19.私がこの映画の好きなシーンは3つ。1つ目、アディがラジオの話のオチを先にばらすところ。ひとりぼっちでラジオだけが話し相手であったことがわかりグッときます。2つ目、リボンのアップから引いたアディのふくれっ面。「似合わね~」と思っている見事な表情です。3つ目、アディが母と二人で写った写真を取り出し、母のポーズをマネするところ。生意気ながら母への思いが透けて見えてウルウルッときます。う~む、やっぱりテイタム・オニールばかりだな~。禁酒法下のアメリカ、親子の情感を乾いたモノクロームのタッチで描いた秀作です。 【彦馬】さん 9点(2004-10-24 22:17:11) (良:4票) |
18.モノクロ映画はどうしても見づらい部分が多々あるものだが、この映画はモノクロにも関わらず何も見づらい感じが無かった。ストーリーの内容としては平凡だし、なんかどこかで見たような感じが続くのだが見終わった後が他の映画と違った。やはり、主役の二人がなせる業なのだろう・・・この後どうなったのか続きが見たくてしょうがない。 【taron】さん 9点(2004-09-28 21:05:06) (良:1票) |
17.したたかな子供は嫌いだ。善良な人を騙す詐欺師も嫌いだ。だけど良い話だなぁ、これ。泣けた。 【べんちゃんず】さん 9点(2004-09-14 01:01:29) |
16.お互い悪態をつきながらも次第に心を通わせていく展開と、二人の名コンビぶりが最高にイイ。しかも、ハラハラドキドキするシーンもしっかりと用意されており、最後まで間延びすることなく見せてくれた。たしかにカラッとしたモノクロ映像にしたのが正解で、1930年代のノスタルジックな気分をも十分味わえる。ラジオから流れ出る懐かしいメロディに、店内のシンプルだがレトロなセット美術も雰囲気充分。また、画面の隅々まで細心の注意を払っており、このように丁寧な仕上げ方は大変好感が持てます。そして言うまでもなく、様々な表情を見せるテイタム・オニールのカワイさに尽きるでしょう。とくに車内での、正面から捉えたアディの満足げな表情が抜群にイイ。それもこれも、相手役が本当の父親であるライアン・オニールの名コーチぶりがあればこそ。忘れた頃また見たくなる、そんな愛に溢れた名作。 【光りやまねこ】さん 9点(2004-07-16 10:46:29) (良:1票) |
15.詐欺を働きながら食い扶持を稼ぐのには感心できないが、聖書の押し売り(亡き夫からのプレゼント)の場合は、騙された方も“幸せな気持ち”になれるので多少譲歩しよう。アディが加わることにより、お金持ちからしか金額を要求しないのも良い。が、だからと言ってお金持ちから巻き上げるのもどうかとは思うが・・・。少し偽善チックな設定であるものの、そんな“人間くさい”ところが良いのでしょうね。 好きな場面は、車での親子喧嘩のシーン。口論の様相が非常にリアルに面白く表現されている。DVDの特典でも語られているが、あのカット割り無しの長まわしは凄いですね。納得がいくまで時間をかけて何度も取り直したようです。確かにテイタム・オニールの才能も認めますが、監督の作品にかける情熱も素晴らしい。テイタム・オニールのアカデミー賞受賞(助演女優賞)は、監督の力量無しには有り得なかっただろう。 気の利いた台詞も沢山あり、アディが新聞の“景気が回復傾向”という記事を読んで「私も安心したわ」には思わず笑ってしまいました。あと、冒頭の曲の歌の「紙の月でも本物になる」という詩が、上手くラストシーンに絡んできて何とも言えない感動が沸いてきます。 名作と呼ぶに相応しい要素を全て兼ね備えた作品であると言えます。 【おはようジングル】さん 9点(2004-05-14 17:15:41) (良:2票) |
14.淡々としていて、なおかつほのぼの。本当の親子が演じる親子(?)の掛け合いが不思議な感じがして面白い。テータム・オニールはかわいいけど、美人じゃない。どう考えても精神年齢発達し過ぎ。親父は娘がこんな役柄をやることに抵抗はないんだろうか。まぁくだらないこと考えないで、微笑みながら見るのがよろし。 【ぷりんぐるしゅ】さん 9点(2004-04-10 09:38:38) |
13.アディの何気ない行動や表情で、感情が細やかかつストレートに伝わってくる。テンポも軽快で一つ一つのエピソードも面白いが、作品のほとんどがアディの可愛さで成り立っていると言っても過言でない。初めてリボンをつけた時の渋い顔が最高。 【ラーション】さん 9点(2004-04-07 16:35:06) |
12.テイタム・オニールが上手くてかわいかった!!夜中に一人でお母さんの写真を見てポーズをとるところは、かわいくて可笑しかった。タイトルの意味を考えながら観ると、あ~そういうことか~と自分なりの解釈ができて面白かった。ラストはこれしかないけど、意外な気もした。 【Mプ】さん 9点(2004-03-27 00:56:31) |
11.ティータム・オニールがかわいいですね。この映画を見たのはもう20年も前ですが、未だに子役がいい味出してるな、と思えるいちばんの作品です。モノクロの味わいもいいよね! 【のん、大好き】さん 9点(2004-01-13 19:36:42) |
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10.初見はいつだったかも憶えてないくらい昔に観たけれど、ほろ苦くて楽しくて自然と顔がほころぶ作品でした。三日月を見るとコレを思い出します。ライアン・オニールと愛娘のテイタム、物語の中ではモーゼは否定するけどアディはひょっとしたらこの人がパパかもしれないという想いを持っている。アディの要領の良さと子どもであることも幸いし、モーゼと二人荒稼ぎの旅が始まる。テイタムはとりわけ器量よしでもないし、どちらかといえば大人顔の子。演技力もさることながらテイタムのそのルックスもアディをより魅力的にしたのだと感じる。やっぱり映画は演じる役者自身のルックス、雰囲気もかなり重要だ。 突然動き出した車を追いかけ飛び乗る二人、その時にはホントの親子かどうかなんてもうどうでもよくなっているのね。紙のお月様でも信じれば本物になる、見えるってことね。 【envy】さん 9点(2003-12-31 00:59:41) (良:2票) |
9.記念撮影用に作られた張りぼての月と、見せかけの誠実さで聖書サギを繰り返すモーゼの張りぼての人生、一見父と娘に見えるんだけど実際のところは赤の他人かも知れない張りぼての親子。タイトルにもなった「ペーパー・ムーン」の比喩するところが実に上手いな、と思わされた作品。主人公アディは詐欺師のモーゼも手玉に取るほど並外れた頭の回転の持ち主で、たぶんコレは本当の親子なんだろうなぁと思わされるが、最後までこれははっきりしない。美人ではないし愛嬌があるわけでもない、大人びたアディのふてくされた演技に史上最年少のオスカーは納得モノ。残念ながら親娘ともども、一瞬の輝きで終わる過去の人になってしまったが、才能ってそれだけじゃ輝き続けることができないんだよな、という一つのお手本にはなったと思う。でもこの映画のテイタム・オニールはやっぱり上手い。当代きっての色男で実際にも女グセの悪かったモーゼ役のライアン・オニールも、この役が一番のハマり役。このタイミングで敢えてモノクロで勝負して来たピーター・ボグダノビッチの目のつけどころもスゴイと思う。古臭い画面づくりが、独特のノスタルジックな雰囲気を作り出すことに成功している。カラーで撮ったらタダのファミリー映画になっちゃってましたね。 【anemone】さん 9点(2003-12-06 12:50:17) |
8.ロードムービーって好きじゃないんですけど、これは別。心が温かくなります。親子って知って自然な演技が納得できました。 【もちもちば】さん 9点(2003-10-02 02:12:36) |
7.あのテーマ音楽もとてもいいし、どうしようもない父親と賢い子供というパターンの元祖だと思う。ちょっと切ない風味もきいてこれぞ名作だと思った。 【ジェイムズ】さん [地上波(字幕)] 9点(2003-06-26 06:56:38) |
6.私が産まれる前の作品ですが今見ても全然古さを感じさせない映画だと思います。 【滝さん】さん 9点(2003-06-20 05:18:19) |
5.小粋なコメディ。ナマイキ顔のテータム・オニールがたまらなくチャーミング。お札を数える仕草とか、大人の女にライバル心を燃やす表情なんかとても演技とは思えません。テータム・オニールの作品を他に何本か観た記憶があるのですが印象深いのはなぜかこの1本だけ。あんなに上手なのにブレーンに恵まれなかったのかな? 【Rei】さん 9点(2003-05-22 19:12:28) |
4.実の親子によるロード・ムービー。大人の女ぶってみせるアディがいじらしい。観ていてほのぼのとした気持ちになれる、大好きな作品です。 【あでりー】さん 9点(2003-04-14 20:54:11) |
3.旅をする2人の微妙な距離がいい。ラストもありがちな終わり方だけど、素直にいいなと思える。 |
2.人生の価値感がわかる物語。あの子供の賢さには参った。おもしろい。 【未来】さん 9点(2002-05-01 18:40:07) |
1.小さな主人公、ティタム・オニールの怪演(?)には舌を巻く。流石に最年少アカデミー賞記録を作っただけのことはある。昨年「シックス・センス」のオスメント君が受賞できなかったことが話題になったが、この少女ほど上手くは無かったような。しかしハリウッドのジンクス「子役は大成せず」って言うのは、ティタムを差していることも事実。そのことがより以上に哀愁を感じさせた。 【イマジン】さん 9点(2001-02-05 12:16:38) |