18.《ネタバレ》 えー実は大昔、伝え聞きで「ヒッチコックの最高峰は『白い恐怖』やねん!」と聞かされてたモンで、こないだ期待バリバリで鑑賞してカックンとアゴを外してしまったオイラです。この度は入念なリサーチの上『めまい』の総合評価が高いのを確認。ヒッチコック山登頂を目指す覚悟です。 …あれ? ヒッチにしちゃえらく不気味なオープニングじゃないですか。序盤、主人公視点を巧く利用してますナ。最初の5分でサイコものだってわかりますね。必要以上に不安を煽る音楽、奥さんの奇怪な行動…およ? サイコものじゃねえぞ。この感触は断じて現代の精神不安系のストーリーラインじゃない。 これ、ゴシック・ロマンスじゃないですか! おなつかしや! これを理解した瞬間、本作がどうして高い評価を受けているのか理解できました。映画におけるサイコサスペンスの登場は『サイコ』の登場を待たなければならないワケでして、『めまい』の時点ではこのジャンル自体が確立されていません。世間的にはこの時代、物語で《狂気》や《心の闇》を処理するにあたっては古い古い19世紀ゴシック・ロマンスの枠組みを借りるしかなかった上、このジャンルはB級ホラーの手垢でベタベタにされて「キ○ガイ博士がモンスターを作るために…」って枠組みまで退化(といって悪けりゃ単純化)していたんですね。 ヒッチコックは、イギリスの伝統ある物語形式を、歴史の浅いアメリカで蘇らせようとしていたんですな。ゴシック・ロマンスでは必須である《幽霊》は、偽装殺人というアイデアで合理的に出現させられる。霊界に魅せられていく男の姿は、現代の精神医学の知識で描写すれば、心のヒダの浅い(笑)アメリカの観客にも受け入れてもらえる。これは戦後に蘇った、懐古趣味抜きの一級のゴーストストーリーです。もっとも、ラストは異形の怪物の出現&悲劇で締めくくらなければならないのが、尼さん登場&ビックリ墜落になっちゃってますが…そんなとこまでお約束に忠実でいいの? ついでですが様式化されて退化したゴシック・ロマンス…つまり「キ○ガイ博士モノ」をヒッチ流に咀嚼したのが『サイコ』だと考えると…いろいろ腑に落ちるトコ、ありませんか? 彼はオールドストーリーを再生する名人ですなぁ。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-16 01:39:23) |
17.《ネタバレ》 マデリンが種明かしをしてくれたおかげでようやく意味が分かりました。でもそうなると色々と気になる点も出てくる。このトリックだと、あの時ジョンは死体を見てなかったことになるが、そんなことありえるのか(まあ見たとしてもパニック状態で気がつかんかも)? ラストの展開はかなり衝撃的でしたが、それと同じぐらい衝撃的だったのは、ある意味当事者のくせにまるで他人事のように速攻で十字を切ったあのシスターです(爆)。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 00:42:53) |
16.自分は「ピクニック」(ジョシュア・ローガン監督)でのキム・ノヴァクを一目見た瞬間、めまいを起こすほどベタ惚れしてしまったクチなんで、この映画での熟れすぎたヒロイン役の彼女にはイマイチピンと来るものがなかったんです。よって点数は低め、でも途中で観客にネタ晴らしをしてしまうミステリー映画にしてはあるまじき掟破りな大胆な構成に、全盛期のヒッチコックの映画創作にかける意欲と自信が漲っているのを感じます。(→1984年のリバイバル公開にて) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-01 15:36:30) |
15.言われるほどの名作ではないような気がする。何と言っても、キム・ノヴァクが弱い。他のヒッチ・ブロンドの女優陣と比べたら雲泥の差。一つ気になったのは、J・スチュワートの役名なのだが、ジョン・ファーガソンなのに何でスコティなの? 愛称? それともミドルネーム? これだからアメリカ人の呼び名はわからん。 |
14.《ネタバレ》 ハラハラドキドキとまではいかないけど、なかなか面白かったです。でも最後に彼女が転落死したのには納得行かない! 【ジョナサン★】さん 7点(2004-04-06 19:33:02) |
13.ジェームズ・スチュアートの宝田明的風貌、ねばっこい目、暑苦しい芝居がどうにも受け付けない。サスペンスタッチの展開は面白かったけれども高所恐怖症の設定の使い方が中途半端で穴があるように感じられたし、ラブストーリーも安っぽい。トリックにはあっさりだまされて楽しめたのでそれなりに満足はしましたが、傑作と言うまではどうかと。 【ラーション】さん 7点(2004-03-29 02:54:32) |
12.前半部分は退屈だったけど、後半から面白くなっていった。ジェームス・スチュワートが微妙に変態チックで怖いけど(笑)結末は・・・あれでいいのかなぁ。 【智】さん 7点(2004-02-12 14:04:50) |
11.《ネタバレ》 前半の不倫の要素(実際には不倫じゃないが)に安っぽさを感じつつも、飛び降り後はどうなるんだろうなあという後半の期待に、Jスチュアートはストーカー&変態プレイ(死んだ女の格好を真似させるのはちょっと異常だよ)に走り始めてオイオイと思ってると、彼女も結構それを楽しんでしまうところが(ヒト一人死んでるのに・・・)男女関係の不可解さなんでしょうか?でも、結局Jスチュアートは金のために人殺しに加担し、且つ友人に捨てられた?彼女を許せない。そりゃ一気に愛は冷めるよなあ。この辺の彼女をまくし立てるシーンは男の嫉妬と怨念が混ざり合ってなかなか迫力があります。でも最後のお願いで彼女を許したのか???なんだかよくわからなかったです。 |
10.《ネタバレ》 J・スチュワートの執拗さが実に怖い。彼に恐怖症を克服してくれ、という気持ちと克服しないでくれという気持ちが交差するラストから鑑賞後の気持ち悪さが何だか居心地がよかったりする。 【コーヒー】さん 7点(2004-02-07 23:06:06) |
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9.《ネタバレ》 マデリンを鐘楼まで追いつめた後、スコッティは一体どうする気だったんだろう。 【さそりタイガー】さん 7点(2004-01-31 23:30:45) |
8.落ち着いた音楽が切なく良かった。一瞬、大林の「時をかける少女」を 連想した。ミッジが可哀相だった。アニメシーンを挟んでの前後がそれぞれに切ない。尾行しながらいつのまにか惹かれていった男の心情の前半と、本人であるのに伝えられない女の心。フェードアウトが多用されていたけど、ヒッチコックはこんなにフェードアウトを使う監督だっただろうか。暗転する画面と音声との微妙なずれが頭にこびりつく。 【解放軍2003】さん 7点(2004-01-26 20:47:03) |
7. 初めの90分くらいまでは、あまり面白いと思わなかったんですが最後の30分がとてもよかったです。 【erica】さん 7点(2004-01-26 20:15:22) (良:1票) |
6.ジェームス・スチュアートの執拗さがねぇ。恐いなぁと思わせる一番の点。 【yukaori】さん 7点(2003-12-08 02:31:01) |
5.キムノヴァクのミステリアスな魅力が一番印象的だった。私も高いところはほんとにこわいっす。 【fujico】さん 7点(2003-09-19 21:33:16) |
4.妻を殺したい。そのための完全犯罪は。なるほどいかにもありそうな手口でした。映画は終末へ向けて一気に加速していきます。そこに行くまでが多少長いので飽きるところも。7点位ですかね。 【野ばら】さん 7点(2003-04-17 11:12:29) (良:1票) |
3.スコティがデザイナーのミッチーに「僕らは婚約していたこともあったね」といった時、彼女の表情が一瞬固まった様に見えた。絶対これは何かの伏線だ!と思っていたら、ただの深読みでミッチーは事件に全く関係無かった…。あと、あのドラ○もんのタイムマシンみたいな夢の中の映像が印象的。 【プミポン】さん 7点(2003-03-07 23:35:26) |
2.前半の方退屈しながら見ていたので、ラストの驚きがひとしおでした。 【ジャガー】さん 7点(2002-02-01 16:32:23) |
1.《ネタバレ》 実に「謎」な映画だった。彼女は偽物だったとは、、、、うーんそうきたかぁ。最後の彼女が飛び下りるところは、え?、て感じではあったし、ちょっとご都合なストーリー展開だとは思う。しかしながらよくできた話であることに間違いはない。オープニングのぐるぐる回る輪や、スコティの見た夢はなかなか印象的で、この時代によくこんなのをつくったなぁ、と思う。 【あろえりーな】さん 7点(2002-01-30 23:04:13) |