【BECK】さん 7点(2004-05-02 18:07:16) |
19.人間と社会と戦争の本質が最小限度のスペースに凝縮されている。個人の喧嘩も全人類の惨禍も本質的には何ら変わらない。ただ規模が違うだけ。そんな強烈な皮肉に満ちた一篇。シンプルながらも的確な反戦映画。 【ひのと】さん 7点(2004-03-22 19:29:41) |
18.ここに描かれるボスニア紛争に限らず、今も世界のあちこちで戦争があり、そこにはメディアと国連が人道という大義のもとに関わる。しかし現実は人道とはほど遠い目的のためにこの二者がいる。ビジネスであったり自らの存在意義のためだったり。「事件は現場で起きてるんだ!」と叫ぶ映画があったが、現実は叫ぶことすらできない。この映画、後味は最悪である。何かに対して怒りさえ覚える。何かとはきっと戦争そのものだろう。あたりまえのことなのに今さらにそう感じる。戦争の現実をまざまざと見せつけられたような気がする。今作の監督の経歴(ボスニア兵として戦場へ行き、また戦争ドキュメントも撮っている)を聞き初めてリアルに感じるところが映画としては残念なところ。いや、きっとあまりの衝撃に私自身が映画だけの話として捉えたかっただけかも。この映画は平和な日本で戦争というものを、テレビや新聞といったマスメディア以上に感じさせてくれたような気がする。 【R&A】さん 7点(2004-03-17 14:50:32) |
17.戦争という現実をダイレクトに叩き付けた映画。 この映画では様々な問題を提議していますが、戦争は無意味だという事はもちろん 私達日本人は必死に生きようとした登場人物達の生き様を真に受け止め、 彼らの「生きる事への執着心」を学ぶべきではないかと思いました。 |
16.中間地帯の塹壕での人間模様が、このボスニアの紛争、いや戦争というものの縮図を表しているような気がしました。傷を舐め合う両者と、地雷を背に身動きの取れない兵士。この兵士はさしずめ一般市民のような気がしました。何もできずにただ苦しみに耐え抜く、そして最後は何も残らない…という。国連防護軍は結局ちょっかい出してただけでした。戦場で痛みを知らずも高い地位からながめているだけのキャリア官僚のようなもんですかね。私のように捉える人は稀かもしれませんが、このような視点から捉えると、この作品がグッとリアルに戦争というものの非常さを感じることができました。 |
15.戦争というものがきれいごとじゃすまされないということをただただ痛感。一人一人の力がなければ戦いは成立しないのに、一人の兵士の死の前にすべては無力.....。女性記者の最後の台詞がかなりハードに心に響いたのは、我が夫が同業者だからかな。戦争下における報道の意味ってなんなんだろう? 私達の意識はそれによってどう変わっていけるんだろう。アカデミー賞(アメリカ)はこれに外国映画賞あげているのに、自国作品はなぜあんな..........。 【showrio】さん 7点(2004-01-21 22:44:13) |
14.ポスターの力強いイメージとはぜんぜん違う内容にア然。人間って、しょうもないもん作るのね。自分達でさえ手におえないんだから・・・。本当に戦争は自滅行為だ。 【桃子】さん 7点(2004-01-07 17:06:57) |
13.ラストは本当に呆然とするほど衝撃的。 ボスニア出身の監督が実際に戦場で経験したことを、「個人」の視点から描いた、本当の意味で恐ろしい反戦映画。 ハリウッドの戦争映画では決して垣間見ることのできない、真実の「悲惨」がこの映画にはあります。 【poppo】さん [DVD(字幕)] 7点(2003-11-24 22:16:15) |
【ポジティブ】さん 7点(2003-11-04 11:36:37) |
11.戦争をあまりにも現実的に描いてる部分が良かったです。でもラストまで現実的すぎて、見る側としての批判もあります。 【亜空間】さん 7点(2003-10-27 18:25:58) |
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10.淡々としてるが非常にしっかりとして飽きさせない作品。人間って本当切ない生き物ですね。衝撃のラストって書いてたんだけどそこまで衝撃ではないなと思いました。 【とま】さん 7点(2003-08-04 19:45:25) |
9.重いテーマをよく描ききれていると思います。しかも、それほど複雑にならずに、映画の初心者にも分かりやすいメッセージになっていると思いました。戦争映画を見たい方には、これは戦争映画ではないかもしれません。良作だと思います。 |
8.派手な戦闘シーンなどを一切使わず、濃厚な反戦映画を作り上げている。決して笑うことができないブラックなユーモアが秀逸だった。ラストは触れ込み通り非常に重い。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-07-03 16:03:37) |
7.派手な戦闘シーンがない分、リアリティーを感じてしまう戦争映画。笑ったぶん考えさせられる。 【omut】さん 7点(2003-06-17 14:49:50) |
6.なんで戦争なんかするの?と思いました。人の命があれはど軽くみられるなんて・・・。すごく怖くなりました。 【小美】さん 7点(2003-05-11 13:24:25) |
5.こんな自虐的とも思えるブラックユーモアに鼻で笑いつつ、しかし結局『戦争』なんだと思わせるラストに後味の悪さを感じた。でもそれは不快な後味の悪さではなくて、この旧ユーゴの現状を表したという現実への不快感。なぜこんな事が起きてしまうのか、どうやったら終わるのか、本当に終わりはあるのか。そういう気持ちが皮肉やブラックユーモアという形になってるようで、とても痛々しい。 【mmm】さん 7点(2003-02-13 01:54:56) |
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3.「人間の争い」の中での理不尽さ。彼らには言葉を交す時間が在ったのに紛争という状況がソレをさせなかった。シンプルだけどそれだけに面白い映画だと思います。血に染まったローリングストーンズのTシャツにも何か感じるモノがありました。 【venom】さん 7点(2003-01-11 18:24:51) |
2.「敵味方をこえて兵士同士が仲良くなる」などという設定は掃いて捨てるほど観てきたが、この映画はさらに踏み込んでいる。ラスト近くの銃撃は全く予想していなかったのでかなりビビッた。最初は時々ウケていた場内も後半はクスリとも笑わず、クレジットでは重苦しい雰囲気の中誰一人席を立たなかった。救いのないラストなので、オチに笑いがあった方が助かるのだが。 【山岳蘭人】さん 7点(2002-07-06 23:35:41) |
1.コメディコメディした映画ではなく(笑えるシーンはそんなに多くありません)、状況設定と物語そのものが毒々しい風刺劇。内戦の原因を知る者は一人としていないであろう中で戦うボスニアとセルビア、硬直した官僚機構と成り果てて「事なかれ主義」を徹底する国連(軍)、視聴率と名声だけを追い求め「真実」には興味を無くしたジャーナリズム。“no man's land”というのは「中立地帯」という意味らしいですけど、むしろ「人でなしの世界」ともとれる内容です。そこは全てが愚かで無力な世界、我が国も他人事ではありません。憂国の7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-06-06 00:18:26) |