7.《ネタバレ》 あまりブラック系の音楽は好きではないせいか、私はレイ・チャールズをCMでしか知らない。そんな私でも、彼が盲目であることは知っている。で、これを見て思ったのは、良くも悪くも21世紀の映画だな、ってこと。障害者を差別しちゃいけない、そんな考えから障害者を神のように描きがちだった20世紀から、やっぱり時代は進んでいる。女たらしでドラッグ中毒、これがレイチャールズでない普通の健常者だったら、多分観客は軽蔑するのではないか。実際私はこれを見て、レイ・チャールズに幻滅しかけたんである。だが、盲目ゆえの恐怖感を吐露する彼を見て、レイもまた弱さを抱えた一人の人間であることにはっと気付かされた。神扱いされそうなレイをここまで弱く描ききった本作は、感動作としてみるとつらいものがるが、「人間」とは何か、その人間の一面を垣間見られるという点では高い評価ができる。 |
6.レイ・チャールズは殆ど知らないけれど、彼の波乱万丈な人生、面白かったです。彼はいい母親を持ちましたね。ジェイミー・フォックスの演技も○。 【ぐり】さん 8点(2005-03-20 02:56:26) |
5.とにかくシビレル。レイがいかにしてレイになったか、名曲はいかにして生み出されたかが描かれていて飽きるところがない。演奏の場面などは背中がぞくぞくするような興奮を覚えた。ただ、惜しむらくは女やドラッグ等彼の影の部分にスポットを当てすぎている気がしたこと。ドラッグから立ち直った後の栄光の場面等もう少し「明」の部分も描いて欲しかった。 【Andy17】さん 8点(2005-03-05 17:48:11) |
4.前から好きだったレイチャールズだけど、この映画で、ほんとに「出会えたっ」て感じです。 【mogu】さん 8点(2005-02-25 00:57:27) |
3.たまたまだけど、コール・ポーターの生涯を描いた「五線譜のラブレター」とこの作品を連発で見ました。かたやリッチな社交界を舞台にした白人作曲家のお話、こちらは貧しい黒人社会から音楽で成功したミュージシャンの話。二作のテーマはまったく違うんですが、アメリカのショービジネスの世界の深さと広さを感じることができました。この作品を見ると、音楽とは、黒人にとって金や自由、あるいは人としての権利、さまざまなものを闘い取るための魂のツールのようなものだと思えてくる。ブルースやロックンロール、ジャズ、彼らから生まれてきた新しいリズムや旋律が人種や世代を超えて人々の心をとらえる「音楽のダイナミズム」を足下から感じ始める。映画館では足でリズムを取っている観客もちらほら。ちょっと見てくれのいい東洋人がソウルだのR&Bだのって真似てみても、「何かが足りない」と感じるのは当たり前。ジェイミー・フォックスの鬼神の演技と名曲の数々を聴きながら、そんなことをふと考えました。 【しまうま】さん 8点(2005-02-18 12:40:56) |
2.ドキュメンタリー見るより本物っぽい作りに、すっかりソノ気になって酔わされた。子供が12人!ミリオンセラー並みに作っちゃってたのね。 【mimi】さん 8点(2005-02-02 23:28:23) |
1.ホワッド・アイ・セイのイントロが頭にこびり付いて離れません。それにしてもジェイミーはレイにソックリですね。最初ポスターを見た時にレイ本人が写っているのかと思いました。 【たま】さん 8点(2005-01-29 15:42:18) |