67.70年代のパワー、スピルバーグのパワーを思い知らされる快作でした。70年代前半といえば「ゴッドファーザー」「エクソシスト」等大人の映画が記録破りの大ヒットを続けていた時期で、本作もブロックバスターの皮を被りつつ、しっかりとした大人のドラマを中心に据えています。映像的ショックの薄れた現在の目で鑑賞すると、サメとの死闘よりもむしろ前半のドラマ部分の方が見ごたえがあり、マジメな姿勢で構築されたドラマと優秀な脚本の存在がいかに作品に貢献しているかが分かります。またスピルバーグのドラマ演出も驚異的。都会に疲れて田舎へ移住してきたブロディ署長が、「どうせよそ者にはわからんだろ」と言われながら孤軍奮闘するドラマを、若干25歳にして描ききっています。たった25歳で、よくも中年男のドラマを作り上げたものです。一方、クィントはスピルバーグが不得意とするタイプのキャラクターなのですが、こちらはロバート・ショーに相当お任せしている様子で、自分に出来ないことは他人に頼るという柔軟さも見られます。。。本作を見て思うのは、パニック映画にはリアクションがいかに重要であるかということです。人喰い鮫が現れた時、人々や社会はどう反応するのかを丁寧に描くことで、鮫の存在も引き立っているのです。肝心の鮫については技術的に相当な制約があり、その姿をほとんど見せないという詐欺みたいな描写が続きます。ようやく画面に登場しても作りもの丸出しなのですが、それでも本作のサメは活き活きとしています。それは、アミティの町やその住民達がこのサメの存在をしっかりと感じ、現実的なリアクションをしているからです。他方、90年代に入ってスピルバーグが関わったディザスター大作「ジュラシック・パーク」「ツイスター」「ディープ・インパクト」は技術的には本作を圧倒し、見せたいもののほとんどすべてを描写できるようになったにも関わらず、映画としては本作に劣ります。「パニック映画」の名称が90年代に入ると「ディザスター映画」と変わったのは言い当て妙で、対象に直面した人々や社会のリアクションがスッポリと抜け落ち、ただひたすら対象を描写することに集中しているからです。これはクリエイターのみの責任ではなく、難しい話を受け入れなくなった観客の責任でもあります。その意味でも、大人の映画に行列ができていた70年代は貴重な時代だったのだと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-31 12:44:39) (良:1票) |
【シトロエン】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-29 17:38:10) |
65.スピルバーグ初期の「ジョーズ」や「激突」は好きなジャンルとはいえないがウェル・メイド。専門的な原作をエンターテイメントに仕立て上げるのはこの頃からの得意技で、トリオの組み合わせの妙が生かされた「白鯨」のように海の怪物を追っての後半もよい。(「フライングキラー」と違い人間の方が彼らの領域に侵入しているので報復する権利があるかどうかはまた別)ウィリアムズの音楽はスコアというよりエフェクトに近く、オールラウンド・コンポーザーである彼の才能の一極を示す。遠隔操作されるラテックス製のホオジロザメ「ブルース」が初めて姿を見せる場面は、予期せぬ時だけにかなりなショックを与える。サスペンスフルな恐怖だけが売りでなく異種とのデュエルであり、終盤で姿を現さなければ闘うことも叶わない。 【レイン】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-12-06 00:28:09) |
64.《ネタバレ》 やはり3人揃って凱歌は上げられなかったか・・・。しかしあれじゃ岸に泳ぎ着くまでに血の匂いを嗅ぎ付けた別のどうでもいいサメに襲われそうだ。後サメの造形はあれでいいんじゃないですか。今見ても十分迫力ありましたよ。下手なCGで地球外生物のようなサメにされてもあれだし。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-01 14:34:50) |
63.特に海水浴場が舞台の前半、例のサメ登場のテーマ曲と共にサメのヒレ一つでこれだけ観る者を怖がらせてくれるスピルバーグ監督、お見事です! 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-08 20:10:34) (良:1票) |
62.怖すぎる。ハリボテの癖に。昔はCGなどなく全て人力で映像技術もそこまでよくはなかったので、なので生々しさをうまく表現できていると思う。迫力という点ではこのあたりの年代は現在の映画より勝っていると思う。しかしこの映画が売れすぎてホホジロザメ=悪者になり乱獲が始まったというのが悲しい。 【Shiori】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-10 17:48:21) |
61.《ネタバレ》 陸の上では絶対に安全なのに、海の上ではサメが圧倒的優位。当たり前ですがそんな事を感じさせる映画でした。サメ退治に大海原に出た3人が大ザメの力を見せつけられて段々と追い込まれる様は、見ているほうもハラハラします。水恐怖症の警察署長が沈みかけた船の上で大ザメと対決する、名シーンですね。今見ると大ザメの作りが時代を感じさせますが、見せ方のうまさもあって気にはなりません。所どころ丁寧に作られており、今見ても十分に楽しめます。家族そろってみる映画ではありませんが、映画好きなら一度は見て欲しい作品です。本日ニュースで流されましたが、ブロディ署長役のロイ・シャイダー氏が他界されました。ご冥福をお祈りします。 【さくぞう】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-11 23:02:08) |
60.ひさしぶりに観た。 最後どうなるかわかっててもやっぱり怖いです。 どれぐらいバタ足すれば浜にたどりつけるのでしょうか。 日本だったら一人目で遊泳禁止ですよね?そうですよね? あれだけふっとんで血が出てればさめも死ぬはず。 |
59.初めて観たときも、どんな話なのか何となく知っていたけど、やっぱりドキドキしまくりでした。スピルバーグらしく(?)ドラマとしては安っぽいですが、個々の映像のテクニックが素晴らしいと思います。スピルバーグは、どんな画面を作れば、観客がどんな心理になるのかをほんとに良く分かってると思います。特に、後半、単なる追いかけっこにせず、船の上の3人とサメとの距離感が妙に近く描かれるところが、スリル満点でした。サメがそばを泳いでるのに、船の縁に足をかけて走り回るカットに、なんてハラハラさせられたことか!!銛を構えて上下に揺れるクイントの背中越しに、向こうからまっすぐせまってくる背びれのカットも大好きです。パニックシーンがどうしてもわざとらしく見えるのがちょっと残念です。 【かねたたき】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-07-06 23:35:59) |
58.ジョーズ?何でこんな評価高いの?サメが出てくるだけの映画だろ?と思って長い間敬遠していた私。ふと思い立って観てみたが、おもしれえ。サメが出てくるだけなのにおもしれえ。物語なんてあるようでないのにおもしれえ。スピルバーグすげえ。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-29 11:53:24) |
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57.《ネタバレ》 なかなか見えてこないサメとあの音楽にかなり恐怖し、思わず画面の人に「逃げてーーー」と叫びたくなりました。最後の最後まで気が抜けない緊張感から、ラストのサメ爆破のシーンで、一気に気分爽快なりました。名作です。 【SAKURA】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-03-02 22:59:43) |
56.これも「ジュラシック・パーク」と同じぐらい子供の時に好きだった作品。小学生ぐらいの時よく父親がジョーズのテーマを口ずさみながら自分に向かって突撃してきたことを覚えている。そんな思い出のある作品。今観ると・・どうなんだろう。 【ケ66軍曹】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2007-01-22 23:39:14) |
55.これ、TVでやる度必ず見てしまう(笑)。TV欄で見つけると「あ、見なくちゃ」と思い、ゆっくり見れるようその日の予定調整までする。そして、見る度いちいち怖い。JAWSの姿が見えないうちも、JAWSがバーンと出てもやっぱり怖い。あんなのが水面から出てきたらヤダ、絶対ヤダ(泣)。あの姿を見る度、うわあああ、だからもうヤダってーーーーとホントに泣きたくなる。・・・でも見る。前世で鮫に喰われたか、この作品が傑作か。ま、後者は間違いないでしょう。傑作です。 【タマクロ】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-12-03 11:23:59) |
54.「激突」に続けて、これもアイデアがすばらしい!やっぱりあの”ドンデンドンデン”の音楽はディープインパクトですよ! 【maemae】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-11-06 03:17:41) |
53.『激突!』につぐ恐怖の応酬! これなんかを観てると、スピルバーグってやはり残酷描写の天才だなぁって改めて思い知らされる。確かに『プライベート・ライアン』に通じる視覚的恐怖も多い映画ではあるが、それ以上に心理的な恐怖の要素が強烈だと思います。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-03 00:54:06) |
52.怖い怖い。 海怖い(>_<) 船の上から、ジョーズがどわーっと海面スレスレを横切っていくのが見えるのが怖い(>_<) 血肉をまいてるロイ・シャイダーの後ろから突然どばぁっと出てくるのが怖い(>_<) 見せ方がうまいっ! 名作だぁ。。。 俺は、3人が船の中で酔っ払って、傷自慢してるとこが好きです。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-01 03:17:32) |
51.《ネタバレ》 生物パニック映画の金字塔的存在。ロイ・シャイダー、リチャード・ドレファス、ロバート・ショーのキャラクターがすごくしっかりしてるし、間違いなく海に対して恐怖を感じる。ジョジョの作者はこの映画で怖くて海に行けなくなったらしい。ロバート・ショーか…。上手い人だったんだけどなぁ。惜しい人を亡くしたものだ。 【湘爆特攻隊長】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-10-30 18:39:09) |
【たま】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-15 17:36:09) |
49.自分が小学5年生になるまでカナヅチだったのは、この映画のトラウマです。 【永遠】さん 8点(2005-01-26 02:00:28) |
【PAD】さん 8点(2004-10-13 15:04:01) |