25.ミフネさんの演技はやはり良いですね。 映画の内容も深く考えさせられます。 良い映画というのはラストシーンがいいもんですが、この映画もいい味だしてます。 【norainu】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-29 14:52:47) |
24.《ネタバレ》 88分という短い時間に、見事に“人間”が描き込まれている。 本作の事件の顛末の“真実”自体には驚くべきものはないのかもしれない。 描きたいテーマは、人間はある“真実”を歪曲し、都合のいい解釈を行い、自己を美化し正当化し、または自分に言い訳をするものだということだ。 “真実”はたった一つしかないのかもしれないが、関わった人間の数だけその“真実”というものは存在するのかもしれない。 この現象こそ、古今東西を問わないひとつの“真実”だ。 我々が知る歴史や事件というものも、恐らく一方向から見た歪曲化された“真実”も含まれているのかもしれないと感じさせる映画だ。 また、鬼でさえも逃げ出す人間の恐ろしさ、自分を守ることしかできない人間の愚かさ・弱さを描き切っているが、そんな汚れた弱い人間に対して、ひとつの“希望”をラストの赤ん坊に託したのだろう。 自分だけを守る弱さだけではなく、他人をも守る強さをも人間は抱えているということを黒澤はメッセージとして残したかったのではないか。 ストーリーや哲学性だけではなく、森林での撮影技術が素晴らしすぎる作品でもある。 この点に対しても注目してもらいたい。 ひとつ残念なことは、本作には字幕機能が付いていなかったことだ。 テーマは劣化することはないが、音質の劣化だけは防ぐことができない。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-05 16:57:47) |
23.黒澤作品の中では一番好きですね。 DVDで鑑賞したとは言え、1950年の作品とは思えない程、映像が美しい。 雨の中の静寂。 画自体が既に詩を語ってます。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-12 00:17:58) |
22.ものごとは見方によって大きく変わる。ワクワクするような面白さではない。けれど、ずっしりとくる重さがある。本作をしっかりと評価してくれた海外の映画人は立派だと思う。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-04-22 09:31:43) |
21.スター・ウォーズでも使われたことで有名な、森の疾走シーンが素晴らしい。どこかに思い違いがあるのか、誰かが嘘をついているのか、観てる方の錯覚のせいか、様々な推理を巡らせながら作品の世界に入っていける。人間の思い込みやすれ違いを絶妙に表現した極上のサスペンス。 【えいざっく】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-03-22 16:56:02) |
20.ようやく鑑賞しました。後年の黒澤映画と比べると割とこじんまりした印象を受けますが、あの羅生門の重厚なセットや三船敏郎の立ち回りなど、見せ方はやっぱり黒澤流。で、嘘が嘘を呼ぶ複雑な展開は良かったんだけど、ひとつだけ納得いかなかったのは武弘の「証言」。嘘か真かって以前にありゃ反則でしょう。それこそ『ユージュアル・サスペクツ』並に反則。 なんかあそこだけ話から浮いてしまっているようで最後まで引っかかってしまいました。残念。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-28 23:38:35) |
19.《ネタバレ》 モノクロだけに白黒ついた結末でよかったんじゃない。 【michell】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-11-16 23:43:34) |
18.《ネタバレ》 3度目の鑑賞。ミフネ先生演じる犯人は、自分が殺したと主張。妻は自分が殺したと主張、志村喬演じる男が真相を最後に語るんですが、中々人間のエゴイズムを感じるというか、人間は皆ワガワガなんだなあと再認識。ミフネ先生は「グワハハハハ!」と、まるでDQN(笑)京マチ子は艶めいてて印象的。あと撮影が上手いなあって思いました。前進移動ってキューブリック以前にもう黒澤先生がガッツリやられてたんだなあって、改めて偉大さを思い知らされました。光と陰のコントラスト(人間の顔へのあて方が絶妙)、音楽の使い方(必要最小限!)、寄りの使い方、全てカンペキですね。 文学性は強いけど、決して娯楽性も失っていない。そこらへんが黒澤の凄い所だと思います。最後に羅生門に捨てられてた赤ちゃんを引き取りたいと志村演じる男が言った時、巻き込まれたくなかった故にウソの証言をしてた彼を疑う僧の台詞が凄く胸に響きました。この映画にハマりすぎると人間不信になりそうで怖いですね・・・。 |
17.多襄丸って「七人の侍」の菊千代と同じキャラクターに見えませんでした? 「ウハハハハ」とか「ヘンッ」とか、擬音のしゃべりが。でも、こういうキャラクターと三船敏郎がむちゃくちゃ似合うんですよねえ。野生の品格を感じます。羅生門の半壊具合がおどろおどろしくて好き 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-03 00:28:42) |
16.なかなか面白かったが、ストーリーの原作となっている芥川龍之介の「藪の中」を読んでたせいもあるのか、文学性が強いと感じた。まあそれはそれで、いいんだけれども楽しめるかという部分で?がつく。ちょっと難しいしね.俳優の演技は素晴らしかった. 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-28 16:00:19) |
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15.《ネタバレ》 難しい、けど面白い。難しいから面白いのか。誰がほんとのこと言ってんだろと思ったけど、誰も言ってなかったんですね。京マチ子最初ぜんぜんしゃべんなかったのに、しゃべりだしたら怖いことしか言わないんだもんなぁ。坊さんが人を疑ってしまうシーンひとつで、なんだかバシッときませんか。赤ん坊がどうなったのかは見る人によって違うのでしょうね。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-28 05:21:56) |
14.思ったより難しくなかったですね。時間も短いのでわりと観やすい作品です。しかし「七人の侍」や「椿三十郎」などの作品と違い鑑賞後は人生や人間について考えてしまいます。そして考える内容は恐らく人によって全然違うでしょう。人生で一度は観ておくべき作品です。 【みどりいろ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-02 23:57:22) |
13.三船敏郎さんがやたらかっこいいです。西部劇でガンマンが決闘する時に砂埃が舞うように、この映画も雨音や風の音などの効果を巧く演出しています。欧米の監督が黒澤監督に影響された事がよく話題に上りますがなんとなく黎明期の西部劇に共通するかっこよさを感じました。 【わーる】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-09 22:52:18) |
12.戦後10年ほどの間の黒澤作品の中で、特に傑出した作品には、僕には思えない。、、、海外で評価されたのは、推測するに、1.例えば三船が森をかけるカット割りの躍動感などの映像技術、2.絶対的真理の否定という物語のアイデア、3.様式美を抜きにして日本文化の独自性を伝えていること、などだろうか。、、、、、だが、1.については他の作品にも十分に片鱗は示されているし、2.については、そもそも黒澤のリアリズムと、絶対的真理の否定というのは両立するものなのだろうかと思うし、3.については日本人の私たちには、特に意味のあることではない。、、、、、そもそも、海外で高く評価されたからといって、僕たちも高く評価しなければならないいわれはないのだ。、、、、、確かに、三船という時代劇の旧来の垢に染まっていない役者を中心にして、これまでとは異なる時代劇の空間を構築した意義は大きい。だが、その本格的な構築は「七人の侍」まで待たねばならないのではないか。、、、、そしてこの作品では、映像は斬新だとしても、音は劣悪で、しばしば映像を妨害している。、、、、さらに、すでに触れたが、黒澤自身、最後に木こりの話を付け足したように、ある種、確かなもの、絶対的なものは存在するのだと黒澤は考えているに違いない。そしてそれに基づいて彼のリアリズムは成立していると僕は思う。だとすると、主観的な語りによって事実が形成されるから、事実自体多様なものであり、一つではないというポストモダン的な、「羅生門」の一見したところのテーマは、実は黒澤の思想とは一致せず、へんな目くらましになってしまっている。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-30 11:33:53) (良:1票) |
11.観終えた今の気持ちが、なんだかとてもずっしり重い・・・ 自分を正統化させようと嘘をつくのは、なんとなく理解できる。 でも、ここまで登場してくる人達の性格がドロドロしていると・・・ キツイ・・・人の本性というのはこういうものなのかな・・・!? ん~文学はむずかしい・・・ 【ボビー】さん 7点(2004-05-22 20:03:13) |
10.「自分勝手じゃなきゃ生きていけない世の中」で人を信じる事は出来るのか?理想主義者の坊さんと諦観した下人の人物対比が面白い。坊さんの「人を信じられなくなったらこの世は地獄だ」のセリフが印象に残る。(※「子供が6人いる」もウソだと思ってしまった・・・) |
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8.これが作られた時代を考えると、ほんとすごいことやってのけたなぁと思う。当時の酷評っぷりとか知識無いんでよくわかんないけども、受け入れるのが難しかったことは確かでしょう。だからむしろ今の映画っ子たちが観たほうが面白いと思えるんじゃないだろうか。じじばば世代の多くは黒澤作品つったらやっぱこれより侍のほうが好きだろうから。私は面白かった。で、これカラー作品じゃなくて良かったなぁと思った!すげーきれい。 【らいぜん】さん 7点(2003-11-30 06:27:15) |
7.《ネタバレ》 最初に観た黒澤作品。その時は芥川龍之介の「羅生門」が原作と思い込んでいたので、理解不能でした。原作の「藪の中」とビアスの「月明かりの道」を読んでのちは、私は例のラストは余計だとおもっています。映像美はさすがでプラス1点です。 |
【BAMBI】さん 7点(2003-10-25 13:59:23) |