11.ノーマ・デスモンドが怖い 昔の栄光にすがって過去のなかで生きている女の悲しさが狂気に満ちていて恐ろしいです。 この女に現在というものは存在しないですね。それが時の厳しさを教えてくれたと感じました。 【たましろ】さん 9点(2003-10-15 00:46:54) |
10.【sayzin】さんと全く同じ意見です。言いたい事全部、書いてくれちゃってます。ここから先、引用→ 今となっては特に目新しい題材ではなく目新しい作りでもありませんが(古~い映画に詳しい人は色々と楽しめるらしい)、ラストの三段落ちには正直唸った。ウイリアム・ホールデンが死ぬのは最初に分かっていること。そしてグロリア・スワンソンの狂気も最初から分かっていたこと。しかし、執事が監督になることによって狂気と哀愁が増幅されるラストになっていたとは! いみじくもカメラの前に立つスワンソンに、実はスワンソン以上に過去にしがみついていた執事が「アクション!」をかける。狂人が演出する狂人の演技、こりゃいくら何でもブラック過ぎる…(その他諸々、ビリー・ワイルダーって人は相当性格悪いのか?)。この映画、ただ事じゃ済まされません、まさに、その通りだと思います。まさに完璧な評価です。 【マリサ】さん 9点(2003-06-10 17:25:47) |
9.シリアス映画もお手のものですね。今作においてはラストに強烈な印象を残す、メイクアップを施し、階段を下りるシーンでのグロリア・スワンソンのおぞましい顔、そしてライトを一斉に浴び、一世一代の演技を魅せる。まさに非の打ち所のない終わり方、コメディ映画でもそうだが、ホント最後の仕上げがよろしい。映画館で見ると、また新たな発見がありそうですね。 【ゆたKING】さん 9点(2003-05-12 18:15:33) |
8.《ネタバレ》 この映画はとにかく『凄い』としか言えません!後半のグロリア・スワンソンのこれでもかというくらいの発狂ぶりは、とても恐ろしくて凄いですね。なのに、、、何故スワンソンは主演女優賞をもらっていないんだろうか?あのイカレぶりは『ミザリー』のキャシー・ベイツだって目を丸くすると思う。「おかしいなあ」と思うのは俺だけですか? 【ピルグリム】さん 9点(2003-02-11 10:00:14) |
7.2回見た。かなり好き。古いのに退屈しないで最後までみれるのがすごいです。 【あああ】さん 9点(2003-02-02 15:56:26) |
|
6.ビリーワイルダーが名監督ということは当然知ってはいたのだが、彼はコメディ映画の巨匠という認識だったので、オープニングでまずビックリ。しかも、かなり若い時の作品と知って、再度ビックリ。なにより脚本が本当に面白い。人間の持つ、どうすることもできない弱さが、主要3人を通していろんな意味で描かれていて、泣けてきてしまった。やはり、素晴らしい監督というのは、若いうちに必ず傑作を撮るののなんだなあ、と嘆息。先日、BSでしていたR・ヂュパル主演の初期のルーカス作品(題名ど忘れ)を見た時も同じことを思ったような気がする。日本は、どうして映画界に天才がいかなくなってしまったのだろう。それが悔しい。 【showrio】さん 9点(2002-11-25 15:23:56) |
5.見事な脚本で最初からぐいぐいと引き込まれる。ラストのグロリア・スワンソンがめちゃくちゃ怖い。この場面、映画館のスクリーンで観なくて良かったと本当に思う。ビリー・ワイルダーという人の名監督ぶりに今更ながら感嘆する。派手なCGや特撮が無くても面白い映画は作れるという見本である。 |
4.真剣に見入ってしまった。一度お蔵入りした(しかけた?どっちだったっけ)理由も分かる。スワンソンにも、シュトロハイムにも、あまりにも残酷すぎる内容だ。よく出演OKしたなあ。それにしても、ストーリーが面白い。オススメ。 【さくら】さん 9点(2002-07-27 23:27:30) |
3.(ネタバレ注意) 今となっては特に目新しい題材ではなく目新しい作りでもありませんが(古~い映画に詳しい人は色々と楽しめるらしい)、ラストの三段落ちには正直唸った。ウイリアム・ホールデンが死ぬのは最初に分かっていること。そしてグロリア・スワンソンの狂気も最初から分かっていたこと。しかし、執事が監督になることによって狂気と哀愁が増幅されるラストになっていたとは! いみじくもカメラの前に立つスワンソンに、実はスワンソン以上に過去にしがみついていた執事が「アクション!」をかける。狂人が演出する狂人の演技、こりゃいくら何でもブラック過ぎる…(その他諸々、ビリー・ワイルダーって人は相当性格悪いのか?)。この映画、ただ事じゃ済まされません、9点献上。 【sayzin】さん 9点(2002-06-06 00:11:27) |
2.所謂サイレントの時代には本作のタイトルと対をなす「サンライズ」という傑作があり、執事のマックス役のシュトロハイムが監督し、映画のオールタイムベストには必ず顔を出す「グリード」があり、劇中、グロリア・スワンソンが道化て扮するチャップリンの一連の作品は言うまでもないが、スワンソン自身「チャップリンの役者」に出演してたりする。スワンソンが劇中語るように映画が最も輝いていたのはサイレントの時代であり、映画は音声というものを得た替わりに見る者に与える夢を失い、また、質そのものもノーマのキャリア同様、凋落(つまりサンセット)の一途をたどっているのだろうか・・・という危機感をワイルダー自身、本作製作当時に抱えていたことは想像に難くないが、映画を撮り続けることの必然を見出そうとし、得た答えが(誤解を承知で言えば)最早映画とともに心中するしかない、というものであるがゆえ逆説的に作品に永遠の生命を吹き込む、という何とも皮肉な離れ業をやってのけたことには只々敬服するしかない。つまり、本作のオープニング、死人のモノローグから始まるという当時としてはえらく斬新であった手法も「終わりから始まる」という永遠の時間軸の中を生き続ける、ということからその必然が理解できよう。すなわちエバーグリーン。 【ダイ】さん 9点(2002-03-07 12:19:31) (良:1票) |
1.ビリー・ワイルダーによるハリウッドの内幕ものですが、この映画は結構シリアスで、サスペンス色も加味されている。往年の栄光にすがる映画女優と、売れない脚本家と女優の家に仕える執事の奇妙な共同生活。印象深いオープニングから始まるフラッシュ・バックも見事な手法で、ワイルダーの映画にしては珍しく陰鬱な調子で映画が進められていく。お見事な残酷物語。 【チャーリー】さん 9点(2002-03-06 17:05:59) |