9.原作を読んでから観ました。 原作の時間進行具合と、随分違っていましたが、これを観ると、原作はちょっと無用に長い部分があったかのように思えます。連載とかだったのかな・・・。 テンポよく進みますが、しかし、原作を未読の方に、これで伝わるかな?と思うようなところもいくつかありました。 でも、全般的にとても、原作を読んだときのイメージに近く、大変満足です。 リスベットは小説よりも可愛らしかったかな。 フィンチャーなので、もっとグロい感じになるのかと思っていましたが、 今回は結構抑え目な印象。 テンポよく、あぁ映画見たー!という気になります。よいエンタテイメントです。 あ、補足するなら、ちょっと笑っちゃうくらいモザイクが雑。 【しゃっくり】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-28 00:46:12) |
8.移民の歌がかっこよすぎて、オープニングが終わった時点でクライマックス。 でも、最近本を読んだばっかりで展開がはっきりわかって、 ちょっとタイミングを間違えたかもしれない。 なんにも知らずに観た方が良かった。 とにかく2も3も観るぞ。 |
7.《ネタバレ》 フィンランド人の見慣れない人物名がたくさん出てきて、相関図を整理しきれないまま鑑賞していくのだが、なぜか不思議と付いて行ける。これはやっぱり監督の手腕以外の何者でもない。更にいろいろな要素を盛り込んだストーリーがジェットコースターの如く突き進んでゆくのだが、登場人物の内面までもがやんわりと伝わってくるという魔法のような作品。 150分余りの時間魔法にかけられたかのようにその世界に入ってしまった。その世界にはいわゆる変質者がたくさんいて、異常者であるとされたリスベットはミカエルからハンバーガーを渡された辺りから少しずつ乙女になっていった。外見身のこなしは相変わらずクールで中性的でエキセントリックだが、「二人で仕事をすると楽しい」と言って少しずつ綺麗になっていった。異常が正常になり、正常が異常になる(マルティン)感じが何とも痛快だった。ラストシーン、リスベットの駆るバイクの轟音が切なく響き渡り、心締め付けられる思いのままエンド。この作品がただの謎解きミステリーではないことを物語る切ないラストシーンだった。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-19 13:52:31) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 映画館での予告編からしてこれは映画館で観よう!と楽しみにしていた作品。158分と長い上映時間は全然気にならないほど面白かったです。正直序盤は設定、人間関係諸々、おいてけぼりを喰らいそうになりながらも、『まーまー』まったり構えていたらちゃんと理解できました。このあたりがウマい監督さんの妙だと思いますねぇ。はっきり言ってグロい映像、性描写、暴力もてんこもりなんですが、それをも映像美で見せきってしまう力量には感服するばかりです。確かに観る人を選んでしまう感は否めませんが、もはやこの監督の場合はそーゆー監督ですから。。。長いからDVDになってから観ようかなとも思いましたが、逆にケータイの電源切って映画館でドップリ観た方が楽しめると思いますよ!最後に、みなさんおっしゃるように例のモザイクはいただけませんでしたね。あれのほうがよっぽど下品です。 【ろにまさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-16 17:39:41) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 久々のフィンチャー・ワールド全開の作品。「セブン」「ファイト・クラブ」の空気を引き継いでいる。「ソーシャル・ネットワーク」「ベンジャミン・バトン」のイメージで見ると期待と違う作品になるかもしれない。 ■彼特有のおどろおどろしい雰囲気、殺伐としつつも美しい画、は健在。ドラゴン・タトゥーの女、リスベットの雰囲気は群を抜いて素晴らしい。あの特異なキャラはそうそうできるものではない。 ■ただ一方、ミステリの展開としては微妙。そしてミステリ部分に時間を割いていて、人物像の掘り下げがあまり出来ていない(私はシリーズものとかそういうことは考慮せずに単体で作品は評価する)。 この作品なら、リスベットに絞って話を展開するか、あるいはミカエルとリスベットの二人を軸としつつ、事件の方は最初から犯人が分かっている、ぐらいのレベルで問題なかったように思う。この作品のメインは謎ときではなくドラゴン・タトゥーの女の心理にあるというのは恐らく正しいであろうから。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-16 01:49:50) |
4.《ネタバレ》 おもしろかったです。 158分の長編ですが、全然退屈しませんでした。 とは言っても、やっぱり登場人物の名前がややこしくて話が難解です。 また、グロい写真や内容、性描写も盛り込まれているので、万人向けの作品とは言えません。 終わってみれば、比較的単純なミステリーなんですが、畳み掛けるように押し寄せるカット割や活字の羅列でよそ見できない感じです。 ルーニー・マーラの熱演は見事で、はまり役になるように思います。 ラストの切ない終わり方が良かったですねえ。 でも、どうしても引っかかるのが、横取りした大金はどこへ行ったか?、ですね。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-16 00:28:37) (良:1票) |
3. 本作は、スウェーデンのスティーグ・ラーソンのベストセラーであるミレニアム三部作の第一作。スウェーデンでは既に三部作の映画化を終わっているが、これを「セブン」「ソーシャルネットワーク」のデヴィッド・フィンチャーがリメイクした。 経済ジャーナリストのミカエルが凄腕調査員のリスベットと大富豪から依頼された失踪事件の解明に挑む。リスベット役の女優が、「ソーシャルネットワーク」の主人公の恋人と同一人物とは…。 【ぶん☆】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-12 22:54:37) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 イカしたタイトル、トレーラー、加えてデヴィッド・フィンチャーということで鑑賞。近年の映画館で観た作品は、結果的に外れ気味なものが多かったのですが、今作はエンドロール終了まで余韻に浸ってしまいました。どこで切っても絵画になる映像美と独特のカット割りは相変わらず冴えている。社会派でありミステリーでありサスペンスでもあり、、、多彩な楽しみ方ができる(が、それゆえに作品全体の個性・印象がぼやけてしまった感もあるのでちょっと減点)。最終的にヴェンネルストレムから金を奪うシーンがなかったら、タイトルが「ヴァンゲル一族の謎」とかになって魅力半減だろうな、と。映画館で鑑賞するとなぜかほぼ必ず途中でもよおす私が「何がなんでも我慢してやる…!」と根性で観きった切れ味鋭い作品です。 【460】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-12 21:36:16) (良:1票)(笑:1票) |
1.《ネタバレ》 原作未読、北欧版未見。北欧版は当時知ってましたが、いまいちピンと来なかったのでスルー。今回、フィンチャーが撮ったので観てみる気になりましたが、同じ人も多いんじゃないですかね。OPの移民の歌とともに流れるリスベットの心象風景を思わせる痛々しくスタイリッシュな映像美、158分と長めの本作を全く飽きさせないキレのあるカット割りや演出はさすがだなと思いました。 40年前の少女失踪事件、権力を持った一族の問題親子の異常性癖による陰惨な所業は、何不自由なく暮らし飽きが来ている下種の娯楽だったんだろうけど、リスベットとミカエルを引き合わせるだけの大したコトのないスパイスだったかな。 他人と接するのを拒否するかのように顔や身体にはピアスや入墨を入れ、モヒカンに眉毛脱色と尖がったパンキッシュなスタイルで身を固めるリスベット。その強面な外面と相反する内面の繊細さと脆さもルーニー・マーラは見事なまでに演じ切れたと思います。頭脳明晰な天才的ハッカーであり、受けた痛みの報復と狡猾さは狂気を感じさせる。でも健気さも同居するリスベット。ラストシーンの切なさと相まって愛おしく感じたのは私だけではないだろう。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-11 22:47:32) (良:2票) |