2.ご存知の方もいると思いますが日本公開のめどがたたずネット署名運動などが
起き、現在は何とか公開が決まったらしいところです。たまたまこうして知ることが
できてしかも見る機会を得ることができましたが、偶然に感謝するやら
ずっと考え続けているやらこれをどう評価するやら、いろんなことでいっぱいです。
映画買付のことなど分からないけれど、アカデミーにふさわしい高価格と
テーマ・話題性・出演者などを考えると結局どこも買付に至らなかったという
話もある意味うなずけます。が、それを上回って余りある力がありました。
テーマは一言で言うと
ベルギー植民地時代に少数派ツチ族が優遇された不満が爆発した結果の悲劇、
ルワンダ虐殺ですが、
主人公はホテルのベルギー本社の白人に助けを求める。国連幹部が
泊まっていたから安心している。連発される「白人が助けてくれる。」
分かっています、世界がルワンダに背を向けた結果なのは。
それでも・・・ 元植民地アフリカ社会が陥っていたこと、どうすることもできなかった
国連軍のこと、「まあなんてひどいニュースなの、でも人々はこう言ったあと夕食を食べるだろうね」
と本音を吐き帰っていったジャーナリスト。いやっていうほど考えさせられ、
今でもやめられません。この映画のことを知ったら何としてでも見るべきです。