23.《ネタバレ》 昨日見たジュネの「ロング・エンゲージメント」同様、コテコテの映像派監督が贈り出した、いつもに比べてトーンの希薄な作品。こちらもまた原作が足枷になっている気がして仕方ありません。原作の中の、大切にしなければいけないこと、切り捨てるべきこと、それが脚本化にあたっても曖昧な状態にあったんではないかなぁ、と思うんですね。放り出されたまま収束しないエピソードが羅列されていて、それがラストシーンに完全に一つに結実するのかと思いきや、どうも半端に纏まってしまったような印象で、モヤモヤが残ります。完全なファンタジーではなくて、リアルの中にフラリフラリと姿を見せるファンタジーという形になっていますが、それが父親の人生を彩るステキな要素として昇華しきれていないように思えます。もっと大仰な振幅があっても構わないんじゃないかなぁ、と思いました。まあ、現実の私が、この主人公ほど人間が出来ていない、現在はまだとてもじゃないけれど父親という存在を何もかも肯定できるような状態にないという、映画を自分に重ね合わせて否定的になっている部分もあったりはするのですが。ティム・バートンの従来の作品にある、威圧的で恐怖の対象のように描かれる父親像、あるいはスピルバーグのように父親の父親たる部分が全く欠落してしまっているような父親像の方がよっぽど自分という人間にはしっくり来たりするんですね。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-28 01:33:23) |
22.色彩豊かで綺麗なファンタジーであり鑑賞後心が豊かになれるような映画だった。しかし、だから何?といった感覚を拭うことはできず個人的に非常に後味の悪い映画だった。やはり、父親のホラ話・御伽噺に物語が終始し父子間の心のやり取りが希薄だったからだと思う。 【CPA】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-23 21:36:36) (良:1票) |
21.なかなか面白かった。やっぱり家族っていいな、父親っていいなぁって思った。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-11 02:17:11) |
20.《ネタバレ》 話にも登場人物にもいくつかは確実に事実が存在していたことが判ったし,何より奥さん一筋でした・・・めでたしめでたしという無難なラスト.いい映画ではあると思いますが,なんか退屈で感動とまではいきませんでした.自分が親父嫌いだからかな? 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-11 15:11:26) |
19.病室のシーンは感動でした。親父さんの話がもう少し面白ければ尚良かったと思います。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-10 18:17:32) |
18.オヤジを結構若くして亡くしてる俺としては、例えそれがオヤジのホラ話だったとしても信じてやりたいなあと自分の体験と重なって、より強く再認識した映画です。独特のティム・バートンのファンタジー色もあり、笑える部分も切ない部分も詰まっていて。もう一泣きしたい気もしたけど、それは欲張りですかね。親は子に常に尊敬の念を抱いていて欲しいのかもしれませんね。そしてまた子供も、親を大切に思うべきなんですね。 |
17.正直、レビューの評価の高さに期待しすぎたのか、ちょっと期待はずれだった。 でも、もう一回見直してみたら、良さがわかるかも。 【りえりえ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-28 01:03:09) |
16.映画はどんなにリアルに描こうとも虚構の世界にすぎない。中でもティム・バートンの映画はその虚構性がぶっ飛んでいる。一方人生は現実そのもの。しかし人生の「今」だけが現実であって過去は既に現実ではなく虚構をおびたものに変貌する。中でもこの作品に登場する父の語る人生劇はその虚構性がぶっ飛んでいる。ぶっ飛んだ虚構性を「子供の時は楽しめた」と言う息子の言葉はバートンの映画を子供向けだと言っているのと同じ。結婚式のスピーチに対しての息子の意見は、観客を無視した作り手の自己満足映画だと言っている。しかし息子は最後には虚構を楽しむこと、そして虚構の中にこそ真実があること、さらに虚構を創作することの幸せを発見してこの映画を締めくくる。まるでティム・バートンの遺書のような映画。個人的には息子だけがのけ者というのが気に入らない。のけ者は虚構を語る父であってほしい。息子がぎりぎりセーフで父の語る人生劇の最終章を作り上げるというのも感動はできるけど別に感動しなくてもいいので「らしさ」を出してほしかった。はやまるな!バートン! 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-18 12:04:17) (良:1票) |
15.可もなく不可もなくといったところ。しかしよく喋る親父だねぇ…。思わず自分の祖父を思い出してしまいました。年に1回か2回、会いに行くたびに「今東京に住んでるのか?」という質問から始まり、「今の天皇陛下が生まれたとき、丁度代々木の球場に駐屯していてなぁ…」という話に必ずなるんです。従兄弟達にも全く同じ話をします。その話が始まると、親戚の叔父さん達が「また始まった。何度も聞いた話だろうけど、爺さんの唯一の楽しみだから聞いてやっとくれ。」と目で合図します。僕も或る意味大人だったので、適度に興味ある振りをしていつも聞いてあげたものでした。でも、そんなことがあったお陰で、祖父の声・話し方・表情のどれも良く覚えています。すみません、映画のレビューと何の関係も無い話ですが、ふとそんなことを思い出してしまったもので…。 |
14.《ネタバレ》 ラストで,お父さんの言っていた事は本当だったの!?という息子の表情が何ともいえなかった.でもその前にお父さんに対して,お話をしたからそれでも良かったのかな??でも,作り方として中途半端な感じは否めなかった.どうせなら,全部ウソだったとか,全部本当だったとかにすれば良かったのにとも思ったので,6点です. 【紺野 忠文】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-24 20:02:35) |
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13.《ネタバレ》 さわやかなかわいい映画でした。すがすがしいラストにうるっとなりました。 【やいのやいの】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-20 21:57:29) |
12.期待しすぎたのかもしれないです。だけどこのティムバートンワールドはすきだし、ユアンもすごくいいね。あと奥さんかぁわいい。あとは特に印象にのこんなかった。 【ギニュー隊長★】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-07 12:33:38) |
11.鑑賞後に「釣りバカ日誌みたいな映画だと思ってたのに全然違った」と真顔で言い放った彼女の頭の中の方がファンタジーでした。 【Minato】さん 6点(2004-12-31 01:46:13) (笑:2票) |
10.もしも自分が息子の立場だったら、やっぱり大人になって父親と距離をもつかも。ただの「ほら吹き」親父。本当は父親が好きなのに、知りたいのに、その父の本当の姿が分からないから。息子が悪いわけではないのよ。だってあんなに理解力のある妻がいるんだから、彼は見る目はある。う~ん個人的に見る時期を間違ってしまった。どーも感動出来ず。期待しすぎたかな?もう一回新たな気持ちでみたら感想も変わるかも。 【西川家】さん 6点(2004-12-02 17:01:44) |
9.《ネタバレ》 現実と御伽噺の世界を、「物語が上手な父親」というキャラクターと、彼の思い出話を用いることで、上手に融合した作品。ただ、個人的には、いまひとつクライマックスについていけなかったかな。父親が、あの町を復興させたという「現実」を、もっとドラマティックに描いて欲しかったです。というのも、映画から、物語を作り語ることの素晴らしさは伝わってきましたが、それが同時に「現実と御伽噺のギャップ」を伝えることになってしまっていたように感じたので。もう少し、そのギャップを埋め、父親の「現実」での偉業をドラマティックに伝える形にしたほうが、より感動できる作品になったと思います。 【IKEKO】さん 6点(2004-11-30 22:44:03) |
8.《ネタバレ》 何といっても、あのラスト間際の展開の素晴らしさに尽きます。 ホラ話ばかりする父を尊敬出来なかった息子が、最後の最後に、父のため思い付きでホラ話を語り出す。 ちょっと反則?と思いながら素直に泣けました。 (蛇足ですが、ポール・オースター原作の映画『スモーク』で感じたテーマ、 「事実かどうかより、幸せなほう、ハッピーなほうがいい」と重なって見えました) 映像も美しく、特に回想の場面では、夢のような町の情景と、 奥さんとの出会いのシーンが印象に残りました(女性の美しい撮り方も含む)。 父の話を元にした回想がやたら長く、中盤ダレたのが残念。 あのラストは、イジワルな見方をすればティム・バートン監督の夢見がちな空想癖、現実逃避傾向を 自分で肯定する為の理屈と思えない事もないですが(医者がそのまま台詞で語ってるし)・・・。 しかし、何よりも観終わって爽やかな余韻に浸れて良かったです。 大事なのは想像する歓び、なにより「皆で」楽しむ事。 誰にでも勧めたくなる良作でした。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-11-27 22:46:00) (良:1票) |
7.なんともファンタジー溢れる映画でした。私も父親を持つ身ではあるので、その点感動しました。しかし、それだけなんですよ。残念なことに。 【クルイベル】さん 6点(2004-06-21 13:29:19) (良:1票) |
6.あの手この手の細かい作りで映像は楽しめるのですが、各エピソードは面白味に欠ける。想像力の力足りず。「ねェ面白い話があるんだけどさ~」で始まり「僕って面白いでしょう?」で締めるつまらない人の話を大事に聞いてしまった感じ。今までのティムバートンの作品を見た後味と変りありませんでした。今の日本の若手お笑い芸人の方がツボを心得ている。 【チューン】さん 6点(2004-06-15 09:29:15) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 ファンタジー的要素の中にフリークスを絡めてくるティム・バートン節炸裂のお話ですが、ちょっと長いかなと感じました。テーマとしては、息子が父親になる時に今まで偉大だと思っていた父親と同じ立場になりそこから父親の実像を掘り起こしていくというまさに自分の立場と被りまくりの話でしたので非常に感情移入しましたけど、実際フタを開けてみればオヤジも人間だし何のことなく自分と同じような苦悩を抱えて家族を養っていたということな訳で、その話をゴチャゴチャとした演出にしてしまうより、シンプルに展開させた方が良かったんじゃないかなと思いました。デビット・リンチの『ストレイトストーリー』と対極をなす映画だと感じました。 【SWORD】さん 6点(2004-06-14 10:44:38) |
4.《ネタバレ》 ティムバートン苦手なのか!?・・・入りこむまでにものすごく時間がかかっちゃいました、が、ラストはだだ泣き(TT)。でも、お葬式のところは鼻水まで流しながら、ここはいらんな~と(笑)。なんか上手くまとめられちゃった感じがしました。お魚になってバイバイでもいかったんじゃないのかなぁ~、観客を突放してほしかった。 【ジマイマ】さん 6点(2004-06-09 15:34:13) (良:1票) |