チェンジリング(2008)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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チェンジリング(2008)

[チェンジリング]
Changeling
2008年上映時間:142分
平均点:7.63 / 10(Review 206人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-02-20)
ドラマ犯罪ものミステリー実話もの
新規登録(2009-01-08)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2019-06-07)【Olias】さん
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監督クリント・イーストウッド
演出バディ・ヴァン・ホーン(スタント・コーディネーター)
キャストアンジェリーナ・ジョリー(女優)クリスティン・コリンズ
ジョン・マルコヴィッチ(男優)グスタヴ・ブリーグレブ牧師
ジェフリー・ドノヴァン(男優)J・J・ジョーンズ警部
コルム・フィオール(男優)ジェームズ・E・デイヴィス警察本部長
ジェイソン・バトラー・ハーナー(男優)ゴードン・ノースコット
エイミー・ライアン(女優)キャロル・デクスター
マイケル・ケリー〔男優・1969年生〕(男優)レスター・ヤバラ刑事
ピーター・ゲレッティ(男優)タール医師
デニス・オヘア(男優)ジョナサン・スティール医師
フランク・ウッド(男優)ベン・ハリス
ガトリン・グリフィス(男優)ウォルター・コリンズ
湯屋敦子クリスティン・コリンズ(日本語吹き替え版)
壤晴彦グスタヴ・ブリーグレブ牧師(日本語吹き替え版)
内田直哉J・J・ジョーンズ警部(日本語吹き替え版)
平田広明ゴードン・ノースコット(日本語吹き替え版)
脚本J・マイケル・ストラジンスキー
音楽クリント・イーストウッド
編曲カイル・イーストウッド
レニー・ニーハウス
撮影トム・スターン〔撮影・照明〕
スティーヴン・S・カンパネリ(カメラ・オペレーター)
製作クリント・イーストウッド
ブライアン・グレイザー
ロン・ハワード
ロバート・ロレンツ
製作総指揮ガイヤー・コジンスキー
配給東宝東和
美術ジェームズ・J・ムラカミ(プロダクション・デザイン)
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス〔編集〕
ゲイリー・ローチ
録音ジョン・T・ライツ
グレッグ・ルドロフ
その他レニー・ニーハウス(指揮)
あらすじ
愛息のウォルターと2人静かに暮らすクリスティン。ある日、彼女は仕事に追われるあまり、息子との大切な約束がありながら帰宅が遅くなってしまう。しかし、そこには待っているはずの息子の姿はなかった。彼女は警察に相談するが、警察は十分に取り合ってくれない。絶望と悲しみに打ちひしがれるクリスティン。半年後、そんな彼女のもとに警察から吉報が。ウォルターが見つかったと言うのだ。しかし、駆けつけた彼女を待っていたのは明らかに別人の男の子だった…。
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12
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13.《ネタバレ》 ケチのつけようがない傑作。イーストウッド氏の近年の作品は、全部傑作じゃないか。凄い。凄過ぎる。普通、映画監督っていったら、働き盛りぐらいが一番脂のってて、晩年の作品てのは大概は「いかにも晩年」的な作風で終わるものなんだけど、イーストウッド氏は違う。どんどん進化していく。どんどん上へ昇って突き抜けて、誰も到達出来ない高みへと達してしまった。まさに心揺さぶられる、珠玉の一品。精神病棟を解放してあげた仲間の女性との無言の見つめ合い。僕はあのシーン好きだな。言葉なんかいらないよね。うん、これが映画ってもんなんだよ。それにしても、ついこの前も冤罪事件があったし、テクノロジーは進歩しても、80年経っても人間は全く変わっていないんだということを痛感してしまった。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 9点(2009-07-24 21:50:47)
12.《ネタバレ》 感動しました。まっすぐな一本道をなんの迷いもなく最後まで歩ける映画です。見ていて邪念が起きませんし(この人なんでこんな服きてるんだろ、とか、このエピソード辻褄あってない、とか)、主人公に素直に感情移入できます。そんな映画、実は少なかったりしますもんね。アンジェリーナ・ジョリーってこんなに素晴らしい俳優だとは、これを見るまで知りませんでした。いやあ、実に感動。
ケルタさん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-28 18:30:54)
11.《ネタバレ》 久々に映画に感情移入できました。一緒になって悔しい思いをしたり、泣いたり、絶対に戦ってやる!という気持ちにさせられました。アンジーの熱演が冴え渡ってました。誰しも自分が可愛いし地位も名誉もつい欲しくなる。でも、そのために罪の無い誰かの声を無視して踏みにじることは許されません。殊に警察は事件に巻き込まれたとき頼れる唯一の存在なのですから。そういう意味でも、実話を基にしているだけに恐ろしさを感じさせられましたね。もし裁判制度まで腐敗していたらと思うとぞっとしますが、そこは救いが有ったのでスカッとしましたし安心しました。とは言え、この作品では道徳や正義を押し付けてくるわけでは無く、どう見るかは個々人に委ねられています。ただもう少し警察側の人々のバックグラウンドが観たかった気もします(2時間という枠ですから監督も大変だったと思いますが)。さて、ラストに息子と再会し抱き合うというようなお涙頂戴の筋書きに持って行かず、勇敢だったウォルター少年の逸話脚色を加えて「hope」で締めくくった監督のセンスは見事です。
ClocheRoseさん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-15 20:02:00)(良:1票)
10.《ネタバレ》 ノンフィクションとのことだが、創作もふんだんに組み込まれている。特にノースコット死刑後の物語はすべてフィクションらしい。ロス市警の腐敗っぷりを強調していたが、実際はそれほどでもなく、割とまともに(?)捜査していたらしい(あくまで映画の内容と比べて)。そのあたりは、映画を面白いものにするために、致し方なかったのだろう。
あるまーぬさん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-05 01:50:41)
9.《ネタバレ》 一般論として人の命は平等です。でも主観においては違う。見ず知らずの他人より友人の命の方が重い。あるいは親類縁者の方が。より家族の命の方が大事。そして何より自分の命が一番。自分は30年あまりこの価値観で生きてきました。でも今は違います。自分の命より大切な命が存在します。その命がもし奪われたら、自分はどうしたらいいのか。想像がつきません。いや想像したくないというのが本音。母が問い掛ける「私の息子を殺したの?」はこの世で最も口に出したくない言葉です。ただ、現実に悲劇は存在する。これまでも、これからも。事故で、病気で、犯罪で、小さな命が失われる。その時、残された家族はどうしたらいいのか。加害者と被害者の対面。男は母親に真実を伝える事が出来る唯一の人間でした。彼の言葉で、母親は地獄の底に突き落とされるはずだった。しかし区切りをつけることで、救われたとも思う。でも男は真実を語ることを拒んだ。彼女を傷つけるのが怖かったからじゃない。自分の罪を再認識するのが怖かったから。この後に及んで神に赦されて死のうなんて虫がいい。男は最期にコリンズ婦人を生殺しにした。ラストシーケンス。主人公の目には確かな希望の光がありました。僅かでも息子が生きている可能性があるなら、その希望を糧に生きていけるのが親というもの。母親はかくも強い。でもその強さを新たな人生へ踏み出す力へ変えて欲しかったとも思います。彼女の境遇は身につまされる。明日の自分で無いと言い切れない。だから強くあって欲しいと願います。子を想う親の強さ。現実と向き合う強さ。強さとは一体何なのか考えさせられました。希望が在るが故に前に踏み出せないことが、本当の地獄かもしれません。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-13 20:08:08)(良:2票)
8.《ネタバレ》 終盤で他家の息子が保護され、窓越しに打ち明け話を聞いたコリンズ夫人は、おそらく我が息子の行為に『人類究極の愛』を感じ取れたのだと思います。「これで私も息子も捨て身で生きられる(生きられた)」との思いが、彼女のいう『希望』なのではないでしょうか。
gatto_grassoさん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-10 16:31:11)
7.《ネタバレ》 身長が7センチも低く、割礼してあったことを確認してから「この子は私の子じゃない!」と騒ぐのは遅すぎだと思ったが、まぁいい。 連れられてきた子供が学校で本人かどうかの確認を先生やクラスメートの前でしてもウォルターであることを貫き通す理由がわからない。実話と言ってもこの少年の心理だけは理解できなかった。
かのっささん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-02 13:10:30)
6.《ネタバレ》 予告編よりも本編の方がずっと出来が優れている映画っていうのは珍しい。たいていは期待を裏切られてしまう事が多いのに、これは逆でした。何回か予告を観た限りでは、「行方不明になった子供の入れ替え(チェンジリング)のハナシ?だったら、近所や学校の先生と面通しさせれば一発で解決じゃん?」程度のサスペンスタッチ「だけの」内容なのかと思っていた私が浅はかでした。喜怒哀楽あらゆる感情、観ている人間の五感を揺さぶらずにはいられない手法は相変らず健在。歳を経る毎に枯れていく訳でもなく、更にパワーアップした底無しの馬力搭載、御大イーストウッド監督の正統派演出に全編圧倒されまくりです。まるで何層にも綿密に重ね合わせたパイ生地を、サクサクと食べ進めていくようなずっしりと腹にくる満足感、しかも胃にもたれない後味。とにかく「自分はたった今、非常に質の高い映画を観たんだ」という感想しか直ぐには言葉が出て来なかった。見ごたえという点では、私が観た最近公開作の中では群を抜く出来栄え。ラスト近く親子鏡越しでの再会対面シーン、アンジーの頬を伝う一筋の涙に、自分は北朝鮮日本人拉致被害者横田夫妻他、ご家族の皆さんの姿をついオーバーラップさせてしまい思わず目が潤みました。イーストウッド自身が、まさかあの事件を意識していたとは思えませんが。「言わなくてはいけない事は、声を上げて言うべき時に言うべき。自分からは喧嘩を吹っ掛けない」というイーストウッドのメッセージを僕は強く受けとめたいと思う。最後にこの長尺を「スター演技」ではなく、「女優演技」で支えきったアンジー、ブラボー!!
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-02 11:44:15)
5.《ネタバレ》 何度もここでエンディングかと思わせる場面があったが物語は淡々と最後まで克明に描写していく。ストーリーには特に重要ではないと思われる犯人の絞首刑までもストレートに描き観客の目をそらさせない。無惨な猟奇殺人は気を重くさせるが、最後まで息子の死を明らかにせずかすかな望み持たせたエンディングがせめてもの救いか。
kaaazさん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-01 21:46:06)
4.《ネタバレ》 オープニング、エンディングの音楽のセンスが良いです。殺人犯は何故少年を狙い罪を犯していたのかを明らかにしてほしかったです。精神病院の職員役たちの演技が上手いので、感情移入できました。悲しいのだけど、希望を持って生きていく、一人の女性のストーリーです。自分の子供を殺された母親の苦痛は想像に絶しますが、悲しみが癒えないなら、初めから子供なんぞ存在しておらず、産んでいなければよかったとまで思うはずです。息子の生存の確率がたとえ0.01%でも信じたい。彼女は辛かっただろうなと思う。こういう質の良い映画で、人の痛みがわかり、愛が増えて、世の中が良くなるといいですが。
さくらさん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-28 20:42:04)
3.《ネタバレ》 この映画を万人にお勧めするか?って聞かれたら、正直に言って相手を選びます。
私はこの映画を楽しみました、いや楽しんだと言うより、他人の人生を2時間の間共有できたと言うべきかとも思います。つまり主人公が悲しむ時に私の心も悲しみ、また主人公の怒り、恐れの全ての感情が映画を見ている私の心の中で渦巻きました。この意味で、この映画はイーストウッドらしい冷徹なほどに徹頭徹尾第三者目線で描きつつも、彼なりの深い愛情を持って描いた秀逸な映画と私は評価します。(以下ネタバレあります)
イーストウッドの最近の作品は運命に翻弄され続けながらも懸命に自分を見失わないように生きた人物を描く傾向が強くなってきている、と感じるがこの映画も同様に思う。多くの観客はそれが史実でなくても母と子の劇的な再会を望んでいると分かりながらもそうは作らない。たとえ興行的にはそちらが正義であってもだ。しかし、史実では犯人がウォルターの殺害を裁判で認めているにも関わらず映画では曖昧に描く事で、生涯ウォルターの生存を信じて探し続けたコリンズ婦人に対するイーストウッドの深い愛情を私は感じるのである。そして最近のイーストウッドの映画に共通して(矛盾するかもしれないが、)人生に対する「深い愛情あるニヒリズム」が清々と流れいてると感じずにはいられない。
クルイベルさん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-25 12:45:45)(良:1票)
2.《ネタバレ》 とにもかくにも息子を強く強く想う母の姿が胸を打ちます。たとえ相手が敵意むき出しの高圧的態度で迫ってきても、この母親は温厚で保守的であり反撃に転じませんし、悲しくても辛くても嬉しくてもボロボロ涙して泣くのですが(化粧が濃いのが良い)、どんな目に会っても決して挫けずメチャメチャ強いのです。この強さの原動力がアメリカ人の好むような不正に対する正義感からくるのではなく、母の子を想う一途な愛からきているのが良いです。最後に母親と犯人が面会するシーンがあるのですが、薄暗い部屋でアンジーの顔に光が当りまるで聖母のようになります。ところが息子の話が聞けないと一転し、非暴力的な彼女が犯人に対してはじめて手を上げるのです。しかし彼女が怒るのは犯人に対する怒りからではなく息子の生存を信じ、確認したいからであり、この映画が素晴らしいのはまさにそこの所で、最後の瞬間まで一貫してどこまでも息子を想う母の愛を描ききっているから美しいのだと思います。その証拠に正義を代表し大勢を引き連れて闘う牧師ジョン・マルコヴィッチにしっかりと焦点があたるのは、闘う時ではなく母親に警察の悪徳ぶりを教授する時だけなのです。
ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-24 18:23:21)(良:3票)
1.《ネタバレ》 イーストウッド監督は、正直言ってそれほど好きではない。たんたんとストーリーが流れていき、初見では何を伝えたいのかが理解できないことが多い。世間一般では評価されているが、苦手としている監督の一人でもある。
イーストウッド監督に対して苦手意識を持っている自分であっても、本作は“素晴らしい”と認めざるを得ない作品に仕上がっている。今まで観てきた映画とは“次元が異なる”と言っていいほどの完璧なデキには驚きを隠すことはできない。
まず、全体に漂う“空気感”が他の映画とはまるで異なる。張り詰めた緊張感は切れることなく持続しており、映画内の世界に完全に引きずり込まされる。あらゆる意味において“現実”よりもリアルさを感じられる。
ストーリーについては、通常のイーストウッド監督作品同様に、たんたんと流れていく。ミスを認めようとしないLAPDを過度に非難するような感情は込められていない。犯人に対する憎悪のような感情も深くは込められていない。クリスティンに対しても、哀れみを誘うような過度な感情も込められていないと思う。
そのような感情は深くは込められてはいないが、被害者の子どもたち、加害者の子どもを含めて“子ども達に対する深い愛情”が注がれていることに気付かされる。
そしてLAPDを非難することよりも、子どもに会いたい、子どもを捜して欲しいという“母親の愛情の強さ”がしっかりとした基盤となり、彼女の強さや行動に対する原点になっていることに気付かされる。
アンジェリーナ・ジョリーの演技はまさにパーフェクトだ。セリフだけではなくて、表情が素晴らしい。表情だけで何もかも語っているほどのレベルになっている。
彼女に対してセリフを語っている者の表情よりも、セリフを聞いている彼女の表情に深く魅入られてしまったほどだ。彼女だけではなく、すべての演者がパーフェクトとしかいいようがないほどのキャスティングには脱帽だ。
ラストに関してもまさに秀逸だ。残酷なストーリーかもしれないが、本作にはきちんと“希望”が描かれている。クリスティンは永遠に“希望”を持ち続けることができたと感じられるものとなっている。救いのあるラストには、まさに“映画らしさ”を感じられる。そしてイーストウッドの映画に対する愛情もまた強く感じられる。
10点を付けられないのは、受け手である自分の未熟さの問題であり、映画自体は満点といっていい。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-22 21:26:36)(良:3票)
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【点数情報】

Review人数 206人
平均点数 7.63点
000.00%
100.00%
200.00%
320.97%
410.49%
5104.85%
62612.62%
74622.33%
87234.95%
93316.02%
10167.77%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.16点 Review18人
2 ストーリー評価 8.23点 Review26人
3 鑑賞後の後味 7.42点 Review26人
4 音楽評価 7.54点 Review22人
5 感泣評価 7.47点 Review23人
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【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
主演女優賞アンジェリーナ・ジョリー候補(ノミネート) 
撮影賞トム・スターン〔撮影・照明〕候補(ノミネート) 
美術賞ジェームズ・J・ムラカミ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
主演女優賞(ドラマ部門)アンジェリーナ・ジョリー候補(ノミネート) 
作曲賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 

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