5.エンディングロールでかなり苦悩した。この映画自体、一体何が言いたかったのか、もの凄く考えた。良い映画だったのかそうでないのかさえも、判断つきかねた。考えに考えた挙げ句、パンフレットを買った(笑)。読んでみてやっと、内容の軸が理解できた。(所詮私の理解力なんてそんなものだ・・)一見サスペンスものに見える映画だが、テーマは全然違う所にある。「無邪気さを失った(奪われた)瞬間」「それぞれが背負った傷」「孤独、葛藤、愛情、憎悪、そして深い悲しみ・・」それら全てを飲み込んで流れるミステックリバー・・。人は大きな流れ(運命)に飲み込まれて生きていくしかないのか・・。あの時あんな事が無ければ・・。運命の深い悲しみと残酷さをを描いた作品だと思う。この劇中、一番悲惨だったのはデイブの妻だろう。ラストシーンでのパレードの華やかさと対照的な彼女の悲痛さは、よりこの作品の残酷さを物語っていると思う。この映画の難解な役を見事演じ切った役者達は素晴らしかった。難点を言えば、敢えて映像が焦点を一点に集める撮り方をしてるのか、背景や人の顔がやたらとぼけていて、ちょっと見づらかったのと、個人的には誰にも心を開かない、孤独を背負うベーコンの役をもう少し丁寧に描いて欲しかったなと思う。(パンフ読むまで、よく解らなかった・・)正直、難解な映画だと思う。私は映画通でも何でもないので、この作品を理解するのは大変だった(^^;;。そして色々考え抜いた結果、9点をあげたいと思う。良さを解るには、努力の必要な映画もあると思うし、まあそれもありだと思う。 【深海】さん 9点(2004-01-24 20:42:58) |
4.納得できない事だらけだが、何から何まで納得できてしまってはこの映画の魅力も半減でしょう。そもそも、特別な人たちの物語ではなく、我々のだれもが、ジミー、デイブ、ショーンになりうるのではないかと思う。この映画を見終わった後、子供の頃に比べ、今は何とも妙な距離感を持つにいたった友人2,3人を思い出し、私達にあのような事件が起こったら、どうなるのだろうか。と考えとめぐらせてみるも答えは全く出ず、悶々とした余韻だけが残る。ここ数年の映画でここまで心が沈んだ映画はないです。感動、涙もいいが、感動的な展開も大掛かりな動きもなく人の心を静かに動かす(沈ませる)力も良い映画の条件ではなかろうか。この映画には静かであるがそういった力に溢れています。こういった映画がもっと増えてくれる事を願わずにはいられない、良作です。 【犬】さん 9点(2004-01-24 00:27:46) |
3.「ミスティック・リバー」傑作デスネ~ 人生そのものなのかも知れません、男性がかっこよく見える映画でした。 【ueko・f★】さん 9点(2004-01-19 04:55:31) |
2.最近の映画にしては珍しい、シリアスで重厚かつ感動的なヒューマンドラマ。じっくりと練られた構成に驚嘆しました。ストーリーが展開するにつれ、3人の過去もだんだん明らかになっていき、いい意味で息をつく暇がない。主役の3人の演技も見事です。ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンはもとより、ショーン・ペンの演技が素晴らしい!アイ・アム・サムの影を全くひきずっておらず、それとは正反対の役柄を演じていて、あまりの巧さに感激しました。そしてクリント・イーストウッドの手腕には改めて感心させられました。音楽まで手がけているなんて……。ハリー・キャラハンは、渋くてカッコイイだけではなかった! 【Ronny】さん 9点(2004-01-12 14:46:48) |
1.T・ロビンスのトラウマに苦しむ、脅えの演技がとても上手かった。助演賞が獲れると良いなと思いました。「もし、自分だったら」という部分に、運命というものの重さを感じ、映画が終わった後にも、色々と考えさせられてしまいました。アメリカの公式サイトがとても良かったので、是非!! 【イチヨウ】さん 9点(2004-01-10 23:44:42) |