63.《ネタバレ》 最初のカメラワークは気持ちが悪くなっちゃいます。 途中で観るのやめようかと思ったんですがビョーク好きなので頑張りました ストーリーは人間のずるさあり、子を思う母の気持ちに共感しながらも、納得いかないでも歌声が素敵すぎて、それだけでも見る価値はあると思います! 【さらら】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-30 01:46:28) |
62.《ネタバレ》 製作者の意図がどういうところにあるのかは知りませんけど、私の目に映った本作は、ミュージカル映画というよりは、アンチ・ミュージカル映画。ミュージカル映画ってのは、良い意味で「おバカな」映画なのであって、つまりそれは、我々がついつい日常に流されるのにクギを刺す、非日常的言語の典型であるはず。一般に「映画」は、いわば断片のモンタージュ的積み重ねでありながら、我々は、どうしても映画のもつ「物語性」の強さに支配されがちであり、断片が断片であることも忘れてしまう。“表現としての映画”という捉え方ではなく、表現される対象そのもの(物語)を、映画の中に無闇に求めちゃうんだね。その代表が何を隠そうワタシなのだからしょうがない、あははは。そこで登場するのが、例えば、ミュージカル。登場人物が“リアリティ”などそっちのけ、歌って踊って、日常の延長としての物語性を解体し、物語が醸し出す生活臭をぶっとばす。軟弱なワタシの目を多少なりとも覚ましてくれる。さて一方、この本作。いささか現実離れはしているものの(かなり無理矢理な“悲劇”)、感傷的という意味では日常性の強いこの物語、その流れを必ずしもミュージカル場面が食い止めきれていない。これなら確かに物語には浸れるけど、では何のためのミュージカルなのだろう? 物語部分はハンディカメラの揺れる映像、ミュージカル部分は固定カメラという、判り易い色分けの中で、主人公が最後に歌う場面では、固定カメラではなくハンディカメラ。成る程、ではこの場面は、主人公の空想ではなく、「実際に」歌ったのだろう、と思う。そして私には同時に、「ミュージカルが物語に打ち負かされ、物語性に染め上げられた」ことを象徴する場面にも見えてしまう。つまりは、アンチ・ミュージカル、なワケですな。まーそもそもこの映画自体が、ミュージカルに憧れるオバチャンが挫折する物語、なんだけどね。こういうのも、ひとつの映画のあり方かと、結構興味深く拝見はいたしましたが。しっかし、「失明する」という主人公の大事件ですら、その描写に映画らしいコダワリも見られず、物語を支えるひとつのパーツになっちゃってるのが、どうも物足りない気が。まーこれも、息子の目の手術に映画のポイントを置いたという点で、しょうがないのかも知れないけど・・・ 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-04 21:47:00) |
61.《ネタバレ》 ひたすら悲しい。不運な運命の主人公はミュージカルが好きという設定はいいけど、ミュージカル場面が悲劇的だし長いしちょっとこれは好きなミュージカルの類ではない。 セルマに殺された人も歌い踊ってるのはちょっとうけた。しかし、ひたすら悲しい。でもセルマがミュージカルが好きで良かった。やさしい友人もいてよかった。 【Michael.K】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-16 02:01:29) |
60.感動した。ビョークの演技素晴らしいし、ストーリーもよかった。ほんま涙ものですね。評判が分かれる映画ですが、私は傑作の方に一票捧げます 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-26 23:20:01) |
59.《ネタバレ》 ハート・オブ・ゴールド三部作の最終作ということで、主人公はやっぱり無償の愛を提供することになんのためらいも持たない女である。愛という言葉が正しいかどうかは別にして、純粋な心の持ち主ではある。息子に対する自らの犠牲もいとわない愛が死の恐怖に打ち勝つためにミュージカルという虚構の世界が存在する。ミュージカルシーンの鮮やかな色彩に驚いた。ラース・フォン・トリアーは、これまでの作品でも色彩の異なるシーンを挿入してきたのでミュージカルシーンの色彩の変化は予想の範ちゅうであったのだが、それでも驚いた。これは色彩の変化だけではなく、ミュージカルシーンそのものが非常に完成度が高かったからに他ならない。ドグマ95を立ち上げて以降その約束事にもある手持ちカメラを使用してきているので、手振れも予想の範ちゅうである。しかし手振れ具合が展開を追うごとに少なくなってゆくのは予想外。共産主義国から超資本主義国に移住してきた主人公はミュージカル映画でしか知らないアメリカを体現してゆく。同時に視力がどんどんと無くなってゆく。彼女の中でのアメリカの理想と現実の格差が手振れによって表現されていたのかもしれない。そしてその格差は彼女から現実を遠ざけ妄想へと導いてゆく。視力の低下がそれを加速させる。彼女の妄想は彼女の現実となり、存在しない理想のアメリカを堪能しながら逝く。ミュージカルの概念の崩壊といい、撮影手法といい、斬新さが目につきがちだが、トリアーにとっては奇をてらったわけではなく計算されたものの結果だと思う。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-14 21:48:23) |
58.《ネタバレ》 独特のカメラの振り方とかは辛いけど、話的には結構ついていけた。セルマがとにかく息子を遺伝的失明から救いたくて、その一心で懸命に働いてお金を貯めていたのだから、それが盗まれたら、究極的には相手を死をもって制裁し、自らも命を絶つみたいな独自のものがあったのかもしれない。挿入される空想のミュージカルだけ固定カメラだったのが変な感じがした。しかし「この世には神も仏もありゃしない」と言わんばかりの切ない映画ですね。唄いながら絞首刑が執行されたセルマの唄は、決して物悲しい終演の曲ではなかったのでしょう。役にとり憑かれたようなビヨークの演技が凄かった。カトリーヌドヌーブは歳をとっても上品で目が強いですね。ドッグヴィルより狙ってなくて、直球のフォントリアーという感じがしたのでよかった。7点献上。 |
57.重い映画ですね。 評価をつけるのは難しい。 深く心に残るという点では、どんな映画にも負けないかもしれない。 【ねこかもめ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-31 23:41:55) |
56.無防備な状態で見たのでバカみたいに落ち込んでしまった。絶望の中にわずかな希望が見えたという方もいるが、そんな事を考える余裕もなく自分も絶望の淵に道連れにされた。強烈な引力で主観ビジョンに引き込まれた。ミュージカルなんて逆に見てられない。一番美しいと思えたのは牢獄の中、音が出ないと悲嘆にくれつつ「私のお気に入り」を懸命に歌うセルマだった。盲目のセルマにとって沈黙とはどれだけの恐怖であることか。そしてあの死刑のシーンでは自分の首にも縄を巻かれたようで・・・ああぁぁあ。冷静に考えるとセルマはもはや狂人としかいいようがない。狂人は夢の中でしか生きられないとでも言いたいのか。そこに安直なヒューマニズムという罠を仕込むこの監督はセルマ以上の狂人である。ちなみにミュージカル部分はプロモみたいで、グッとこない。本場のミュージカル映画はこの映画のビヨークの夢想以上に夢みたいなのだ。それこそ帰ってこれないぐらいに。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-02-11 11:37:25) |
55.ビョークはビョークではなかった。私の中で完全にセルマだった。いい映画だと思う。見終えた後、思い切り大きな声を出したくなった。 【マミゴスチン】さん 7点(2004-08-31 00:31:19) |
54.この映画一度レンタルして、その時は始めの10分で見るの止めたんですが、このページでのレビュー数があんまり多いんでもう一回借りてきました。この監督の映画はいつもこうです(笑)。トリアーさん、もっととっつき易いフォーマットにして下さいな。内容はいつもとっつき易いんだから。そしてこの映画の内容はというとホントに題名どうりに「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でした。物語も、カメラワークも、素晴らしい音楽も、ビョークの素晴らしい歌声も、ビョークの演技も、まさに「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でした。 【メロメロ】さん 7点(2004-08-09 21:17:19) |
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53.《ネタバレ》 たまたまCMに流れた、列車のミュージカルを目にして、聞いて、あ、この映画、観たいって思った。ビョークの声と、陶酔したように踊る姿が印象的だった。決して好きでも、楽しくもない映画なのに、はまって、立てつづけに、二回、三回と繰り返しみた。セルマには選んだ道以外の道はなかった。 可愛そうだとは、思わなかった。ああするしかなかったんだろうなと、妙に納得できた。 慰めるために自分も秘密を言うのは、深い親しみを抱いていること。お金を奪われたときに、あれほど必死で取り返そうとした。ビルに秘密を言うことで、セルマはビルのことを慰め、理解すると同時に、自分のことも、わかってもらえた、親しみが増したと思っていたのに、なのに、それを裏切られたこと、実はかけらも理解されていなかったこと、辛かっただろうな。 もちろん、とてもとても、大切なお金だっていうこともあるけど。 殺してしまった後のミュージカル、セルマにとって幸せな空想の世界で、「しかたなかった。かあさんが悪いんじゃない」と繰り返し言ってもらっていたのが、印象的だった。 【mogu】さん 7点(2004-07-11 01:59:41) |
52.手持ち風で揺れる画面は最初違和感があったけど、固定画面になる歌のシーンとのメリハリに慣れて次第にそれなりの効果を感じてくる。特に鉄橋でのダンスシーンがとても素晴らしい。移動する貨車とカメラの視点の細かな変化で表現する斬新な映像に目が釘付けになった。これらセルマの空想の中の出来事であるダンスシーンが終わるたびに現実はどんどん悪い方向へ進んでいく一連の展開方法はなかなかうまく作られている。セルマは裁判でなぜあれほどまで頑なに”沈黙”を守ったのだろうか。このときもっと事実を主張していれば金は自分のものだと認めさせられたし、殺人についても死刑は免れる事も可能であったであろうに。戦え!もっと生きろ!と思うけれど、無駄に抵抗せずに流れのままに受け入れるセルマの気持ちが不思議と良く判る。ラストの絞首刑に向かう所からはこのドキュメンタリーのような撮り方が見事に成功して背中がぞくぞくするほどのリアリティを感じ、観る者を主人公と同じ死の恐怖に陥れる悲劇の秀作。 【WEB職人】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-05-30 21:04:09) |
51.悲劇の映画。考えさせられる映画。後味の悪い映画。じ~んと感動するのではなく、ずしりと感動する?映画。 【ぺん】さん 7点(2004-05-03 00:28:23) |
50.《ネタバレ》 考えさせられて、とても重い映画でした。というよりも可愛そうでした。母親も息子も、友人の裏切りによってどん底の人生をおくることになる。ひど過ぎます!!最後のシーンは衝撃的でしたが、一見の価値はあると思います。でももう二度と見たくはありません。 【映画大好き人!】さん 7点(2004-03-24 23:53:09) |
49.《ネタバレ》 どう評価したらいいのだろう…と悩んでしまいます。所々描写にストレスは溜まりましたが、歌うシーンの映像も素晴らしく、ビョークの不思議な魅力と歌に引き込まれました。それはいいのですが…あのラストシーン。見終えた後、あまりの衝撃でしばらく体が固まってました。忘れられない映画です。 【ゆうしゃ】さん 7点(2004-03-03 11:29:18) |
48.《ネタバレ》 話の残酷さをビョークの歌が和らげ、 悲しくなるほど感動するシーンはビョークの歌で更に涙。。 一番感動したシーンはビョークが死刑台に行くまでの107歩の時の歌。 要はこの作品、「歌」に心を動かされるものだった。 【kokayu】さん 7点(2004-03-01 01:50:47) |
47.一見の価値あり。この映画一生忘れられません。 でも、もう見たくないかも。 【よしふみ】さん 7点(2004-02-19 23:24:41) |
46.初めのカメラワークが、苦手でしたが途中からはそんなに気にならなくなりました。不幸のてんこもりで、ラストも衝撃的でした。セルマは、もっと周りの人に頼ればよかったと思います。息子の目のためと必死だったけど息子には母親が生きているって事の方が大事なのでは?あんなに親切にしてくれた友達の意見をなぜ聞かないの?? 【erica】さん 7点(2004-02-18 19:24:53) |
45.ここのレビューは何時も作品を見終わってから見ているが、数の多さにびっくりした。さてこの映画、感じるものが多かった。セルマは苦しくても助けを求めない、約束を頑ななまで守る、本当に不器用な生き方しか出来ない人で、それも一つの生き方だろう。(金のために人の道を踏み外した警官より余程共感できる)ミュージカルシーンは、ここが彼女の踏ん張り所という場面に現われる。辛い時にすがりたいという思いはとてもよくわかるし、輝きにあふれる歌声は胸に沁みた。貯めたお金は手術代以外の使い道は彼女には考えられなかったのだろう。眼鏡を握りしめる姿に「貴方はこれで満足か」と問いかけたい。息子の目から見たセルマも描いて欲しかった。ドヌーブが出ているのには驚いた。何度も見てみたい。 |
44.泣ける映画とは少し違うと思った。あの主人公はどうなんでしょうか。実際にはあんなに律儀なひとはいないと思う。あんな母親はいやですね。母親としては子供のことを本当に考えていないと感じました。ミュージカルシーンはなかなかいいです。列車のところが特にいいですね。それにしても、だいぶ話題になったのでまさかこんなに地味でダークな映画だとは思いませんでしたよ。 【YU】さん 7点(2004-01-10 18:03:30) |