画に限らずあります。その辺ちゃんと考えてくれよん 【紅蓮天国】さん 6点(2004-01-10 17:59:45) |
1.《ネタバレ》 25年前の悲劇を今もそれぞれに引きずる3人。彼らにとって、この映画の結末はある意味では救済なのかもしれない。音楽や効果音など、個人的に好きでない面があるのだが、それでも、これ程までに深い余韻を残す映画が最近あっただろうか。哀しみに満ちた物語を演じる3人の演技は、一級品でありながら調和が取れていて、素晴らしいの一言である。 |