58.エイリアンシリーズではこの映画を一番最後に見ましたが、本当の怖さ、という点ではこれが一番ですね。最初にコレを見ればよかった!!と後悔しました。エイリアンが何か知らないで見てたら多分怖さも倍増したでしょうね。この作品ではなかなかエイリアンが姿を現さないので…。閉塞間のある場所で姿なき敵から逃げる、この手の映画の中ではだんとつに好きな作品です。ただ私は登場人物に感情移入してしまうので毎回犠牲者が出るたびに嘆いてます。 【CEDF】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-02-08 20:54:34) |
57.《ネタバレ》 私はこの映画、「セックスとジェンダー」という体と精神両面から男性に虐げられる女性の深層恐怖を「異性人=エイリアン」で表現した作品と認識しています。他の方も述べられているのですが成長したエイリアンはまさしく男性器のメタファー、卵という媒体を通じて生まれたチェストバスターは望まれない妊娠=レイプへの恐怖を表しているようにしか思えません。そして平凡パンチを口の中に押し付け殺人をもくろむアンドロイド、これなんかはあまりにも露骨な男尊女卑主義者の典型でしょう。マザーコンピューターは「おふくろさん」にも関わらずやることはパワハラ、この皮肉。リプリーが一人になってからこの映画は素晴らしい展開を見せていますがそれは彼女が対するのはエイリアンだけではない、パワハラやセクハラといった人の心の奥底に潜む暗い、「目に見えないもの」への反抗・戦いだからこそ。もう一つ、最後に彼女が振り絞って歌う「君は僕の幸運の星」~「雨に唄えば」だよ!このセンスに脱帽。こういった世界観を生み出せるか単なる勢いかが監督スコットとキャメロンの違いであり、この作品は監督スコットの最高傑作。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-12-31 20:15:51) (良:3票) |
56.《ネタバレ》 とてもいい! なんかもう、「エイリアン」という文字が浮かび上がってくるところからカッコいい。 並外れたセンスを感じる。 デザインが素晴らしい。 ギーガーのクリーチャーデザインはもちろんのこと、背景の宇宙船や装置がとても良い。 それが過剰じゃなくて、必要最低限の機能的なデザインだからリアルに感じる。 今観ると、「昔のSF映画」の良さがあると思う。 色彩は色鮮やかというよりも、むしろモノクロで、その色あせた感じが落ち着いていてカッコいいと思う。 宇宙の「黒」と、宇宙船の銀色がかった「白」とが対比されているように思えた。 エイリアンは生物的だけど、どこかメカニカルな感じがする(ロボットとは違う)。プラスチックとか、そういう無機質な感じがするけど、デザインが昆虫のように複雑な形態でグロテスク(生物的)だ。 なんだかエイリアンの赤ちゃんは「男性器」にしか見えない。 エイリアンは暗闇に隠れてあまり表に出てこないし、人が殺される(過剰な)描写もあまり出てこない。しかしそこがいい!あえて見せない。だから映像がうるさ過ぎないでリアルだ。 そして静寂的な怖さもあり、暗くて不気味な雰囲気もあり、全体的にクールだ。 また、この頃は「組織」の存在感も不気味だ。 そして独特のリアリティがある。 やはりシリーズ第一作目はリアリティを徹底している。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 01:18:27) (良:2票) |
55.《ネタバレ》 久しぶりに見ました。何度みてもドキドキしながら楽しんで見ることが出来ます。画面を暗くして予算不足などで不自然なところを誤魔化しているところもあると思うんですが、そのことによって一層リアルに恐怖を感じるように出来ててウマイなぁと感心してしまいます。登場人物が少ないということも宇宙の中で自分達以外に味方がいないっていう孤独感や絶望感をうまく表現しているように感じました。 今見るとセットなんかがずいぶん古臭く感じる映画なのに面白いってこと変わんないもんですね~。 ひとつ気になるのが最後にノストロモ号を爆破するシーンで、宇宙空間で爆破しているのに爆音が響くっていうのが不自然でした。まあ無音にすればクライマックスがつまらないシーンになってしまうので仕方ないといえば仕方ないですね。 そういう点もあるけれど全体の完成度は素晴らしいです。CGバリバリ使って爆薬で全部ふっ飛ばせばいいっていう最近の映画にも見習ってもらいたいです。 【赤紫】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-13 23:18:43) |
54.肝心のエイリアンが最後の最後まで、どんな姿か解らずハラハラ、ドキドキでスリル満点でした。最高の演出でした! 【憲玉】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-10-08 20:02:50) |
53.《ネタバレ》 小学生の頃の友達が牛乳を口に含んでバッタバッタと暴れ回って、アッシュが狂った状態のモノマネをよくしていたのを思い出しました. 【くまさん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-02 07:05:12) (笑:3票) |
【ニコレット】さん [地上波(吹替)] 9点(2005-11-08 18:12:22) |
51.公開当時はスターウォーズに代表されるように,折りしもSF映画ブームのど真ん中。「SFは痛快!」,「SFは未来!」といった享楽色に染められていた。そんな時に,一発ドカンと投下されたのが本作である。上映が始まってしばらくすると館内には絶叫と悲鳴が交錯しだし,「うるさいのー,まったく…」とぶつくさ言っていた私も,気がつけばパンフの端から恐る恐る覗き見る始末。劇場でこれほど恐怖した映画はなかった。孵化したエイリアンが乗組員を次々と襲っていくところは,とても怖ろしくて正視できない。H・R・ギーガーの異界の住人を思わせるエイリアンの造形が一役買っているのは今更言うまでもないが,煎じ詰めればリドリー・スコットのディテールに対する異常なまでのこだわりが,これら恐怖のすべての源泉ではないか。つまりそれはノストロモ号の重苦しいリアル感(航空機部品で造ったという)であり,スモークを効果的に使った光と影の演出であり,そして極限に追い込まれた人間の放つアドレナリンの臭い等である。実際,乗組員達の絶望がスクリーンから色濃く漂ってくるようで,息苦しくなる。聞くところによると,リドリー・スコットは撮影直前まで,俳優達にエイリアンがどのような姿なのか明かさなかったらしい。映像で観る彼らの恐怖はまぎれもなく本物であり,我々もまた期せずして監督の意図に乗せられてしまう。SF映画史の上位にランクされるべき傑作だ。 9点。 【Roxy】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-05 09:16:22) (良:2票) |
50.エイリアンの造型、設定はもはやひとつの芸術で、これについてはもはや何も言うことがない。あの異形の、しかし魅力的な怪物は映画ファンの記憶にいつまでも留まり続けるだろう。 ストーリーはホラーの常套を踏んでいるようで、『ブレードランナー』のようなハードボイルド的な渋い演出が多い。登場人物が一人ずつ死んでいくのは確かだが、いたずらに派手な死に方をさせるのではなく、静かに、非情に殺されていく。息が詰まるような暗闇の閉塞感のなか、たった一人で怪物と向き合わなければならないあの緊張感には吐き気すら覚えた。 音楽と音響の使い方がまた超一流。怖い場面で派手で陳腐な音楽を流したりはしない。個性的でなおかつ映像とマッチする音楽もすごいが、ここぞという場面ではむしろ沈黙が神経に響く。呼吸、衣擦れ、機械の作動音、エアロックから漏れる空気の音、時計が秒を刻む音――普段はなんでもない音が大きく感じられ、神経は今にもぷちんと切れてしまいそうなほどに張り詰める。自分の心臓の音さえ聞こえてきそうな気がした。 ところで、エイリアンのデザインなど、性的な要素が盛り込まれていることも興味深い。かの『エクソシスト』が、ロウソクの燭台の影を男性器に似せたりして人間の潜在意識に強く訴えるようなイメージで恐怖を促したというが、こちらの方がずっとあからさまである。 【no one】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-05 17:12:13) (良:3票) |
49.何度か劇場で観て、ビデオでなら今も観ている作品です。最初の劇場鑑賞はギーガーとシド・ミードのデザインを画面で味わいたいというのが第一動機でした。まだホラーに免疫がないときだったので、かなりつらい思いをしました。時期的には「シャイニング」や「遊星からの物体X」と近く、「エクソシスト」「オーメン」と領域を広げてきたホラー映画が更なる展開をしたエポック作品といえるでしょう。 2作目も高く評価しますが、どちらを先に観てもそれほど問題が無く、娯楽アクション嗜好の強いSFファンなら2作目、シリアスSFのファンなら1作目から楽しむことをお勧めします。 【昌兵衛】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-04-15 12:27:20) |
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48.《ネタバレ》 最後のエイリアンが死ぬシーン、とっても悲しくなりました。 【ストライダー】さん 9点(2004-09-07 22:50:26) (笑:1票) |
47.傑作です。いい映画ってジャンルを超えた何かが あるんですよねー。この当時のホラー映画の地位って とても低かったと思いますが、エイリアンがそれを 変えたと思います。エイリアンのデザインてホント 斬新ですね。ああまた観たくなって来た・・・(ビデオ) 【なみこ】さん 9点(2004-08-15 13:44:59) |
46.今観ても抜群の怖さと不気味さがあります。敵の姿をポイントポイントでしか見せないことで恐怖を煽る手法がバッチリ決まっている。武器らしい武器もなく抵抗しなければならない人々の絶望感に加え、機械(マザーコンピュータとアンドロイド)までもが敵であることが次第に分かってくる展開がサスペンス感にダメ押ししています。 【次郎丸三郎】さん 9点(2004-07-07 15:33:52) |
45.SFホラーの傑作。得体の知れないエイリアンを、最後の最後までほとんど全身を映さず、得体の知れないままにしていることで緊張感がよく保たれている。逃げ出せない閉鎖空間の中での戦いも、コテコテな設定ながら絶妙に恐怖を引き出している。傑作。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-06-26 00:11:59) |
44.あまりのオリジナリティの高さ故、映画界に「SFホラー」なる言葉を造らせてしまったとんでもない作品。 宇宙空間に漂う宇宙船という密室、決して外へ出ることが許されない閉塞した空間での「恐怖」との対峙というプロットを用いて、見事に観客を震え上がらせた、まさしくSFホラーの金字塔である。 宇宙船を汚らしく汚してリアルさをかもし出したのも、この作品からではなかっただろうか。 【あむ】さん 9点(2004-05-02 12:47:39) (良:1票) |
43.SFホラーの中で一番好きな映画です。あの緊迫感といったらもうたまりません。密室モノは閉塞感があって胃が重くなるので、中からエイリアンでも出てきそうで…胃を押さえつつ観ました・笑 【ゆうしゃ】さん 9点(2004-03-09 11:52:48) |
42.本作品で秀逸なのがエイリアンそのものだと思っています。卵→孵化したフェイスハガーが被寄生体に幼体を注入→ある程度大きくなった幼体(チェストバスター)が食い破りながら被寄生体外へ→脱皮しながら成体(エイリアン)へ。二十顎を持ち、内側の顎が舌の様に出し入れできるという構造に無理がないように後頭部を異様に大きくしたそうです。それがまた美しいまでにグロテスク!どうやったらこの様な生物を創造できるのであろうか。この後、この手の映画はたくさん出ていますが、エイリアンそのものに打ち勝たない限りこの映画を超えることはないと思っています。 【中岩無洋】さん 9点(2004-03-02 11:06:59) (良:2票) |
41.そう、幼い頃にこの映画は最初の卵が割れて飛び出すことまでしか見せて貰えなかった。なのでラストまで完全に見たのは中3ぐらいだった。それほど怖く、スリルに富んだ作品だと思います。SFホラーとしては文句無く素晴らしい映画。満点で無いのは好みの問題だけです。 |
40.宇宙船という完全な密室空間における、地球外生物との壮絶な生き残り戦。恐怖演出のセンスが良いので、単なるビックリ箱にならず、最後まで心地良い(心地悪い?)緊張感に満ちている。もちろん、ギーガー氏デザインによるエイリアンとの相乗効果あってこその名作。 【FSS】さん 9点(2004-01-22 10:39:49) |
39.無機物だか有機物だかわからないエイリアンの質感が良い。いかにも地球には存在しない物質という感じ。密閉空間を逃げ回る話は好きですが、この手の最高峰だと思います。 【番茶】さん 9点(2004-01-05 00:30:34) |