11.こういう題材で映画を作る事が出来る社会の懐の深さと魅せることが出来る巧みさを感じました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-17 23:58:11) (良:1票) |
10.これはもう「あがり症の王様」って設定が秀逸で、実話なんだろうけど、よくぞ取り上げた。人生のほとんどを公式の場にいる王族が吃ったら、そりゃ地獄だわな。職業が「公人であること」なんだもん。普通の対人恐怖症は「笑われる」ことを気に病むんだけど、彼の場合は「哀れまれる」という地獄。だから彼が気の毒だという視線が、さらに彼を傷つけてしまう。大観衆の視線から先祖の肖像画までが脅威となって迫ってくる。転職も出来ない(兄貴に先を越されてしまった)。脅威の対象だった一般市民との間に、次第に友情が育ってくるところがポイント。映画は結果が分かっている展開を、淡々と進んでいった。それが物足りなくもあるが、たとえばもし「演説の天才ヒットラーに対する怒りによって流暢に語れた」なんて話になったら、それはそれで安っぽく感じてしまっただろう。こういう「人生の不安」に対しては特効薬はなく、彼のようにただただ匍匐前進していくしかないのだ、という勇気をたたえる物語でいい。それにしても先代の王様が卑猥語を狂ったように叫ぶ映画が作れる国はいいなあ。もし昭和天皇が卑猥語を叫ぶ映画を日本で作ったら(あの人も幼少時にプレッシャーきつかったのか、しゃべりが流暢ではなかった)、街宣車が走り回ってスクリーンはズタズタにされるんじゃないか。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-11 09:53:12) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 コリン・ファースの演技に6点。エドワード8世が退位してなかったら歴史は大きく変わってただろうなぁ・・・。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-13 01:16:08) |
8.終始明るい雰囲気で、すごく前向きな映画だったと思う。でも、自分はアカデミーで話題になったほか2作品の方がスキです。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-02 17:08:45) (良:1票) |
7.伝記映画に多いことだが「ハイライト」が無い。 あるいはハリウッドではなくイギリス映画だからだろうか。 スピーチに向かってジワジワ小話を積み重ね、緊張感を高めていくような演出が欲しかったかな。 ともあれ興味深い時代の英国王室の裏話を描いた貴重な作品。 英国王室はいつの時代を切り取っても面白いね。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-27 01:44:15) (良:1票) |
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6.《ネタバレ》 幼い頃から、自分を主張できない立場。利き腕さえ矯正されるほどに。未だに愚かな王である兄を擁護してしまう性格に。それらの抑圧を解き放った「友人ライオネル」の献身と、彼との絆を断ちきらなかったバーディの友情。完全にではないが、徐々に症状が軽くなるのと共に、バーディ・ジョージ6世の表情が自然に豊かになってきている。そして当初、自信のない「恐る恐る」の顔だったバーティの顔が、ついに開戦スピーチの後に国民に手を振るカットでは、実に自信に満ちた顔になっている。 自分の気持ちを、話したい相手に話し終えた満足感が見て取れる、いいカットだった。実際にはこの後もまだ、ライオネルの指導は続いたようだが、ここで物語を終えて正解。この顔を見て、もう大丈夫、と思った。そう、思った時点でこの映画は成功したと言えるだろう。 非常に地味だが、変に難解さが無くて、そして演説研究の大家・ヒトラーを引き合いに出してはいるが、イデオロギーじみておらず、いい映画だと思う。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-25 17:59:21) (良:3票) |
5.《ネタバレ》 もの凄い地味でこじんまりした作品だけど、恥ずかしながらどもりの英国王の存在それ自体を知らなかったので、かつてはこういうこともあったんだなと歴史勉強みたいな気持ちで鑑賞致しました。「専門家ライオネルによる、型破りな治療法」とありますが、あくまでも国王が汚い言葉を使っている様が型破りなだけで、方法自体はそうでもないような気がします。それよりもむしろ、最初の段階でジョージ6世相手に「対等な立場」を説いてる点が特筆に値するでしょう。たぶん、王室御用達の医者が呼ばれたら、「対等な立場」なんて最初から無理だろうし、最後には「大切な友人」にはなり得なかったんじゃなかろうか。そういう意味では、飛び入りでライオネルに頼み込んだ妻エリザベスのお手柄なのもしれません。あ、そういえば、エリザベスを演じたヘレナ・ボナム=カーターは本当に幅の広い役者さんですよね。いつも感心しちゃいます。ジョージ6世が、映写機でヒトラーの映像を見ながら「彼がなにを言ってるかわからないが、演説は上手そうだ」というシーンがありますが、確かにヒトラーは演説の天才なんですよね。それに対してジョージ6世はどもりだから演説が出来ない。この対比が面白いなと思うんです。ヒトラーはその天才的な演説で国民を煽動する。ジョージ6世は、国民からすれば彼が演説出来ないことを知ってたんだろうけど、だからこそ最後のラジオ演説で、彼の頑張りと言うか努力を感じてより一層国民を勇気づけさせる結果になる。民を団結させるという目的は同じでもその違いは明白で、例えて言うなら旅人の服を脱がせようと競争したときの北風がヒトラーで太陽がジョージ6世みたいなものだなと思います。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-14 21:36:49) (良:1票) |
4.題材は興味深いし、脚本も演出も良い。ユーモアと生真面目さのバランスの取り方は絶妙だし、クライマックスにはきちんとカタルシスが準備されている。映画としての完成度は高いと思うのですが、同時に何から何まで優等生的で小さくまとまっているという印象を受けました。見ている間は楽しめるが、生涯忘れられないほどの強烈な作品でもない。オスカーは数年に一度、このような安全パイ的な映画に作品賞を与えるのですが(「フォレスト・ガンプ」「恋に落ちたシェイクスピア」「ビューティフル・マインド」…)、果たして本作が2010年を代表する作品であったかどうかは微妙なところだと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-09-14 01:19:02) |
3.「悪くない」程度の映画.これに抑えられるようではソーシャル・・・も大したことはないんでしょう.言ってはいけないのだが耳障りだし.もう一つ言うと,本当のアカデミー賞は「トイ・ストーリー3」であることはココの評価でも明らか.個人的にはキムタクYAMATOが2010のナンバーワン! 【マー君】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-05 22:54:29) |
2.《ネタバレ》 最近のアカデミー賞作品の中ではまぁまぁ良い方です。出演者の演技は素晴らしく、またクラッシックを基調とした音楽が醸し出す雰囲気も良。とり立てて悪いところも見当たらないのだが、際立って良いところもないという何とも普通の映画。“スピーチ下手の王様がスピーチ教師の下練習を重ね親交を深める”という規定の内容からほとんどはみ出ることがなく最後までストーリーが進行するため、意外性や感動を受けることも無く・・・。まぁ史実だからしょうがないんですかね。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-04-05 12:17:15) |
1.《ネタバレ》 題材はとてもおもしろい。英国王と言語障害を治す専門家との交流が主軸になっている。最後のスピーチはとても感動的だ。 けれど、よくできた映画なのにどこか物足りなさを感じた。なぜか。「エリザベス」や「クイーン」では、皇室に反発する側と主人公との対立が主人公の苦悩となって映画のおもしろさを際立たせていた。けれど、「英国王のスピーチ」に出てくる人たちは皆いい人なのだ。常に夫を支える王妃、物分かりのよい娘たち、いつも皇室に忠実な首相。唯一主人公を苦しめるのは自分勝手な兄くらいで、吃音以外に英国王に差し迫った問題が描かれていないのだ。 それだけに、主人公の兄を演じたガイ・ピアースが印象深い。ジェフリー・ラッシュと同じくオーストラリア出身のピアースだが、オーストラリア人役のラッシュと違い、声のトーンを変えてアクセントの強いイギリス英語で話しエドワード8世を見事に演じていた。ピアースは「ハート・ロッカー」でも冒頭で死ぬ印象的な役を演じており、オスカー作品に2年連続で出たことになる。作品選びがうまい俳優ですね。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-04 17:52:18) |