16.《ネタバレ》 大雨が原因でモーテルに集まった10人、このザーザー降り続く雨、みんなビショ濡れがなぜか今回はジメっとした湿気を感じることなく、いい雰囲気で怖さを盛り上げてくれました。ジョン・キューザックとレイ・リオッタ、やっぱりこの二人がノーマルな役で出てくることはないんですなあ。「囚人護送」の絡ませかたがいいわね。最初からあんまり必要じゃないように思えたティミーの存在、しかし昔実父から虐待を受けていたと語られたり、上着を着るリオッタの背中、デモーネイの部屋の鏡に映る人影など「おや?」と思わせられる。「ここで気づける人は気づきなさい」というシーンでしょうか、私は気づくには至りませんでした。「そして誰もいなくなった」的にこっちもあっちもと行く先々で人が死んでいき、ご都合主義のなんでもありに拍車がかかり始め「おい、おい大丈夫?」となりかけたところでタネあかしと、絶妙のタイミングだと感じました。あのオチならそれまでの出来すぎのエピソードはアリと考えます。なるほど「アイデンティティー」かあと、見終わってタイトルが持つ意味を噛みしめた次第です。ティミーが暴力におびえる子どもの人格ではなく、これこそが殺人者であったというのが怖いし、してやられたというところでした。すごいオチだわ。でもレベッカ・デモーネイ、アマンダ・ピート、クレア・デュヴァルの女優三人がギャーギャーわめき過ぎなのが不快。クレアはかなりハマり役ではあったけどね。 【envy】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-10-07 09:59:10) |
15.《ネタバレ》 精神世界を描いた作品として画期的だと思います。多重人格やその治療法について少しだけ予備知識があると(例えばダニエル・キースを読んだことがあるとか)、素晴らしく新鮮味を感じることが出来る作品ではないでしょうか。「そぉかぁ~、映像化するとこうなるのかぁ~っ!」みたいな。人格の統合を殺人に見立てる… ん~、やるなぁ~って感じですね。キーパーソンを一番の「弱者」に設定したのも良かったです。 ただ、このジャンルでは「マルホ」こそが私にとってのベストなので、満点は付けられませんでした。 |
14.中盤以降の意外な展開にただただびっくりです。最後に出てくる“真犯人”は、“一番怪しくない奴が犯人”の法則で言えば簡単に予想できるのですが。この難解な話を90分でまとめた手腕も凄い。 【金子淳】さん 9点(2004-07-01 09:27:26) |
13.好きな展開です。面白かったです。ああいう最後になるとは、誰が殺人を犯していたかは分かったのですが、最後にああなるとは・・・。 【にゃん♪】さん 9点(2004-06-12 19:39:43) |
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11.《ネタバレ》 永久保存版にしたい映像の映画ではないので、満点はつけませんが、サスペンスとしては抜群のストーリーでした。小道具の鍵の使い方や、観客にインディアンの影でストーリーのコンセプト自体に疑問を抱かせて翻弄するあたり・・・今年はこれ以上のシナリオの作品には出会えないんじゃないかな・・・。 【SN】さん 9点(2004-05-02 01:34:10) |
10.《ネタバレ》 どこにも逃げられない場所での連続殺人、そして全員に共通点が・・・。まるで金田一少年の事件簿のようなストーリー。ちなみに私は金田一好きだけど、いや~金田一をはるかにしのぐストーリー展開でした。途中までまんまと騙され続け、落ちがわかった今、もう一回細かく観てみたいと思いました。久々のサスペンスの秀作だと思います。 【ひなた】さん 9点(2004-04-24 23:40:47) |
9.やっぱ、こいつか。推理ものが好きなら簡単に見破れるオチですが、演出がうまくて見破れなかった人も居るでしょう。細かい演出がかなりあって、一つ一つ理解する度にうれしい気分になれます。 【腸炎】さん 9点(2004-03-19 17:17:32) |
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8.意外にも面白かった。「意外にも」なんて言葉使うと映画に失望してる人みたいで自分が嫌になるが・・。面白い映画は犯人がなんとなく分かっていようと面白い。観客を楽しませようと努力しているのは分かるが、けっして媚びてない。それはしっかりキャラクターが作られているからだと思う。ショーシャンクほどは無理だろうが、後々有名作になりそうな予感。 【ぷりんぐるしゅ】さん 9点(2004-03-04 21:33:50) |
7.《ネタバレ》 ドンデン返しも、とうとうここまで来たかと感心したと同時に、今後これ以上の推理モノを創るのは至難の業だろうと率直に思った。”虐待”というキーワードから子供が犯人で、その当時の回想だと推理したのだが、そのような生易しいものでは無かった。”妄想”という、一つ間違えばそれまでの思い入れをすべて台無しにしかねない中、正に挑戦とも言える見事なまでの脚本、演出にはただただ驚嘆させられる。無論ジョン・キューザックの見事にハマッた演技も見逃せない。 【まさサイトー】さん 9点(2004-03-01 03:22:23) |
6.「観客の衝撃」を求め続けて映画史の長い時間の中で作られてきたサスペンス映画だが、数ある名作サスペンス映画が生み出され、人々を驚愕させ、それでもなお今作のように新たな衝撃を観客に与えることを可能にする人間の思考の想像力に感嘆せずにはいられない。「アイデンティティ」というシンプルでストレートなタイトルに今作の強かさと自信を感じる。脚本、映像、展開力、キャスティングが合致した極めて秀逸な心理サスペンス映画の誕生だ。 【鉄腕麗人】さん 9点(2004-02-25 17:50:59) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 まあ確かに妄想であれば、どんな不条理であろうが何でもありな訳で、その点やや安易な結末に落ち着いちゃった感は否めないけど、そこに至るまでの引っ張り方が素晴らしい。やはりサスペンスはテンポが重要。 【Fuzz】さん 9点(2004-02-23 18:16:29) |
4.《ネタバレ》 とにかく脚本が素晴らしい! 巧みな職人技を感じさせてくれる。 どうか心を空にして、この世界を楽しんで欲しい。ほんとは、何であれ そういう態度で臨まないと楽しむことはできないが、この映画を 楽しめないというのは、あまりに勿体なさすぎる!! ● そしてもう一つ、ボブ・ディランの歌のなんと美しいこと! 【NOW】さん 9点(2004-02-01 01:43:20) |
3.《ネタバレ》 私としてはなかなかおもしろいし、よく出来ていたんじゃないかなって思いました。レイ・リオッタは実は悪い奴だっていうのはすぐわかっちゃったんだけど、展開も結構早くて、ドキドキさせられました。まあ、あのオチはちょっと卑怯な気もしましたが。ジョン・キューザックが好きで、役も渋くて素敵だったので、点数的にはちょい甘め。 【カズレー】さん 9点(2003-11-06 00:44:16) |
2.《ネタバレ》 この映画を見終わった後は、人にこの映画をオススメするときにはとても説明に困る映画だなぁと思いました(笑)私はこの映画を見る前は予告編を二度見た程度の情報しか頭に入れていませんでしたのでかなり映画の展開に大変驚かされました。オープニングに精神科医が出て来たあたりで、この映画は多重人格者の話だというのは薄っすら気づきましたが、モーテルとその精神科医が担当している患者の話がつながったときやモーテルで殺人事件がなぜ起きているかの理由を知ったときにはつい「やられた!」と口に出してしまいました。ただ劇場で見終わった後、この映画の内容をちゃんと理解できていない人がいたようで、「結局、あのモーテルで死んだ人たちの死体はどこへ?」という、「今まで何を見てきたの?」と聞きたくなるような声が聞かれ大変残念でした。ヒントがたくさん散りばめられていて、「けっこう分かりやすく作られているのに・・・」と思いました。ここまでハラハラドキドキするサスペンス系の映画を見るのは久しぶりだったので、かなりの汗を手にかいてしまいました(笑)映画が終わるかと思いきや急展開になる終盤の恐怖は計り知れないものがあります。 【はがっち】さん 9点(2003-11-03 01:34:13) |
1.結末がわかったとき、観て良かったと心から思った。 緊張感、恐怖感、満足感抜群!シックスセンスが面白いと感じた人、 オススメ! 【ボビー】さん 9点(2003-10-22 23:33:32) |