64.初めて観たのが15歳くらいの多感な時期だったということもあって、忘れられない妄想全開の作品です。音楽が良く、画的にも当時の汚れたニューヨークの雰囲気が上手く表現されているのですが、話自体はとにかく内向的。主人公の感情に近いものを少しでも経験したことがあるかないかで賛否は真っ二つに割れます。まず、女性には全く理解されない類の映画ですね。「理解できない」という方が自然だし、これが「よくわかる」という女性の方はちょっと特殊なのかもしれません・・・(失礼)。トラビスの感情は、一部の男性に先天的?に存在する病気みたいなもので、元海兵隊員(ベトナムからの帰還兵?)という設定には特に深い意味は無いと私的に解釈しています。・・・それにしても、ジョディ・フォスターいいなあ・・・。たしか、この映画の頃って、ほぼ実年齢に近い設定だったと思うけど演技が凄く上手い。このころがピーク?だったのかな?・・・あと、トラビスが銃を買うシーンが好きですね。売人とのやりとりがいい感じです。 【長毛】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-03 03:47:05) |
63.マイナスパワー全開で徹底的にネガティブ。完全にイカレまくった映画です。どいつもこいつも狂ってる。モヒカンのトラヴィスはもちろん強烈だが、なぜか「I'LL KILL YOU!!」を連発していたタイムキーパーのオッサンが強く印象に残っている。やはりいい映画って脇役が光ってるもんだなぁ。最初は拍子抜けに思えたオチも、何度か見直すうちにようやく意味が分かり、その凄さにただただ脱帽。評点アップの10点! 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-03 01:06:11) |
62.マーティン・スコセッシとロバート・デニーロのコンビによる最高傑作!スコセッシの力強い演出とロバート・デニーロの物凄い演技、2人にとってこの作品を超える作品はないと言ってもいいぐらいの大傑作!この映画の主人公、トラビスにとっては殺す相手は誰でも良かったと思います。英雄と犯罪者とが紙一重で同居するアメリカ社会に対する物凄い強烈な批判を描いているこの映画の物凄くパンチの効いた不気味なまでの人間ドラマに物凄い衝撃を受けました。あのジャズの音楽も映像と共に見事に作品にマッチしている大傑作映画として忘れることは出来ません。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-18 17:08:33) (良:1票) |
61.鏡の前で予行演習するシーンはたしかに凄い。カメラは鏡に映る、それこそ文字通り主人公の「虚像」をずっと写し続ける・・・。けどこのシーンを今さら見て「おおースゲー!」と感心してる自分がちょっと情けなかったりする(^^;。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-04 12:49:10) |
60.己を反省する視野もその上で現状を改善する術も持たず、タクシーという孤独な密室で腐った街を養分に狂気はぬくぬくと育った。この映画に強烈なカタルシスを禁じ得ないのは、やはり自分の中に小さなトラヴィスが潜んでいるからか。 【kozi】さん 10点(2004-08-09 01:09:41) |
59.最近は「あなたは一人じゃない」とか「僕は一人じゃない」といった言葉が音楽や本やあらゆるものの中に氾濫している。そういう歌の歌詞を作っている人はこの映画をどういう風に見るのだろうか? 孤独に心を蝕まれているトラヴィスは一人じゃないのだろうか? 誰か彼を助けるような人がいるのだろうか? 違う、彼はずっと一人だ。もし現代が舞台ならベッツィも「一人じゃない」とい言う言葉を信じている一人として描かれると思う。でもトラヴィスの不器用な(いささか普通じゃない)行動にあっさりと彼から離れた。タクシー仲間も彼を全く理解はしていないし、大統領候補も他の誰も彼に手を差し伸べたりしていない。トラヴィスは初めから大統領を暗殺しようとか売春宿を襲撃しようとか考えていなかったはず。孤独な彼は自分を自分で絶望から救出しようとしてもがいていた。でも誰も理解はしなかった。現実はそんなものだ。この映画の主人公は社会に特別な人間ではなく、現代にも少なからず存在する。甘い言葉が溢れ返っている今の時代で、そんな言葉の発信者たちはどのようにこの映画を捉えるのだろう? |
58.都会は人間をおかしくしてしまうんだなーと怖くなった。デニーロのイカレ具合も良かった。テーマ曲が耳に残って離れない 【ムート】さん 10点(2004-06-19 02:57:39) |
57.「俺に言ってるのか?俺に言ってるのか?(ニヤリ)」『バックトゥーザフューチャーPART3』でパロってましたなぁ。クライマックスの殴り込みは「中学生男子の妄想度数100パーセント」のカッコ良さ!!シャキーン!!バキューンバキューンバキューン!! 俺的に『地獄の黙示録』の「ワルキューレの騎行シーン」と並ぶ「ヤバいぐらいに痺れるバイオレンスシーン」に認定! ちなみに、高校の時に父と一緒にこのビデオを見た後に父が一言「お前も気をつけろよ」ちょっと、父さん・・・。 【幻覚@蛇プニョ】さん 10点(2004-06-10 01:02:42) (良:1票)(笑:1票) |
56.『タクシードライバー』・・・私はこれ観終わった後自分自身がかなりへこみました。トラヴィスという存在がまるで自分を鏡で見るような想いでした。何かをしたいが何をしたいかが見つからず常に不満な自分がいる。それを打破しようと何かを始めると方向違いで他には認められない。結局他を見限り孤立していく一人の男。まったくもって「はぁ・・・」という溜息しか出なかった覚えがある。共感してしまった自分はどこかが病んでいてトラヴィスを憎めない。そしてトラヴィスを直視出来ない、彼を観るのが辛いんですよ。トラヴィスに私の心の中を覗かれているようで心が痛むんですよ。クズ人間がダメダメ生活を送っているだけのストーリー。出来ればこの映画のトラヴィスの気持ちなんてまったく理解できないような人生を送りたかった。今現在における私の観た映画の中でベスト1であり2度と観たくない映画ベスト1でもある。 【tetsu78】さん 10点(2004-06-03 00:24:20) (良:3票) |
55.痛いくらいにトラヴィスの気持ちが解る。怖さを超えて悲しみが感じられる。 【PAD】さん 10点(2004-06-02 10:59:59) |
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54.《ネタバレ》 学生時代、俺の連れが、この映画めっちゃ好きで、感化されて観たけど、衝撃的やった。こんな世界観もあるんかって思って。初めて危ない奴を映画でみたショック。しかも終わりがハッピーエンド。この時代にこの感性。すごすぎる。でもこの映画観ると、なんか自分鍛えたくなる。「ロッキー」もそーやけど、俺はどっちかゆーたらこっち派。後、なぜか「レオン」見るとこの映画思い出してしまう。おっさんと女の子という組み合わせが似てるからかも。 【なにわ君】さん 10点(2004-05-19 01:57:27) |
53.誰もが持っている心の闇に迫った傑作。タクシーという物体から眺めた汚い景色がこの作品を物語っていた。モヒカン姿でニヤっと笑ったデ・ニーロに心地よさを感じた。 【ゆきむら】さん 10点(2004-04-15 08:38:03) |
52.タクシーのガラスに映り流れるネオンの光跡の美しさ。音楽の荘厳さ。主人公の抱える心の闇。あっと驚くストーリー展開。そしてなんと言ってもデニーロの存在感。すごい映画を観てしまったもんだとは素直な感想です。自分はこの映画を観てある一大決心をしたほど、心が動かされた映画です。 【ちーた】さん 10点(2004-04-14 01:23:14) |
51.賞を取ったレイジング・ブルよりこの映画のデニーロが一番良いと思う。 【Shott】さん 10点(2004-04-06 18:38:36) |
50.《ネタバレ》 今まで見た中で、五本の指に入るほど大好きな映画です。独特の雰囲気が堪らなく好きだし、デニーロの演技も超一流!特に、最後のシーン、ベッツィーと別れる時の穏やかな瞳と、その後の次なる標的を探すかのような眼光の鋭さの対比!お見事としか言う他なし。また、あの独特の雰囲気は、テーマ曲と、デニーロの演技、そしてタクシーからの車窓のシーンから作られているのかも。 |
49.元・引きこもりの僕としてはトラビスの気持ちがよく解る。自分が落ち込んでる時に他人が幸せそうにしてたりするとムカつくでしょ?孤独感が作り出す爆発的な怒りが繊細に表現されています。タクシーという鉄の塊は孤独のメタファーなんでしょうね。 幸せに生きてきた人には彼の気持ちは到底解らないかと思いますが、この映画はトラビスのような人を排他しようとする人々への警鐘なのです。余談ですが、トラビスをベトナム帰還兵に設定した理由は、ただ単に「クライマックスでのプロ並みの銃さばきに信憑性を持たせるため」だそうです。 |
48.《ネタバレ》 You talkin' to me? You talkin' to me? 【NIN】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-02-12 13:05:17) |
47.孤独で悶々とした毎日を過ごし、「こんなはずじゃない」「何かをやりたい」と一人考え込む男の心がズドンと響く。男なら誰でも一度は通過する心理だと思う。彼にとって、少女の幸福は初めからどうでもよかったのかもしれない。欲しかったのはきっかけだけ。爆発後の彼の顔のいかに爽やかなことか。 【ラーション】さん 10点(2004-01-24 02:42:05) |
【犬】さん 10点(2004-01-24 01:22:38) |
45.《ネタバレ》 けたたましいパーカッションと共に、煙の中から立ち上がるタクシー。 フロントウィンドウに浮かび上がる、とろけるようなネオンサイン。 トラビスは言う「俺にもわからない」。 自分の中に満ちている苛立ちの正体。持て余すエネルギーを向ける先。 ニューヨークの街をタクシーで流しながら、自分と同じ孤独の香りを探し求める。 しかし世界はいつも彼の向こう側に立つ。トラビスはそんな世界を憎悪する。 「イカレてるのは俺じゃない、向こうだ」 銃を手に入れ、体を鍛え直し、完全武装を開始する。 シークレットサービスをからかい、鏡の前で勝利の妄想に酔う。 トラビスの行動は、子供じみたヒロイズムと利己的な正義感を糧に加速する。 少女の救出劇をカモフラージュに、自らの最後を飾る戦場を作り上げた。 血まみれのトラビスは救った少女に目もくれず、自分の顎に銃口を定める。 こめかみに指を突き立て、自らに引導を渡した。 この世界から逃れられないのなら、どうにか上手く付き合っていくしかないのだ。 【337】さん 10点(2004-01-10 00:14:22) (良:1票) |