8.「お?」と思わせる展開や途中で飽きの来ない演出は
なかなか面白いと思いますし、伏線を伏線と思わせない作り方は好きです。
ただ、なんとなく薄っぺらさを感じた作品でした。
ただ「なんとなく」です。
役者さん達の魅力に甘えて意外性を魅せる事に尽力を注ぎ込んだ結果、
中途半端に上手く終わっちゃった感がそう思わせているのでしょうか。
どなたかが仰ってましたけど、器用貧乏な感じですよね。
伏線張りまくりの研ぎ澄まされた展開を求めるなら、
東野圭吾の本でも読んでた方が遥かに面白いと思ってしまいます。
カップルで観に行って「面白かったねー」って言える作品だとは思いますが、
きっと翌日以降は内容も忘れてしまう・・・。
テレビドラマ的な映画を作らされてしまったのである事を願いつつ
「運命じゃない人」も観てみようと思います。
この手の、普通に面白い映画を観てしまうと、
純粋に反応できない自分にちょっと寂しくなってしまいます。